ワタナベソウ(渡辺草)は、愛媛県、高知県、九州の深山の林内に生える高さ40~60cmのユキノシタ科 ヤワタソウ属の多年草です。
ヤワタソウに似るが、根生葉は7~9個に中深裂し、裂片は幅が狭く、発見者渡辺協氏への献名としてワタナベソウとなっています。
日光植物園で写したヤワタソウの写真と特徴を下に載せています。
上のワタナベソウ(渡辺草)は、自宅で2006年6月5日に撮影した2003年11月9日播種の苗からの花です。
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ワタナベソウ(渡辺草)の特徴と育て方
ワタナベソウ(渡辺草) 2005年6月10日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種の初花)
ワタナベソウ(渡辺草)葉 2011年6月30日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種)
和名 | ワタナベソウ(渡辺草) |
学名 | Peltoboykinia wayanabei |
科名・属名 | ユキノシタ科 ヤワタソウ属 |
分布 | 愛媛県、高知県、九州 |
花期 | 6~7月 |
特徴 | 深山の林内に生える高さ40~60cmの多年草。 ヤワタソウに似るが、根生葉は7~9個に中深裂し、裂片は幅が狭い。 和名と種小名は発見者渡辺協氏への献名。 |
育て方 | 大き目の鉢ににゴロ石を入れ、用土は硬質鹿沼土に硬質赤玉土、桐生砂、軽石砂を少し混ぜ、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えます。 芽だし期は日当たり、日差しが強くなったら半日陰で管理します。 植え替えは2~3年に1度地上部が枯れる秋か、芽だし前の早春に行います。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり(秋はリン酸主体の液体肥料の2000倍)、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。 自生地は見たことがないが、深山の林内に生えている植物のわりには育てやすいようです。 一度地植えにして、数年は元気でしたが、狭い住宅地での地植えは長い期間は無理のようで、元気がなくなったので、現在は鉢植えで育てています。 日光植物園では仲間のヤワタソウが地植えになっていましたが、我が家とは比べられないくらい、涼しく条件が良いところです。 増殖は植え替え時の株分けか実生で行います。最初は種から育てましたが、現在は株分けだけでも十分な苗ができるので、種の採取はしていませんが、零れ種でも芽生えます。 |
ワタナベソウ(渡辺草)まとめ
ワタナベソウ(渡辺草) 2011年6月16日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種)
芽出しは日当たり、その後は日陰で管理します。
深山に生える植物にしては丈夫で育てやすく、株分けで長く栽培できます。零れ種でも芽生えます。
ヤワタソウ(八幡草・八咫草)の特徴
ヤワタソウ(八幡草・八咫草) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
和名 | ヤワタソウ(八幡草・八咫草) |
別名 | オトメソウ |
学名 | Peltoboykinia tellimoides |
科名・属名 | ユキノシタ科 ヤワタソウ属 |
分布 | 本州(中部地方以北) |
花期 | 5月~7月 |
特徴 | 山地谷沿いの陰湿地に生える、高さ40~60cmの多年草。 根生葉は腺毛のある長柄に楯形ににつき、直径10~30cmの円形で、浅く7~13裂し、基部は深い心形。 茎葉は数個互生し、表面には光沢があります。 茎の先に集散花序をつけ、総状に単黄色で長さ1cmの花を開きます。 |