シラタマノキ(白玉の木)は、北海道、本州(中部地方以北、大山、三瓶山)の亜高山帯~高山帯のに見られる、ツツジ科 シラタマノキ属の常緑矮性低木です。
花はあまり目につかないのか写していませんが、初秋に見られる白い実がとっても素敵で、山で出会うたびに感動しています。
種が手に入り、たまたま播いたところ実が成るまでに成長したので、大切に育てていましたが、猛暑の夏に枯れてしまいました。
仲間のアカモノ(イワハゼ)も載せていますが、とっても可憐な花が魅力的です。
上のシラタマノキ(白玉の木)は、自宅で2003年6月12日に撮影した実生からの栽培品です。
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シラタマノキ(白玉の木)の特徴と育て方
シラタマノキ(白玉の木) 2003年10月26日 撮影 栽培品
和名 | シラタマノキ(白玉の木) |
別名 | シロモノ |
学名 | Gaultheria miqueliana |
科名・属名 | ツツジ科 シラタマノキ属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北、大山、三瓶山)、東北アジア |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の林縁や草地に生える常緑矮性低木。 シラタマノキの花序は葉腋に1個だけ生じ、総状に数個がつく。花冠は白で壷形、長さ約5㎜。 高さ5~20cm。 秋の登山でこの白い実をはじめて見たときにはとても感動しました。 |
育て方 | 鉢底にゴロ土を入れ、硬質鹿沼土を主に日光砂、軽石などの混合用土に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えこみます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春と秋はよく日に当て、夏は半日陰で風通しの良い涼しい所で育て、冬は北風に当てないようにします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。水のやりすぎは根腐れを起こすので注意します。 高温多湿には弱いので、棚の上に波板を置きその上に人工芝を載せた上で打ち水をして湿度を保つように管理します。 種から育てて実が成るまで育ちましたが、数年後には弱って枯れてしまいました。 ツツジ科の小低木は弱いものが多いことは聞いていましたが、大株になるまでは育てられませんでした。 |
池の平湿原のシラタマノキ(白玉の木)
シラタマノキ(白玉の木) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原
アカモノ(イワハゼ)の特徴
アカモノ(赤物) 2004年6月19日 撮影 草津 芳ヶ平湿原
アカモノ(赤物) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
和名 | アカモノ(赤物) |
別名 | イワハゼ |
学名 | Gaultheria adenothrix |
科名・属名 | ツツジ科 シラタマノキ属 |
分布 | 北海道、本州(近畿地方以東、大山、道後山、三段峡 など)、四国(石鎚山、赤石岳など)。日本固有 |
花期 | 5~7月 |
特徴 | 低山帯~高山帯下部の林縁に生える常緑矮性低木。 高さ10~20cm。 葉は常緑で、2年生、互生します。 花冠は淡紅色、鐘形。5数性。雄蕊は10個。 若枝、花序、萼に短毛と褐色の長い腺毛が密生します。 果実は萼が肥大した偽果、赤色。 |
アカモノ(赤物) 2005年5月31日 撮影 日光植物園
アカモノ(赤物) 2003年8月2日 撮影 月山
アカモノ(赤物) 2003年7月5日 撮影 田代山
アカモノ(赤物) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
シラタマノキ(白玉の木)まとめ
高温多湿に弱いのでできるだけ夏は涼しく管理します。
過湿を嫌いますので、水やりは乾いたらやるようにします。暖地でのツツジ科の常緑矮性低木のシラタマノキは育てにくいと感じました。