コセリバオウレン(小芹葉黄連)もセリバオウレン(芹葉黄連)も本州、四国の林内に生える常緑の多年草ですが、コセリバオウレン(小芹葉黄連)の方が小形で、山野草として栽培するには向いているようです。
花は目立ちませんが、マクロで写すととても素敵な花です。早春に三毳山に行った時に、遠くに咲く、セリバオウレンの花を望遠レンズで焦点を合わせて、カメラをのぞかせてくれてていた方に出会いました。
目立たない小さな花をマクロや遠い時は望遠で写すと花の美しさを引き出してくれます。
上のセリバオウレン(芹葉黄連)雄花は、自宅で2018年3月11日に撮影した雄花です。
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コセリバオウレン(小芹葉黄連)の特徴と育て方
コセリバオウレン(小芹葉黄連) 2011年2月27日 撮影 両性花 栽培品
コセリバオウレン(小芹葉黄連)の葉 2011年9月1日 撮影 栽培品
和名 | コセリバオウレン(小芹葉黄連) |
学名 | Coptis japonica var.major | 科名・属名 | キンポウゲ科 オウレン属 |
分布 | 本州、四国 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 葉は3回3出複葉で、小葉がセリ葉のように切れ込みます。 コセリバオウレンとの違いはセリバオウレンが2回3出複葉なので見分けがつきます。 花は萼片の径で9mm~1.2cm程度、草丈は花期で6cm~15cm程度。 雌雄異株。雄花には雄蕊が多く、雌花には雌蕊が多い。 山地の林内に生える常緑の多年草。 |
育て方 | 大きめの浅鉢に粗砂を敷き、ミジンを抜いた桐生砂、硬質赤玉土、硬質鹿沼土などの混合用土を使い植えつけます。 液肥を月に2~3回施し、発芽の頃は日に当て、日差しが強くなると半日陰、夏は涼しく、冬は強風に当てないようにします。 夏は半日陰で涼しく育て、冬は寒風を避けます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 鉢に植えると葉が鉢いっぱいになり、花後の種が落ちる前の状態も観賞価値があります。 殖やすには株分け、実生などの方法があります。 |
セリバオウレン(芹葉黄連)の特徴と育て方
セリバオウレン(芹葉黄連) 2003年2月15日 撮影 両性花 栽培品
セリバオウレン(芹葉黄連)果実 2003年4月14日 撮影 栽培品
セリバオウレン(芹葉黄連)の葉 2005年10月1日 撮影 栽培品
和名 | セリバオウレン(芹葉黄連) |
学名 | Coptis japonica var. dissecta | 科名・属名 | キンポウゲ科 オウレン属 |
分布 | 本州、四国 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 葉は2回3出複葉で、小葉がセリ葉のように切れ込みます。 花は直径は1cmほど。萼片は5~7個。花弁は8~10個。白い花弁のように見えるのは萼。 雌雄異株。雄花には雄蕊が多く、雌花には雌蕊が多い。 山地の林内に生える常緑の多年草。 |
コセリバオウレンとセリバオウレンの違い
コセリバオウレン(小芹葉黄連) 2010年2月15日 撮影 両性花 栽培品
セリバオウレン(芹葉黄連) 2003年3月8日 撮影 両性花 栽培品
コセリバオウレンの葉は3回3出複葉で、小型ですが、セリバオウレンが2回3出複葉で少し大型です。
基本的にセリバオウレンもコセリバオウレンも育て方は同じですが、コセリバオウレンは小形で見栄えが良いために山野草愛好家に好まれ、小形の鉢に植えて、花が終わった後の緑の果実の状態を鑑賞するようです。
わが家は地植えにしていますのでこぼれ種で木陰の庭に生えていますが、写真で見られるような林内の群生の状態とはかけ離れています。
春の庭に群生するようになるには、環境が必要なのだろうと思っています。