ツメレンゲ(爪蓮華)は本州(関東地方以西)、四国、九州に自生するベンケイソウ科 キリンソウ属の多肉植物です。
暖地の岩上や瓦屋根の間などに生える多年草で、とても育てやすく丈夫な植物です。秋の葉の紅葉を見るために小さな鉢にびっしり詰めて葉を鑑賞するのも素敵です。
植え替えて肥料を上げて元気に育てれば、太い花茎が出てたくさんの花を咲かせることが出来ますし、様々な楽しみ方ができるのも丈夫な多年草ならではのことです。
下に載せている、コモチレンゲ(レブンイワレンゲ)は原野・草原、岩場・礫地、海岸などに生える多年草です。
上のツメレンゲ(爪蓮華)は、自宅で2008年11月7日に撮影したものです。
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ツメレンゲ(爪蓮華)の特徴と育て方
ツメレンゲ(爪蓮華) 2013年11月6日 撮影 栽培品
和名 | ツメレンゲ(爪蓮華) |
学名 | Orostachys japonicus |
科名・属名 | ベンケイソウ科 イワレンゲ属 |
分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州 |
花期 | 9~11月 |
特徴 | 暖地の岩上や屋根の上などに生える多年草。 葉は多肉質でロゼット状に付きます。 ロゼット状の葉の中心から花茎が伸び、白い小さな花を密に付けます。 花弁の先は尖り、葯は暗紅色。 発芽から開花まで約3年で、開花した株は結実後に枯れますが、脇に小苗を沢山殖やすので、株が減ることはありません。 葉が細長く、先端が刺状に尖っている状態を動物の爪にたとえたという。 |
育て方 | 年間を通して風通しのよい日当たりで管理します。 乾燥に強いので、加湿には注意します。 肥料は置き肥するほか灌水代わりに液肥を与えます。 植え替えは毎年しなくてもよく株が混んできたころに株わけを兼ね、水はけ良く植えます。 水はけさえよければ用土は選ばないくらい丈夫ですが、市販の「多肉植物用培養土」を使うと簡単です。 自分で土を配合する場合は、小玉の赤玉土とピートモス7くらい、わが家は赤玉土と硬質鹿沼土に軽石の混合用土を使っています。 用土は水やりと大きく関係しているので、水やりの回数を減らすのでしたら、、小玉の赤玉土とピートモス7くらいが良いですし、わが家のようにたくさんの植物を育てていると水をやり過ぎてしまうので、水はけのよい用土にするという感じです。 |
ツメレンゲ(爪蓮華)まとめ
ツメレンゲ(爪蓮華) 2008年11月5日 撮影 栽培品
ツメレンゲはとても丈夫な植物なので、数年間植え替えをしないで、小さな株を鉢いっぱいにして紅葉したような赤い株を鑑賞するのも良いものです。
また、植え替えて株を大きく育てて花をたくさん咲かせるのも見事ですし、花が終わった株は枯れるので、枯れたところに小苗を埋めて小さな株を敷き詰めて鑑賞することもできます。
あまり株を詰めすぎると弱ってくるので、数年に一度の植え替えは必要になります。
コモチレンゲ(レブンイワレンゲ)の特徴
コモチレンゲ(レブンイワレンゲ) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | コモチレンゲ(レブンイワレンゲ) |
別名 | レブンイワレンゲ |
学名 | Orostachys iwarenge var. boehmeri |
科名・属名 | ベンケイソウ科 イワレンゲ属 |
分布 | 北海道(函館、日高、礼文島) |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 高さ10㎝以下。 多肉質の植物で、直径2~4㎝のロゼットをつくり、走出枝を出して殖えます。 葉は白みを帯び柄がなく、ほとんど尖らない。 花は軸の上部にびっしりとつき、下から咲き進む。萼片と花弁は5枚あり、いずれも基部の部分でくっついています。 花は白く線形。 |