クサナギオゴケ(草薙尾苔)は種からいろいろな山野草を育てている方から小さな実生苗をいただきました。その時は聞いたことのない花の名前でしたが、早速調べて置き場所などを考えて花の咲くのを待ちました。
褐紫色から淡紫色で直径6から9㎜の可憐で渋い花が咲くということでしたが、我が家は褐紫色の可憐な花が咲きました。自生地では高さ0.3から1mということですが、我が家は鉢植えのため、30㎝くらいで私が好きな渋い可憐な花が咲きます。
その後、シロバナククサナギオゴケの種もいただき、2020年初花が咲きました。
上のクサナギオゴケ(草薙尾苔)は、自宅で2016年5月25日に撮影したものです。
スポンサーリンク
クサナギオゴケ(草薙尾苔)の特徴と育て方
クサナギオゴケ(草薙尾苔) 2015年5月22日 撮影 栽培品
和名 | クサナギオゴケ(草薙尾苔) |
学名 | Vincetoxicum katoi |
科名・属名 | キョウチクトウ科 カモメヅル属 |
分布 | 本州(東海地方、近畿地方)、四国 |
花期 | 5月~6月 |
特徴 | 茎は直立し高さ0.3から1mになり、先はやや蔓状にのびます。 葉は柄があり、卵状長さ8から17㎝。円錐花序に褐紫色から淡紫色で直径6から9㎜の可憐で渋い花をつけます。 山地の林内に生える多年草で、花は日が差すと閉じる性質あり、花色は濃い褐紫色から白に近い緑色まで変化に富んでいます。 |
育て方 | 我が家は種からの初花ですが、根が大きくなるようですので、順次鉢を大きくしていこうと思います。 林内に生育しているということから、通年木漏れ日が当たる程度の木陰に置き、水や肥料は生育期には大目にやり、花後はリン酸を含んだ肥料を与えます。 水は花後は表土が乾いたら与えるようにする。 植え替えは2から3年ごとで、用土は硬質鹿沼土に赤玉土、腐葉土を主に水はけを考えて軽石や桐生砂など家にあるものを混合を使っています。 株からは増えにくいようなので、種から殖やすのが良いようです。 |
シロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔)の特徴と育て方
シロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔) 2020年6月 2日 撮影 栽培品
和名 | シロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔) |
学名 | Vincetoxicum katoi form. albescens |
科名・属名 | キョウチクトウ科 カモメヅル属 |
分布 | 本州(東海地方、近畿地方)、四国 |
花期 | 5月~6月 |
特徴 | 茎は直立し高さ0.3から1mになり、先はやや蔓状にのびます。 葉は柄があり、卵状長さ8から17㎝。円錐花序に褐紫色から淡紫色で直径6から9㎜の可憐で渋い花をつけます。 山地の林内に生える多年草で、花は日が差すと閉じる性質あり、白花といっても淡い緑に近い色でした。 |
育て方 | 種からの初花ですが、根が大きくなるようですので、順次鉢を大きくしていこうと思います。 林内に生育しているということから、通年木漏れ日が当たる程度の木陰に置き、水や肥料は生育期には大目にやり、花後はリン酸を含んだ肥料を与えます。 水は花後は表土が乾いたら与えるようにする。 植え替えは2から3年ごとで、用土は硬質鹿沼土に赤玉土、腐葉土を主に水はけを考えて軽石や桐生砂など家にあるものを混合を使っています。 株からは増えにくいようなので、種から殖やすのが良いようです。 |
いただいた実生苗から咲いたクサナギオゴケ(草薙尾苔)
クサナギオゴケ(草薙尾苔) 2017年6月9日 撮影 栽培品
クサナギオゴケ(草薙尾苔)は実生苗をいただいて初めて知った植物でした。
クサタチバナ、タチガシワ、ツルガシワなどが近縁種であることがわかりました。
ネット検索をすると、キョウチクトウ科で 絶滅危惧種Ⅱ類(環境省)であることがわかりました。
林内に生える山野草の多くが絶滅危惧種になっていることがとても気がかりです。
採取をしない様にということでは解決しない大きな問題として、山林の手入れがなされていないという問題があると思っています。
クサナギオゴケは育て始めたばかりなので、家でどのくらい育つのかは未知数ですが、私が種から育てた絶滅危惧種と言われている山草には育てにくいものもありますが、かなり丈夫で殖えるものが多くあります。
今、そのような大きな問題を解決しないと日本の山草が絶滅してしまうのではないかといつも危惧しています。