ヤマホロシはナス科 ナス属で、林縁などに生えるややつる性の多年草です。
同じく、ナス科 ナス属で「ヤマホロシ」の名で出回っている、日本・朝鮮・中国に自生するツルハナナス(Solanum jasminoides)があるようですが、これは別の花です。
かなり、繁殖力が旺盛で、庭に植えると大変なことになるとネットで見ましたが、全く別の植物のようです。
同じ仲間のヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)は旺盛に殖えるたので、ツルハナナス(Solanum jasminoides)のようだと思いました。
下にイヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、ジャガイモの写真と特徴を載せています。
上のヤヤマホロシは、自宅で2007年9月1日に撮影した2007年1月に播種した苗からの花です。
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ヤマホロシの特徴と育て方
ヤマホロシ 果実 2006年10月17日 撮影 栽培品
和名 | ヤマホロシ |
学名 | Solanum japonense |
科名・属名 | ナス科 ナス属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 林縁などに生えるややつる性の多年草。 葉は長さ3~8cmの卵状披針形。 下部の葉は3から5片に深くに裂けます。 集散花序に淡紫色の直径1cmほどの花をつけます。 液果は球形で直径6~7㎜で紅色に熟します。 |
育て方 | 日本に自生するヤマホロシの種を播き、秋には花が咲き、実もなりました。 芽生えた苗を春に地植えにしたところ、上のように花が咲き、実もなりました。 根が良く張っていなかったためか、次の年には芽が出てくれなかったのは、乾燥させてしまったのかもしれません。 関東地方の住宅地では、ほとんど雨も雪も降らない冬があるので、根を保護するべきだったと後で後悔しました。 同じ名前で出回っている、ツルハナナス(Solanum jasminoides)のようには丈夫そうではありませんでした。 その前にヒヨドリジョウゴを植えて、あまりに殖えすぎたために抜いたことから、それほどの繁殖は見せないだろうとヤマホロシを植えましたが、ヤマホロシは根が付くまでは保護が必要のようでした。 |
ヤマホロシまとめ
ヤマホロシは種から育てて、花が咲き、実が成りましたが、多年草なのに次の年に芽が出てこなかったのは、乾燥のためだろうと思っています。
種を播いて、1年目の苗を乾燥の激しい庭植にして、水をやらなかったことが原因だろうと思っています。それほど大きく育ってはいなかったので、根が浅かったのではないかと今になって反省しています。
イヌホオズキ(犬酸漿)の特徴
イヌホオズキ(犬酸漿) 2007年7月25日 撮影 那須沼原
イヌホオズキ(犬酸漿) 2007年11月9日 撮影 福島県滝川渓谷付近
イヌホオズキ(犬酸漿) 2002年11月6日 撮影 日光市五十里湖周辺
和名 | イヌホオズキ(犬酸漿) |
別名 | バカナス |
学名 | Solanum nigrum |
科名・属名 | ナス科 ナス属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 畑や道ばたに生える高さ30~60㎝の1年草。 葉は互生し、長さ3~10㎝の広卵形で、ふちには普通波状の鋸歯があります。 茎の途中から枝を出し、直径6~7㎜のの白い花をやや総状につけます。 液果は直径0.7~1cmの球形で黒色に熟し、光沢はない。 和名はホオズキに似ていて役に立たないことによります。 |
アメリカイヌホオズキの特徴
アメリカイヌホオズキ 2003年11月23日 撮影 三毳ハーブガーデン
アメリカイヌホオズキ 2003年11月23日 撮影 三毳ハーブガーデン
アメリカイヌホオズキの果実 2007年10月17日 撮影 自宅の庭
和名 | アメリカイヌホオズキ |
学名 | Solanum nigrum |
科名・属名 | ナス科 ナス属 |
分布 | 北アメリカ原産の帰化植物 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 北アメリカ原産の1年草で、各地に帰化しています。 イヌホオズキに良く似ているが、茎が細く、しばしば多くの枝を分けて横に広がります。 葉も普通幅が狭くて薄い。花は直径2~5㎜で淡紫色または白色。 液果は直径0.7~1cmの球形で黒色に熟し、光沢はありません。 和名はホオズキに似ていて役に立たないことによります。 |
アメリカイヌホオズキ 2004年11月10日 撮影 宇都宮総合運動公園
アメリカイヌホオズキ 2004年11月11日 撮影 根本山
アメリカイヌホオズキ 2007年10月17日 撮影 自宅の庭
ジャガイモ(馬鈴薯)の特徴
ジャガイモ(馬鈴薯) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | ジャガイモ(馬鈴薯) |
学名 | Solanum tuberosum |
科名・属名 | ナス科 ナス属 |
分布 | 中南米原産 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 花径約2~3cm。高さ50~70cm。 花色は濃い紫色や白色があり、江戸時代に観賞用として渡来しました。 食用となったのは明治初年で、品種があり全国各地で栽培されています。 |