リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)は、北海道の利尻山に自生する、ケシ科・ケシ属の日本固有種の多年草ですが、株の寿命が短いことと暖地では花が咲いた後に枯れてしまうことが多いようです。
紙細工のような薄い黄いろの花びらがとっても素敵な花で、種からの発芽率はかなり高いので越年草として花を見ることはさほどむずかしくないようです。
また冷蔵庫での種の長期保存も可能ですので、我が家は数年間花を楽しむことが出来ました。
上のリシリヒナゲシ(利尻雛芥子)は、自宅で2006年6月17日に撮影した種から育てた苗からの花です。
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リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)の特徴と育て方
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子) 2015年6月2日 撮影 冷蔵庫数年保存しておいた種から育てた苗からの花
和名 | リシリヒナゲシ(利尻雛芥子) |
別名 | ミヤマヒナゲシ |
学名 | Papaver fauriei |
科名・属名 | ケシ科 ケシ属 |
分布 | 北海道(利尻山)、日本固有 |
花期 | 自生地:7~8月 |
特徴 | 高山帯の砂礫地に生える多年草。暖地では花後は枯れることが多いようです。 高さ10~20cm。薄い繊細な花びらの黄色の花が茎頂に1個つきます。 茎は剛毛を密生、葉は粉白を帯び、羽状に細裂する。終裂片は幅1.5~5㎜。 リシリヒナゲシと名前の付いた種をいただ癒え播いたのですが、現在はリシリヒナゲシに似ている花が、平地で見られるということなのでリシリヒナゲシの可能性は低いようです。 |
育て方 | わが家は種から育てましたので、本植えは鉢底に軽石などのゴロ石を敷き、その上に元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根にふれないように入れて、硬質鹿沼土、日光砂と軽石や富士砂はどの混合用土で植え付けます。 種からの苗は、その年に咲かないものが多いので夏越をさせなければなりませんが、花が咲く前の株は夏越ができます。 花後は枯れてしまったので植え替えることはありませんでしたが、残ったら毎年早春に植え付けと同じように植え替えればよいと思います。 春は日当たりで、梅雨からは雨に当てないように、ポリカーボネートの波板の屋根下に移し、夏は寒冷紗で涼しくなるように調節しました。 高山植物は、棚の上に波板を敷きその上に鉢を置いて、鉢のまわりに水を撒いて風通し良く栽培しています。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。真夏は根腐れを防ぐために乾かし気味に育てます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 種からの発芽率はとても良いので、種から更新できれば長く栽培できますが、関東地方の住宅地では種も出来ませんでした。環境が良ければできる可能性が大きいとおもいます。 種をいただいた時に密封して冷蔵庫に数年間保存しておいた種からも発芽しますので、種さえあれば栽培可能です。 |
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)まとめ
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子) 2006年8月15日 撮影 栽培品((種から)
高温多湿には弱いので、夏を涼しく管理することが大切です。また水をやり過ぎると根腐れをおこすので夏は乾燥気味に育てることが大切です。
利尻空港のリシリヒナゲシ(利尻雛芥子)
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子) 2006年7月5日 撮影 利尻空港
リシリヒナゲシ(利尻雛芥子) 2006年7月5日 撮影 利尻空港