マンリョウ(万両)は、関東地方以南、四国、九州などの山地の林下に生えますが、園芸品種も多く、鑑賞用として植栽される常緑低木です。
大きな赤い果実をつけるマンリョウは、果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。
また、江戸時代から実色の違い斑入りなど園芸家が進んだ古典植物です。
シロミノマンリョウ(白実の万両)の写真は、下に載せています。
上のマンリョウ(万両)は、自宅で2003年12月22日に撮影した実です。
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マンリョウ(万両)の特徴と育て方
マンリョウ(万両) 2003年7月23日 撮影 栽培品
和名 | マンリョウ(万両) |
学名 | Ardisia crenata |
科名・属名 | サクラソウ科 ヤブコウジ属 |
分布 | 本州(関東地方以南)、四国、九州。朝鮮、中国、台湾、インドシナ、インド、マレー |
花期 | 6~7月 熟果期:11~5月 |
特徴 | 暖帯~亜熱帯に分布し、山地の林下に生え、鑑賞用として植栽される常緑低木。 実の径約6㎜、高さ30~60cm。上部で枝を分けます。 葉は互生し、長さ7~12cm、果実は赤熟し翌春まで残ります。 果実の白いものを「シロミノマンリョウ」といいます。 普通種などは関東地方以西では庭植えにしてもよく育ちますが、斑入りの品種などは成長が遅く、性質も少し弱いため鉢植えとし、冬は室内に取り込んで育てます。 |
育て方 | 庭植の場合は、午前中だけ日の当たるような場所がよく、土壌はやや水はけの良い、腐植質に富んだ水はけのよいものが適しています。 鉢植えは、通年戸外に置き、春と秋は半日陰、夏は直射日光が当たらない日陰、冬は寒風が当たらない場所で管理します。寒さに弱いので斑入りなどの弱い品種は室内に取り込みます。 庭植は、植えつけからしばらくの間は、土が乾いたら水を与えますが、その後は必要ありません。 鉢植えは、極端に土を乾燥させないようにし、土の表面が乾いたら水を与えます。肥料はほとど必要ありませんが、大きくしたいときは2月中旬から3月に緩効性化成肥料や骨粉入りの油粕などを少量施します。 根腐れを起こしやすいので、水はけのよい用土で育てます。赤玉土、鹿沼土、腐葉土に軽石少量を配合して、水はけよく植えます。 2~3年に1回、4月~5月に一回り大きな鉢に植え替えますが、斑入りなどは成長が遅いので、同じ鉢に植えますが、細根が少ないので根を大切に扱います。 暖地で庭植えにする場合は、4月~5月、に直射日光が当たらない日陰で水はけがよく、極端に乾燥しない場所に植えつけます。 関東地方の住宅地の我が家は普通種はキャラボクなどの木の下で大きく育っています。 殖やすには挿し木と種まきで殖やすことが出来ます。鳥がついばんだ種が芽生えるのか我が家は庭のあちこちから芽が出ています。 丈が高くなりすぎたら、取り木や下から剪定することで小さくして仕立て直します。わが家は数本株立ちになっているので、1本ずつ切り詰めています。 |
シロミノマンリョウ(白実の万両)特徴
シロミノマンリョウ(白実の万両) 2006年11月6日 撮影 栽培品
和名 | シロミノマンリョウ(白実の万両) |
学名 | Ardisia crenata f. leucocarpa |
科名・属名 | サクラソウ科 ヤブコウジ属 |
分布 | 本州(関東地方以南)、四国、九州。朝鮮、中国、台湾、インドシナ、インド、マレー |
花期 | 6~7月 熟果期:11~5月 |
マンリョウ(万両)まとめ
暖地の植物なので、寒い地方は寒さ対策をします。日陰を好むので木下などが適しています。
鉢植えは、2~3年に1回、4月~5月に植え替えます。水切れに注意します。