ソバナ(岨菜)は、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の山地に分布するツリガネニンジンの属の植物です。
種から育てて10年以上になり、鉢植えは大きくなり過ぎるので、庭植で育てていますが他の植物と入り混じってしまったので、植え替えや挿し芽、種などでの更新を考えています。
下に、仲間の自生地で写したツリガネニンジンを載せています。ハクサンシャジンとツリガネニンジンは区別しないという意見もあるようですが、見分けることが出来ませんでした。
上のソバナ(岨菜)は、自宅で2006年6月28日に撮影した2003年1月25日に播種した苗からの花です。
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ソバナ(岨菜)の特徴と育て方
ソバナ(岨菜) 2007年7月6日 撮影 栽培品
和名 | ソバナ(岨菜) |
学名 | Adenophora remotiflora |
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 自生地:8~9月 |
特徴 | 山地に自生し、茎は高さ0.5~1mになり、ときに上部で分枝します。 葉は互生し長い柄があり、卵形または広披針形で長さ5~10cm、幅3~8cm、やや薄く、柔らかで、縁に粗い鋸歯があります。上部の葉は小型となり柄はありません。 花は茎頂にまばらな円錐花序につき、垂れ下がり、花冠は淡青紫色、先端は広がった鐘形で長さ2~3cm、裂片はやや反り返ります。花柱は普通突き出しません。 |
育て方 | 深めのやや大きめの鉢に硬質鹿沼土、桐生砂、軽石などの混合用土か山野草培養土を用い、鉢底にゴロ石を入れて、マグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えます。 用土が腐葉土質であるとよく生育するが、小形に育てたいときは砂植えで排水よく植えます。 肥料は薄い液肥をたびたび施し、開花期近くには施肥を止め、また花後に施肥し、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 植え替えは毎年、2月下旬~3月に株分けを兼ねて新しい用土で植え替えてます。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。 梅雨までは日に当てたほうが良いのですが葉が枯れるようでしたら半日陰に置き、梅雨以降はポリカーボネートの波板の屋根下で雨を避け、真夏は寒冷紗で暑さを調節します。 わが家は落葉樹の下で春は木漏れ日程度、夏は日陰になるようなところに庭植ですが植え替えをしていないので、少しやせてきました。 長いこと植えっぱなしなので挿し芽や植え替えで更新したいと思っています。 |
ソバナ(岨菜)まとめ
ソバナ(岨菜) 2005年6月30日 撮影 栽培品
ソバナは大型になるツリガネニンジン属の植物ですが、日に当てると葉やけがするので、日差しが強くなるころには明るい日陰で管理したほうが良いようです。
水はけよく植えれば、落葉樹の下などで地植えでも花を咲かせて、長い間栽培できますが、元気がなくなってきたら植え替えた方が良いようです。
八千穂高原自然園と奥日光のソバナ(岨菜)
ソバナ(岨菜) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
ソバナ(岨菜) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
ソバナ(岨菜) 2002年8月17日 撮影 奥日光
ツリガネニンジン(釣鐘人参)の特徴
ツリガネニンジン(釣鐘人参) 2005年9月2日 撮影 三国山
ツリガネニンジン(釣鐘人参) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原
和名 | ツリガネニンジン(釣鐘人参) |
学名 | Adenophora triphylla var. japonica |
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8月~10月 |
特徴 | 山野にごく普通に見られる多年草。 茎は高さ0.4~1mになりほとんど分枝しない。切ると乳液がでます。 根生葉は長柄があり、円心形で花時には枯れてなくなります。茎葉は3~4個が輪生、まれに対生または互生し、長さ4~8cmの卵状狭長楕円形で鋸歯があり、柄はごく短い。 茎頂に円錐形の花序を出し1個から数個の花が輪生してやや下向きにつきます。 鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5~2cm、先は5裂してやや広がります。 花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂します。萼裂片は線形で長さ3~5㎜、ふちに1~4個の小さな鋸歯があります。 春の若芽を「ととき」といい、古くから山菜として親しまれてきました。 |
ピンク色のツリガネニンジン(釣鐘人参) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
ツリガネニンジン(釣鐘人参) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原
ツリガネニンジン(釣鐘人参) 2003年7月27日 撮影 小田代原