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広告 秋の花・山野草の育て方

オミナエシ(女郎花)の育て方|仲間のオトコエシ、タカネオミナエシ、ハクサンオミナエシの特徴

オミナエシ(女郎花)

オミナエシ(女郎花)は、日本全土の日当たりの良い山野や草地に生える高さ0.6~1mの多年草です。

秋の七草のひとつであり、昔から良く知られていて、育てられることも多い野草です。日当たりと湿気のある用土を好むので乾燥には気を付けます。

下にオトコエシ(男郎花)、タカネオミナエシ(高嶺女郎花)、ハクサンオミナエシ(白山女郎花)を載せています。

上のオミナエシ(女郎花)は、自宅で2006年8月28日に撮影したものです。

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オミナエシ(女郎花)の特徴と育て方

       
和名オミナエシ(女郎花)
学名Patrinia scabioaefoia
科名・属名スイカズラ科(オミナエシ科) オミナエシ属
分布日本全土
花期8~10月
特徴

日当たりの良い山野や草地に生える高さ0.6~1mの多年草。

茎の毛はオトコエシより少ない。

葉は対生し羽状に裂けます。裂片はオトコエシより幅が狭い。

茎の上部は良く分枝し、黄色の花を散房状に多数つけます。

秋の七草のひとつとして古くから親しまれていた花です。

園芸品種もあります。

育て方

日当たりの良い場所を好みますが、乾燥には弱いので、地植えの場合は腐葉土や軽石などを混ぜて水はけよく、水持ちの良い用土にするとよいようです。

鉢植えは3月頃に赤玉土鹿沼土に桐生砂と腐葉土を混合した用土で水もち良く植えます。

植え替え時は根を3分の1ほど切り詰めて、マグァンプK を根に触れないように入れて新しい用土で植え替えます。植え替えも3月頃に毎年行います。

追肥として花の咲き終わった後10~11月頃に固形の油かす(骨粉入り)などを株元に適量与えます。

鉢植えの場合は夏場水枯れすると下葉が枯れこむので水切れに注意します。水は表面が乾いたらたっぷりやります。

鉢植えの場合は表面が乾いたらたっぷりやります。地植えの場合は乾燥から守るために敷き藁などを敷いておくとよく、根付けば水やりの必要はありません。

我が家は庭植にしていますが、ほとんど植え替えをしていません。丈低く咲かせるには、7~8月頃に摘芯して分枝させると良いようです。

増殖は株分け、種まきで殖えます。わが家のオミナエシも種から育てました。

霧ヶ峰高原のオミナエシ(女郎花)

オミナエシ(女郎花)

オミナエシ(女郎花) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原

オミナエシ(女郎花)

オミナエシ(女郎花) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園

オトコエシ(男郎花)の特徴

オトコエシ

オトコエシ(男郎花) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園

オトコエシ

オトコエシ(男郎花) 2004年8月22日 撮影 日光植物園

     
和名オトコエシ(男郎花)
学名Patrinia villosa
科名・属名スイカズラ科(オミナエシ科) オミナエシ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期8~10月
特徴

日当たりのよい山野にごく普通に見られる高さ0.6~1mの多年草。

根もとから長い匐枝を出し、先端に新苗をつくります。茎の下部には白い粗毛が多いが、上部では少ない。

葉は対生し、長さ3~15cm。多くは羽状に分裂し裂片は卵状長楕円形で頂裂片がもっとも大きい。

花は白色で、散房状に多数つけます。

果実は長さ3㎜の倒卵形で円心形の翼があります。

和名はオミナエシより強く丈夫そうに見えるからという。

オトコエシ

オトコエシ(男郎花)果実 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺

オトコエシ

オトコエシ(男郎花)根生葉 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺

タカネオミナエシ(チシマキンレイカ)の特徴

タカネオミナエシ(高嶺女郎花)

タカネオミナエシ(高嶺女郎花) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

タカネオミナエシ(高嶺女郎花)

タカネオミナエシ(高嶺女郎花)蕾 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

タカネオミナエシ(高嶺女郎花)根生葉 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

     
和名タカネオミナエシ(高嶺女郎花)
別名チシマキンレイカ
学名Patrinia sibirica
科名・属名スイカズラ科(オミナエシ科) オミナエシ属
分布北海道(礼文島、大雪山、アポイ岳、羊蹄山、大平山ほか)
花期7月~8月
特徴

高山帯の砂礫地に生える多年草。高さ5~17cm。

根生葉は多数茎葉 は1~2対葉は多少とも羽状に切れ込みます。

花は黄色。花冠の基部にはふくらみも距もない。

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)の特徴

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ(白山女郎花) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ(白山女郎花)果実 2005年9月2日 撮影 三国山


ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ(白山女郎花)葉 2005年9月2日 撮影 三国山

     
和名ハクサンオミナエシ(白山女郎花)
別名コキンレイカ
学名Patrinia triloba
科名・属名スイカズラ科(オミナエシ科) オミナエシ属
分布本州(近畿地方以北の主として日本海側)
花期7月~8月
特徴

山地の岩場などに生える多年草。

茎は高さ20~60cmになります。

葉は対生し、長さ幅とも3~10cmで掌状に切れ込み、下部の葉には長柄があります。

花は集散花序につき、花冠は直径約5㎜。

オミナエシ(女郎花)まとめ

オミナエシは日当たりの良い場所を好み、乾燥に弱いので、鉢植えでは水はけよく、水持ちのよう用土で植え、庭植は腐葉土や軽石などを混ぜて、敷き藁を敷いておくとよい。

丈が高くなるので7~8月頃に摘芯して分枝させると、低く咲きます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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