フジバカマ(藤袴)は、本州の関東地方以西、四国、九州の土手などに野生しますが、現在はほとんど見られず、絶滅危惧種になっています。
古くは中国から渡来した植物で、もともと観賞用として植えられたが、野生状態となって各地にはびこった植物で、秋の七草の一つになっています。
現在、フジバカマの名で市販されているものは、サワフジバカマ(Eupatorium × arakianum)言われる園芸品種のようです。
わが家で育てているフジバカマは40年近い持ち越し株ですが、フジバカマなのか園芸品種なのか断定できません。
上のフジバカマ(藤袴)は、自宅で2004年9月28日に撮影したものです。
スポンサーリンク
フジバカマ(藤袴)の特徴と育て方
フジバカマ(藤袴) 2004年9月24日 撮影 栽培品
和名 | フジバカマ(藤袴) |
学名 | Eupatorium fortunei |
科名・属名 | キク科 フジバカマ属 |
分布 | 本州の関東地方以西、四国、九州の土手などに野生 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 古くは中国から渡来した植物で、もともと観賞用として植えられたが、野生状態となって各地にはびこったようだが、今はあまり見られないようです。 高さ1~1.5mの多年草で、零れ種から殖えます。 葉は短い柄があって対生し、長さ8~13cmの長楕円系~長楕円状披針形で、ふつう3深裂します。 頭花は淡紅紫色で散房状に多数つけます。 |
育て方 | 鉢植えの場合は赤玉土を主に軽石、腐葉土を混ぜて、マグァンプK を根に触れないように入れて植えます。 生長期の春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、休眠期は水やりの回数を減らしますが、極端に乾かさないように注意します。 真夏と冬を除いてハイポネックスを1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 フジバカマは、日当たりの良い場所を好み、耐暑性、耐寒性ともに優れているので、地植えの場合腐葉土などの有機質がたっぷり入れれば肥料は必要ありません。 植え替え3月頃で、株分けを兼ねて行いますが、挿し芽、種からも殖やすことが出来ます。 わが家は零れ種で殖えているので、大株にしないように小苗を育てていますが、株が大きくなりすぎたら、5~6月に草丈を1/2ほどの大きさに切り戻します。 うどんこ病にかかりやすいので適宜、消毒をします。 |
フジバカマ(藤袴)まとめ
フジバカマ(藤袴) 2017年9月25日 撮影 栽培品
フジバカマ(藤袴) 2013年10月4日 撮影 栽培品
フジバカマは、日当たりの良い場所を好み、耐暑性、耐寒性ともに優れているので丈夫で育てやすい植物です。かなり大きくなるので、5~6月頃に丈を詰めると丈が低く咲くので、そのような栽培法も良いかもしれません。
また、挿し芽、零れ種からも殖えますので、手入れなしに栽培できる秋の七草のひとつのフジバカマを育ててみるのも楽しいと思います。
花之江の郷などで写したフジバカマ(藤袴)
フジバカマ(藤袴) 2004年10月24日 撮影 花之江の郷
フジバカマ(藤袴) 2002年10月27日 撮影 緑化祭跡地
上の花はフジバカマとサワヒヨドリの雑種で、フジバカマの名で市販されているという、園芸品種サワフジバカマ(Eupatorium × arakianum)かもしれません。
ヒヨドリバナ(鵯花)の特徴
ヒヨドリバナ(鵯花) 2003年7月18日 撮影 赤城山
ヒヨドリバナ(鵯花) 2003年7月18日 撮影 赤城山
和名 | ヒヨドリバナ(鵯花) |
学名 | Eupatorium chinense |
科名・属名 | キク科 フジバカマ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8月~10月 |
特徴 | 高さ1~2mになる多年草。 葉は対生し短柄があり、卵状長楕円形で長さ10~18cm、先は短く尖り基部は急に葉柄となります。 頭花は散房状につき、少数の筒状花よりなる。総苞は長さ5~6㎜。 鵯のなくころ花が咲くことからこの名があると言われます。 |
ヒヨドリバナ(鵯花) 2003年8月3日 撮影 湯殿山
ヒヨドリバナ(鵯花) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
ヒヨドリバナ(鵯花) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の特徴
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2003年3月6日 撮影 高峰林道
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2003年3月6日 撮影 高峰林道
和名 | ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) |
学名 | Eupatorium chinense ssp. sachalinense |
科名・属名 | キク科 フジバカマ属 |
分布 | 北海道、本州(近畿地方以北)、四国 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 高さ1mの深山に生える多年草。 葉は3~4個が輪生し、長楕円系で長さ10~15cm。 頭花は両性の筒状花が集まったものを密に散房状につけます。 頭花は5~6個の淡紅紫色の筒状花からなり花冠の先は浅く5裂します。 花柱が花冠より長くとびだし、先は2つに分枝します。 総苞は長さ5㎜ほど、総苞片は乾いた膜質。 |
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2004年7月2日 撮影 霧ヶ峰高原
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2004年7月2日 撮影 霧ヶ峰高原
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2004年7月18日 撮影 高峰林道
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2007年8月5日 撮影 裏磐梯