ヤツシロソウ(八代草)は、九州の山野にまれに生える多年草で、熊本県八代で見出されたことによってつけられ名前なので、カンパニュラ・グロメラータ(Campanula glomerata)もヤツシロソウ言われて流通しているようですが、厳密には、カンパニュラ・グロメラータ(Campanula glomerata)とは異なりカンパニュラ・グロメラータ(Campanula glomerata)の変種になります。
Campanula glomerata も育てたことがありますが、草丈は低く、育てやすくよく殖えました。
写真のヤツシロソウ(八代草)は九州の方にいただいた実生苗で草丈が1mくらいになりました。鉢植えでの栽培が大変だったので、地植えにしましたが数年間は花が咲き、小苗も出来ましたが、最終的には枯れてしまいしたが、その立ち姿は心に深く残っています。
上のヤツシロソウ(八代草)は、自宅で2005年7月29日に撮影した花です。
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ヤツシロソウ(八代草)の特徴と育て方
ヤツシロソウ(八代草) 2005年7月29日 撮影 栽培品
和名 | ヤツシロソウ(八代草) |
学名 | Campanula glomerata var. dahurica |
科名・属名 | キキョウ科 ホタルブクロ属 |
分布 | 九州 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 九州の山野にまれに生える高さ50~100cmの多年草。 葉は互生し、広披針形で長さ5~10cm、縁に細かい鋸歯があります。 花は紫色の漏斗形で長さ2~2.5cmあり、茎の上部の葉腋に10個ほどがやや頭状に集まります。 |
育て方 | 有機質に富む肥沃な土壌を好むので、草花用培養土もしくは赤玉土と軽石に腐葉土を混ぜた用土に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないようにいれて植えつけます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 酸性用土を嫌うので、苦土石灰や草木灰汁などを施します。 高温多湿を嫌うので、半日陰の風通しの良い場所で管理し、長雨には当てないようにします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。 わが家は丈が高くなり、鉢植えの管理が大変になってしまったので、軽石と腐葉土をすき込んで地植えにしましたが、数年間は花が咲き、小苗も出来ましたが枯れてしまいました。 今になって、種から更新するか、種を播いておけばよかったと思っています。 |
ヤツシロソウ(八代草)まとめ
九州産のヤツシロソウは大きくなるので、狭い庭での栽培は難しいと思いましたが、阿蘇の山に自生している写真をネットで見るにつけ、素晴らしい花で、いつまでも残ってほしいと思いました。