オーブリエチア(ムラサキナズナ)は、地中海沿岸~イランに分布しているムラサキナズナ属の植物で、早春に小さな紫の花がマット状に咲く姿は目を見張るものがあります。
日本には、明治末期に渡来、そのオーブリエチア(ムラサキナズナ)を、交配育成された品種も多いようで、園芸植物として出回っているようです。
上のオーブリエチア(ムラサキナズナ)は、自宅で2004年4月14日に撮影したものです。
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オーブリエチア(ムラサキナズナ)の特徴と育て方
オーブリエチア(ムラサキナズナ) 2003日年3月12日 撮影 栽培品
和名 | ムラサキナズナ |
別名 | オーブリエタ |
学名 | Aubrieta deltoidea |
科名・属名 | アブラナ科 ムラサキナズナ属 |
分布 | 地中海沿岸~イラン |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 常緑性で寒さに強く、春が長い地域では美しく咲き、花期も長い。 花径1~2cm、高さ10cm、マット状に早春の庭を彩ります。 明治末期に渡来。栽培されるのは主にオーブリエタ・デルトイデア(Aubrieta deltoidea、ムラサキナズナ)をもとに交配育成された品種で、花の大きさ、色あいなどいろいろあるようです。 わが家は、かなり長いこと栽培しているので、よく見かける花ですが、少し花が大きく、色の濃い品種なども見たことがあります。 学名のオーブリエチアはフランスの著名な植物画家区ロード・オーブリエに因んでつけられたということです。 |
育て方 | 性質は丈夫で、日当たりの良い場所であれば何処でもよく育ちます。ただし暑さを嫌うため、夏期は少し木陰にあるような場所が良いようです。 関東くらいでは、多年草扱いで、株分けをして、枯葉を取ってあげれば充分育ちます。 根が詰まりやすいので、湿気の少ない場所に植えておくと大株になって早春に見事なマット状に紫の花が咲き広がります。 花後に切り詰めて夏を涼しくするとマットが広がって翌年も良く咲くので、数年に1度くらいの植え替えで我が家は毎年咲きますが、種類によって育て方に差があるのかもしれません。 植物は好みの場所があるので、最初は数か所に植えて様子を見ても良いと思います。 |
オーブリエチア春の庭を彩ってくれる
オーブリエチア(ムラサキナズナ) 2009日年4月9日 撮影 庭の片隅のオーブリエチア(ムラサキナズナ)
オーブリエチア(ムラサキナズナ)はとっても育てやすいので、どんな庭にも似合います。10数年前に道路側の土留めの塀にムラサキナズナを塀から下がるように群生させていたところ、そこを通りかかる方から欲しいと言われたことがあります。
分けてあげたら、庭にマットの花の群生をつくって、その友達にも上げて毎年きれいに咲いていたようです。
またほかの方にあげた苗が2~3年でマットが大きくなり、春にその家の前を通りかかると紫のマットがとってもきれいに咲いていて、明るい雰囲気を醸し出しています。
私が育てている品種は、とても丈夫で園芸に趣味のない方の家でも元気に毎年花が見られるようになっています。
そんなことを考えながら、それぞれのお宅の植えてある場所を考えると、どこも湿気の強い場所ではなく、夏は少し木陰になり、春は日光が当たる場所なので、そのような場所が適しているようです。
わが家も片隅に植えていますが、ロックガーデンに植えると見事な群生をつくってくれると思いながらも、ロックガーデンは高山植物などを植えているために、オーブリエチア(ムラサキナズナ)が大きなマットになってしまうとほかの花に影響するために植えることができずにいます。