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ナンバンギセル(南蛮ん煙管)の育て方|ハマウツボ属の寄生植物のハマウツボ(浜靫)

ナンバンギセル

ナンバンギセル(南蛮ん煙管)は他の植物に寄生して、そこから栄養を摂り成長する寄生植物で、ススキ、ミョウガ、サトウキビの根によく寄生します。

わが家はヤクシマススキに種を播いて育てましたが、紫の煙管にいた花がとても可憐で、子供のころに見た記憶がよみがえってきました。

下にワッカ原生花園で見たハマウツボ科 ハマウツボ属の寄生植物のハマウツボ(浜靫)の写真と特徴を載せています。

上のナンバンギセル(南蛮ん煙管)は2015年8月16日に撮影したものです。

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ナンバンギセル(南蛮ん煙管)の特徴と育て方

花名ナンバンギセル(南蛮ん煙管)
別名オモイグサ
学名Aeginetia indica
科名・属名ハマウツボ科 ナンバンギセル属
分布日本全土
花期7月~9月
特徴

長い柄先につく花の形が煙管に似ていることに寄り付いた名前。

山野に生える1年草の寄生植物で、ススキ、ミョウガ、サトウキビの根によく寄生します。

茎は赤褐色で短くほとんど地上に出ず狭い三角形の鱗片葉が数個互生します。

茎のように見える高さ15から20㎝の直立した花柄の先に淡紫色の花を横向きにつける。花冠は長さ3~3.5㎝の筒状で先は浅く5裂し、縁は全縁

果実は蒴果で長さ1から1.5㎝の卵球形。

育て方

寄生植物で一年草なのでススキなどの根元に播いて風通しの良い日当たりで管理します。

寄生主のススキなどが弱らないように多めに置き肥し、肥培します。

晩秋に採った種を3月から6月ごろに播きます。

ススキなどの根元の土を払い細根を露出させて、その隙間に種を押し込むように播き、株元にミズゴケをのせて置くと種の流出が防げます。

水は1日1回を目安にやります。

用土は親株の用土をを使うことになりますが、ススキは水はけよく、水持ちがよく、根元に湿り気がある程度いなるように管理します。

ナンバンギセルの種をススキの根元に播いた

ナンバンギセル

ナンバンギセル 2017年9月6日 撮影

ナンバンギセルはミョウガやススキの根元に咲いているのをよく見かけていたのでなじみのある花ですが家で育てて見たいと長いこと思っていました。

思いがけず育てていた方から種をいただくことができて思いがかなった花ですので咲いた時は旧知のともに会ったような気持でした。

子供のころの夏休みにススキやミョウガの根元で見たのでいつ頃芽が出るのかまでは分かりませんでしたが、芽が出て開花するまではさほど長くはありませんでした。

万葉集の「道のべの尾花が下の思い草 今更さらに何をか思はむ」と聞いたことがある和歌ですが、その時は思い草がナンバンギセルだとは知りませんでした。

調べていてオモイグサは古い名前であったことを改めて知り、思いを深くしました。

ハマウツボ(浜靫)の特徴

ハマウツボ(浜靫)

ハマウツボ(浜靫) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園

 
花名ハマウツボ(浜靫)
学名Orobanche coerulescens
科名・属名ハマウツボ科 ハマウツボ属
分布日本全土
花期5~7月
特徴

海岸や河原のの砂地に生える1年生の寄生植物。

キク科のヨモギ属、とくにカワラヨモギに寄生することが多く、全体に軟毛が多い。

茎は黄褐色で太く、直立して高さ10~25㎝になり、燐片状に退化した葉がつきます。

葉の上部に淡紫色の花が穂状に多数つきます。花冠は唇形で長さ約2㎝。萼は膜質で2裂し、裂片はさらに2裂します。

花名は海岸に生え、花穂が矢を入れる靫に似ていることによります。


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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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