オオビランジは、本州の群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡県の低山帯~亜高山帯の岩場に生える多年草で、日本固有種です。
育てやすく、可憐な花なのでロックガーデンでは目立たないため鉢植えで育てています。
株分け、挿し木、種からも容易に殖えるので、長く育て続けることが出来る花です。
オオビランジの他によく似ているタカネビランジ、ツルビランジを育てています。
上のオオビランジは、自宅で2005年6月27日に撮影した2004年2月9日に播種した苗からの花です。
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オオビランジの特徴と育て方
オオビランジ 2004年7月14日 撮影 2004年2月9日に播種した苗からの花
和名 | オオビランジ |
学名 | Silene keiskei |
科名・属名 | ナデシコ科 マンテマ属 |
分布 | 本州(群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡県)。日本固有 |
花期 | 自生地:7~9月 |
特徴 | 低山帯~亜高山帯の岩場に生える多年草。 花は紅紫色で直径2.5~3cm、花弁は2中裂します。 茎は長さ60cm、茎の上部や萼はほとんど無毛で長く伸びます。 写真の花はオオビランジと頂いた種から育てたものですが、茎の上部や苞に少し腺毛が見えるので少し疑問が残ります。 |
育て方 | 底穴の大きい深鉢を用い、鉢底に軽石などの大粒を入れた上に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れ、硬質鹿沼土を主に日光砂、軽石などの混合用土で植え込みます。 植え替えは早春か、花後の秋に行い、根が多い時は少しカットして株分けをかねて、なるべく毎年植え替えるようにしています。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春と秋は日に当てますが、梅雨からはポリカーボネートの波板の屋根下で、長雨に当てないようにして、真夏は寒冷紗などで涼しく管理します。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。丈夫な性質ですが、水のやりすぎや乾燥させ過ぎには注意します。 殖やすには株分け、挿し木が良く、伸びた茎を、1~2対葉をつけて挿します。実生は、2月に播いてその年に開花しました。 ナデシコの仲間は株自体の寿命が短いものが多いので、実生、挿し芽などで株を更新しておきます。 |
オオビランジまとめ
オオビランジ 2005年7月9日 撮影 2004年2月9日に播種した苗からの花
オオビランジはナデシコ科の植物なので、過湿には気を付け、挿し芽などで株を更新した方が良いようです。
亜高山帯の岩場に生える植物ですが、比較的そだてやすいので、長年可憐な花を楽しむことが出来ています。