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広告 早春の花・山野草の育て方

イワウチワ(岩団扇)の育て方

イワウチワ

イワウチワ(岩団扇)は、近畿地方以東、中部地方、関東地方北部、東北地方の各山地に分布し、低山帯上部から亜高山の湿りのある樹林内に生えています。

他の山野草に比べて見かけることの多い花ですが、育てるのはそれほど簡単ではありませんが、慣れれば何とか育てることののできる花です。

湿りのある樹林内に自生している植物を育てるのに、関東地方の住宅地で一番苦労するのは、真夏の空中湿度をいかに下げられるかです。

上のイワウチワ(岩団扇)は、自宅で2005年4月3日に撮影したものです。

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イワウチワ(岩団扇)の特徴と育て方

イワウチワ

イワウチワ(岩団扇) 2005年4月3日 撮影  栽培品

 
和名イワウチワ(岩団扇)
学名Shortia uniflora
科名・属名イワウメ科 イワウチワ属
分布近畿地方以東、中部地方、関東地方北部、東北地方の各山地に分布し、低山帯上部から亜高山の湿りのある樹林内に生育する。
花期4~5月
特徴

葉は長さ幅とも2.5~7cmの広円形で、先がややへこみ、基部は心形、ふちに波状の鋸歯がある。質は厚く光沢があります。

葉の間から5~15cm位の花茎を立て、頂に淡紅色の花を1個つけます。花冠は直径2.5~3cm。

和名は岩場の上に咲き葉の形が団扇に似ているところからつけられたという。

岩場よりより岩のある樹林内の方で、私は多く見かけました。

育て方

用土は大粒を除いた5mmくらいの山砂4、桐生砂3、山苔3くらいの割合にし、茎や根をできるだけ浅く表面に這わせるようにし、仕上げは軽く水を含ませたミズゴケ等で覆うとよいようです。

家ではだいたいこのような感じで庭にも植えているが、減らず増えずで10年くらい花が咲いたり咲かなかったりです。

傾斜地の木陰などでは庭植えも良いと思うが、関東地方の住宅地ではかなり難しいと思っています。

環境がかなり重要で、同じような条件で東北地方では、何か所にもそれほど殖えはしないものの小さなカーペット状に育っていました。

水は成長期の春にはたっぷりやり、真夏は夕方に表面が乾いたらやり、鉢のまわりにはたっぷりやって、夜間温度を下げ、空中湿度を上げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。

庭植で毎年花が咲いていたため、鉢植えにはしていなかったのですが、ヤマゴケを購入した時に、種から芽生えたようなイワウチワが生えていたので、上記のような用土で植え、ミズゴケをのせていますが、現在元気に育っています。

花が咲くまで育てるのを楽しみにしています。

イワウチワ(岩団扇)

東北の山を歩いていたころイワウチワはかなり出会う花でしたが、その頃は写真を写して居なかったのを残念に思っています。葉は岩鏡とよく似ていますが、岩鏡が高山帯の日当たりの良いところに咲いていたのに比べ、イワウチワは中腹の樹林帯などで見かけました。落葉樹林帯だったことから、春と秋は日が当たり、夏は木漏れ日程度のようでした。

空中湿度の多い、涼しそうな岩などのある林床などで見たように記憶しています。

写真は庭石の横の傾斜地に、宮城県で育てていた株を植えて15年ほど過ぎたころの写真で一度も植え替えなしでつい最近まで花が咲きましたが、気がついたら消えていました。

植え替えを一度もしなかったことが影響しているのかもしれませんが、ここ数年の夏の気温の変化もあったのかと思っています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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