コバコシャジン(小函沙参)は、大雪山層雲峡などに稀産するツリガネニンジン属でモイワシャジンの変種ということです。
私は苗を購入して育てていますが、我が家の花しか見たことがないので、ネットで検索してみると様々な花の形が出てきて迷っていますが、ハクサンシャジンなどの野生種もかなり変化が多いことから、コバコシャジンとしています。
下に、仲間の自生地で写したハクサンシャジンとシロバナハクサンシャジンを載せています。
上のコバコシャジン(小函沙参)は、自宅で2017年6月23日に撮影した花です。
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コバコシャジン(小函沙参)の特徴と育て方
コバコシャジン(小函沙参) 2011年6月23日 撮影 栽培品
和名 | コバコシャジン(小函沙参) |
学名 | Adenophora pereskiifolia heterotricha |
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分布 | 大雪山層雲峡などに稀産 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 大雪山層雲峡付近などの岩場に産し、モイワシャジンの変種で、希少種ということです。 青が基本種ということですが、我が家の花はその年によってブルーだったり、白に近い色に咲くことがあります。 コバコシャジンということで購入した苗ですが、ネット写真を見比べてみると葉の様子が似ているもの、花が似ているものもありますが、かなり違った花形もあり、自生地を見たことがないので自信がありません。 |
育て方 | 硬質鹿沼土、桐生砂、軽石などの混合用土を用い、鉢底にゴロ石を入れて、マグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えます。 植え替えは毎年、2月下旬~3月に株分けを兼ねて新しい用土で植え替えています。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。 日に当てないと間延びして倒れやすくなるので、梅雨までは良く日に当て、梅雨以降はポリカーボネートの波板の屋根下に雨を避けて置き、真夏は寒冷紗で暑さを調節します。 わが家は棚の上に波板を置き、その上に人工芝を敷いて鉢のまわりに水を播いて空中湿度をあげ、温度を下げるようにしています。 しばらく、鉢植えで育てましたが、夏だけが少し日陰になるようなロックガーデン植えにしたところ元気に花が咲くようになっています。 |
コバコシャジン(小函沙参) 2012年6月28日 撮影 栽培品
コバコシャジン(小函沙参)まとめ
コバコシャジン(小函沙参) 2015年6月15日 撮影
冷涼な気候を好み、高温多湿を嫌うので水はけよく植え、梅雨は長雨に当てないようにして、真夏は寒冷紗などで涼しく管理します。
それほど気難しくないので、少しの気使いで楽に育てることができます。
ハクサンシャジン(白山沙蔘)の特徴
ハクサンシャジン(白山沙蔘) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
ハクサンシャジン(白山沙蔘) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
和名 | ハクサンシャジン(白山沙蔘) |
別名 | タカネツリガネニンジン |
学名 | Adenophora triphylla var. hakusanensis |
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 亜高山帯 ~高山帯 の開けた草地に生える多年草。 葉は3~5個が輪生します。 高さ15~50cm、茎葉は多数、下部の葉は花時には枯れます。 中部の葉がもっとも大きく長さ3~7cm、幅1~2cm。上部の葉はしだいに小さくなります。 ヒメシャジン群は非常に形態的な変化が大きいようです。 花は1段に数個、2~3段に輪生し、花の輪は接近する。萼弁は線形で、両側に突起状の鋸歯があるか全縁。花冠は長さ1.2~1.7cm。 |
ハクサンシャジン(白山沙蔘) 2006年8月3日 撮影 月山
ハクサンシャジン(白山沙蔘) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
シロバナハクサンシャジン(白花白山沙蔘)の特徴
シロバナハクサンシャジン(白花白山沙蔘) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
シロバナハクサンシャジン(白花白山沙蔘) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
和名 | シロバナハクサンシャジン(白花白山沙蔘) |
別名 | シロバナタカネツリガネニンジン |
学名 | Adenophora triphylla var. hakusanensis f. cionantha |
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | ハクサンシャジン(白山沙蔘)白花品。 |