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広告 自然の中の花科名ーヤ行

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)、イワネコノメソウ(岩猫の目草)とツルネコノメソウ

ネコノメソウ属の植物は同定がとても難しく、図鑑とにらめっこをしても分からないものが多く、それではネットの写真で調べてみようと思っても花後の走出枝が決め手になるなどと書かれているのが多く、自生地は遠いために確かめに行く時間も取れずに、やはり自分が写してきた写真と図鑑とネット検索に頼ることになってしまいます。

コガネネコノメソウは図鑑を見ていて一度見てみたいと思っていたので出会った時はとても嬉しかったので間違いはないだろうと思います。

イワネコノメソウ、ツルネコノメソウも時間をかけて調べました。イワネコノメソウはさく果の形と葉の形から、ツルネコノメソウは花後走出枝から決めました。

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コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草) 2005年4月5日 撮影 花之江の郷

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草) 2006年3月17日 撮影 花之江の郷

 
和名コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)
学名Chrysosplenium pilosum
科名・属名ユキノシタ科 ネコノメソウ属
分布本州(関東地方以西)、四国、九州
花期3~5月
特徴

山地の谷沿いの陰湿地に生える多年草。

根生葉は花時には枯れます。走出枝は長く伸び、白色軟毛を密生します。

葉は扇円形で長さ5~15㎜、5~10個の丸い鋸歯があり、葉柄は長さ2~10㎜。

花茎は5~10cm、暗紅紫色を帯び、茎はは普通1対。

花は直径3~4.5㎜。萼裂片は花時鮮黄色で直立し、先は丸く、長さ2~3㎜、花後緑化する。雄蕊は8個、葯は鮮黄色。

花之江の郷のコガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草) 2006年3月17日 撮影 花之江の郷

ハナネコノメは蕊が目だってとても魅力的な花ですが、それに比べると少し地味目なコガネネコノメソウは図鑑を見てとても気に入り、一度見てみたいと思っていました。

その花を時々行っている花之江の郷で見つけた時は感動しました。

山野草の花が少ない3月には行ったことがなかったので、あることさえ知りませんでした。自分の家の庭でも季節によってかなり異なるのですから、山野草園も時々行かなければ何があるかわからないのが当たり前です。

あまりにきれいだったために、次の年も行って見ましたが、時期が早かったためにまだ色がついていませんでした。年により花時が異なるために目当ての花がきれいに咲いているのに出会うことも難しいものです。

イワネコノメソウ(岩猫の目草)

イワネコノメソウ(岩猫の目草)

イワネコノメソウ(岩猫の目草) 2007年5月28日 撮影  日光中善寺湖畔

イワネコノメソウ(岩猫の目草)

イワネコノメソウ(岩猫の目草) 2007年5月28日 撮影  日光中善寺湖畔

 
和名イワネコノメソウ(岩猫の目草)
学名Chrysosplenium echinus
科名・属名ユキノシタ科 ネコノメソウ属
分布本州(関東以西)・四国・九州
花期3~4月
特徴

落葉樹林帯の沢沿いの陰湿地に生育する多年草。

高さ5~10cm。走出枝をだして群生します。

全体は無毛。茎葉は対生し扇状円形。花時に根生葉はありません。

苞は扇形。苞は緑色。萼裂片は平開し、裂開直前の葯はオレンジ色。

さく果の形と葉の形からイワネコノメソウではないかと思いました。

イワネコノメソウ(岩猫の目草)

日光の中禅寺湖畔にヒゲネワチガイソウと一緒に花の終わったネコノメソウの仲間と思える植物が群生していました。

葉の形を頼りに図鑑を見ると、コガネコノメソウの葉がよく似ていますがコガネネコノメソウは毛深いのですがこちらは毛があまり生えていないようです。

グーグルの写真検索で、さく果の形が似ているのが見つかりました。それはイワネコノメソウのようだったので、イワネコノメソウで調べた結果、イワネコノメソウでないかと思い名前を付けましたが、間違っていないかは自信はありません。

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草) 2007年3月10日 撮影 仙人ヶ岳


ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳


ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳


 
和名ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)
学名Chrysosplenium flagelliferum
科名・属名ユキノシタ科 ネコノメソウ属
分布北海道、本州(近畿地方以北)、四国
花期4~5月
特徴

花茎は高さ5~15cm。

花後走出枝を四方に出します。

茎葉は互生し、円形で鋸歯があり、表面に毛を散生します。

萼裂片は淡黄緑色で平開します。雄蕊は8個、葯は黄色。

山地谷沿いの湿地に生えます。

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草) 2007年3月10日 撮影 仙人ヶ岳

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

ツルネコノメソウもタチネコノメソウとの区別がつきにくく迷いましたが、タチネコノメソウが地中に走出枝をのばすのに比べて、ツルネコノメソウは花後走出枝を四方に伸ばすということです。

同じ場所で、違った季節に写した写真があったために走出枝をのばしていた写真があったことが決めてになりましたが、花時だけではお手上げの状態でした。

名前のわからない花を写してきて、花名を調べるのにはかなりの時間を費やす必要があります。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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