コシノコバイモ(越の小貝母)は本州(北陸地方、静岡県、福島県)に自生するバイモ属のひとつで、10㎝前後の茎長に釣鐘型の花を咲かせます。花弁の隆起線に緑の毛状突起があるのが特徴です。
コバイモの仲間は絶滅危惧種になっているようで、現在出回っている苗は種から育てたもののようです。
上のコシノコバイモ(越の小貝母)は、自宅で2017年2月18日に撮影したものです。
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コシノコバイモ(越の小貝母)の特徴と育て方
コシノコバイモ(越の小貝母) 2007年3月30日 撮影 栽培品
コシノコバイモ(越の小貝母) 2008年3月5日 撮影 栽培品
和名 | コシノコバイモ(越の小貝母) |
学名 | Fritillaria koidzumiana |
科名・属名 | ユリ科 バイモ属 |
分布 | 本州(北陸地方、静岡県、福島県) |
花期 | 3~4月 |
特徴 | 山地の林内に生える多年草。10~20㎝の茎頂に、花を下向きに咲かせます。 花被片は縁や内側の腺体近くに毛状突起があり、縁や基部に紫色の網目状の斑紋があります。葯は白色。 バイも属は高山型のクロユリを除いて、日本に7種あり花の形が釣り広い鐘形のものと細い釣り鐘形のもの、そして椀形のものにわけられますが、アワコバイモは広い釣り鐘形に入ります。 |
育て方 | 春から開花までは日当たり、花が終わったら半日陰、休眠したら棚下などの日陰で管理します。地上部のある間と秋に置き肥と液肥を併用し、ブドウ糖2000倍液を与えます。 潅水は乾いたら与えるようにし、休眠中も与えます。 植えつけは、休眠中の晩夏から初秋が適期で、赤玉土と硬質鹿沼土に軽石土や桐生砂などを1割ほど混ぜた用土で水はけよく植えます。 アブラムシが付きやすく、ナメクジ、ヨトウムシなどの食害に合いやすいので気を付けて見回ります。炭そ病、ウイルス病等にもかかりやすいので、環境整備や薬剤散布が必要です。 分球で殖えにくいため、種からの栽培が良いようです。しかし、自家受粉は難しいとのことですので、数本の栽培が必要になりそうです。 |
コシノコバイモ(越の小貝母)は殖やすことが難しい
コシノコバイモ(越の小貝母) 2011年3月5日 撮影 栽培品
4種のコバイモは同時に購入したのですが、一番先に花を見ることができたのがコシノコバイモで、その高貴な姿に感動しました。地味ですが気品を備えていて私の好みの花でしたが、こんなに弱々しい株を育てることができるのだろうかという不安がよぎりました。
全然殖えず、株が残っているという状態ですが、10年近く生きてはいますが、これ以上元気になることはないだろうと思っています。
大好きなコシノコバイモですが、種を購入できればよいのですが出来そうもないので、数本購入して受粉をして殖やそうかと迷っています。
自然界から消えようとしている種は種から殖やし続けて種を守ることも大切ではないかと思っています。