キクバクワガタは種から育てましたが、いろいろな花色が咲いたということは、栽培している方の種からの購入ではないかと思いました。
種子銀行から様々な種が販売されていた時で、私も栽培品の種を採っては送っていましたし、そのような方が多かったので、栽培品からの種も多かったことによって、たまには違ったものが生えるということもありました。
そのような時期にたくさんの種を播くことができて、現在わが家にある山野草や高山植物を育てることができたことをとてもありがたいと思っています。
キクバクワガタが一つの種袋から、何種類もの花が咲いたのもそのような事情によるものかもしれません。キクバクワガタは種がよくできて、たくさん芽生えるので私も採取して送っってあげました。
下に画像を載せているように礼文島で出会った時は、初めてで最後になるかもしれない出会いでとても感動しました。
ルリトラノオ属には、キクバクワガタの他にミヤマクワガタ、アカイシミヤマクワガタ、ハマトラノオ、サンイントラノオを載せています。
上のキクバクワガタ(菊葉鍬形)は、自宅で2006年4月18日に撮影したものです。
スポンサーリンク
キクバクワガタ(菊葉鍬形)の特徴と育て方
キクバクワガタ(菊葉鍬形) 2006年4月18日 撮影 栽培品(2004.5 播種)
キクバクワガタ(菊葉鍬形) 2006年4月18日 撮影 栽培品(2004.5 播種)
和名 | キクバクワガタ(菊葉鍬形) |
学名 | Pseudolysimachion schmidtianum ssp. schmidtianum | 科名・属名 | オオバコ科 ルリトラノオ属 |
分布 | 北海道。南千島、サハリン |
花期 | 自生地:7~8月 栽培:4月 |
特徴 | 葉はミヤマクワガタより小さい。切れ込みは深く、羽状に深裂。 亜高山帯~高山帯の岩礫地や砂地に生えます。 高さ5~20cm。 花色は主に紫色で、薄いピンク色、白などがあります。 |
育て方 | 日光砂、硬質鹿沼土などの柔らかい用土に日向土、桐生砂、軽石、富士砂など手に入りやすい用土を適当に混合して植えます。 高山植物に準じて夏以外は日光によく当て、冬は寒風と霜よけをして管理します。 植え替は花後か秋に行いますが、実生でも2年ほどで開花するので元気な苗をつくるには実生がお勧めです。 丈夫な花のようで2004年に播種して種からは濃淡の青紫、濃淡のピンク、白花といただいた種から白花がたくさん芽生えたのでロックガーデン植えにもしましたが、関東地方の住宅地のロックガーデンの直射日光下でも元気にしていました。 ロックアガーデンの花は植え替えなかったので、だんだん元気がなくなりましたが、零れ種からも芽生えて咲いていました。 現在は株分けと種から鉢で育てています。 |
種を播いてたくさん芽生えたキクバクワガタ(菊葉鍬形)
キクバクワガタ(菊葉鍬形) 2007年4月21日 撮影 栽培品(2006年8月 播種)
キクバクワガタは見たこともない花でしたが、2004年当時はいろいろな種を購入できましたので、たくさんの種を播きました。その中でたくさん芽生えたものもありますし、数本しか芽生えないもの、2~3年後に芽生えたもの、数年待ってもめばえなかったものなどさまざまでしたが、キクバクワガタは翌年植えきれない位芽生えてきれいな花を見せてくれました。
色も濃淡の青紫、濃淡のピンクなどが咲き、春のロックガーデンを彩ってくれました。
その後植え替えや種を播種して絶やすことなく育っているので、育てやすい高山植物のようです。特に種を播き始めたばかりのころに咲いた花だったために感動もひとしおでした。
礼文島で出会ったキクバクワガタ(菊葉鍬形)
キクバクワガタ(菊葉鍬形) 2006年7月4日 撮影 礼文島
知床から元地灯台、桃岩遊歩道から礼文林道とまわり、礼文ウスユキソウの群生を見た後、宿に戻る林道の砂地にキクバクワガタ(菊葉鍬形)が一本咲いているのに出会い写真を写しました。
1日歩いてかなり疲れていましたが、この小さな1本のキクバクワガタ(菊葉鍬形)は疲れを癒してくれました。この時初めてキクバクワガタの自生の花を見ましたが、この時が初めてでその後1度も出会ったことがありません。