八重オニユリ(かがり火) 2020年7月9日 撮影 栽培品
オニユリ(鬼百合)は、北海道、本州、四国、九州の里近くに自生するユリで、コオニユリと花は似ていますが、むかごが出来て自然に殖えます。
野生種のユリはウイルス耐性が弱くて球根をダメにしてしまうことも多いのですが、オニユリはウイルス耐性があり性質も強いので、庭植えなどにもよく利用されます。
わが家も野生のユリを何度か庭に植えたのですが、何年も元気に咲いているのはオニユリだけです。
2016年秋に八重オニユリのむかごをいただいたのを播いたところ2018年7月9日に初花が咲きました。
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オニユリ(鬼百合)の特徴と育て方
オニユリ(鬼百合) 2004年7月21日に撮影 栽培品
和名 | オニユリ(鬼百合) |
別名 | テンガイユリ(天蓋百合) |
学名 | Lilium lancitolium |
科名・属名 | ユリ科 ユリ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 茎は高さ1~2mになり、暗紫色の斑点があります。 葉は互生し、長さ5~18cm、幅0.5~1.5cmの披針形~広披針形で先は尖ります。葉には柄がなく、基部に黒紫色の珠芽が出来ます。 茎の上部に直径10~12cmの花を4~20個付け、横向きにまたは下向きに咲きます。花被片は強くそり返り、橙紅色で濃い斑点があります。 花粉は暗紫色。 |
育て方 | ユリを育てる土は排水がよく、適当な保水力のある腐植質土壌がすぐれています。 オニユリはウイルス耐性があり性質も強いので、庭植えなどにもよく利用される比較的つきあいやすいユリです。 植えるときは球根の2~3倍分の深さに植え、乾燥しないように腐葉土などを敷いておくとよいようです。鉢植えは深鉢を使います。 鉢植えは乾いたらたっぷり水をやりますが、地植えも乾くようだたら水をやります。 肥料は春に葉を広げはじめた頃と、花が咲き終わった後に1回ずつ、粒状の化成肥料などを株元に少量ばらまきます。 定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 地植えのユリは植え替えを行わなくても良いようです。 オニユリはむかごができるので殖やすにはむかごが良く、自然に落ちて小苗をつくります。 |
ユリ(園芸品種)の特徴
ユリ(園芸品種) 2007年7月21日 撮影 松原湖
ユリ(園芸品種) 2007年7月21日 撮影 松原湖
和名 | ユリ(園芸品種) |
学名 | Lilium |
科名・属名 | ユリ科 ユリ属 |
分布 | 園芸品種 |
花期 | 夏 |
特徴 | 園芸品種も多種にわたり、交配種はカサブランカなどを代表するオリエンタルハイブリットと、透かしユリなどを元としたアジアティックハイブリットに分類されるようです。 |
オニユリ(鬼百合)まとめ
八重オニユリ(鬼百合 2018年7月19日 撮影 栽培品 ムカゴからの初花
球根を乾かさないようにします。また植え替えをあまり行わない方が良いようです。
乾燥と夏の高温を嫌うので涼しく管理するようにします。