サラサドウダン(更紗灯台)は、北海道、本州(近畿地方以北)の山地の涼しいところで自生していることから、半日陰で涼しいところが適しています。
自然に形が整いますので、花後余分な枝を切る程度で強剪定は避けることが大切です。
サラサドウダン、花冠に更紗染めの模様があることからつけられたということですが、花色には変化があるようです。
下に田代山で写したサラサドウダンの変種のベニサラサドウダン(紅更紗灯台)の写真と特徴を載せています。
上のサラサドウダン(更紗灯台)は、自宅で2003年4月27日に撮影した花です。
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サラサドウダン(更紗灯台)の特徴と育て方
サラサドウダン(更紗灯台) 2003年4月17日 撮影 栽培品
和名 | サラサドウダン(更紗灯台) |
別名 | フウリンツツジ |
学名 | Enkianthus campanulatus |
科名・属名 | ツツジ科 ドウダンツツジ属 |
分布 | 北海道、本州(近畿地方以北) |
花期 | 5~7月 |
特徴 | 花径1~1.5cm、高さ4~5m、樹皮は滑らかで灰色。枝は輪生し斜上か上に横に広がります。 葉は互生し長さ3~7cm、枝先に輪性状に集まります。 花は初夏新しい枝先に垂れ下がり、色の濃淡の差が多い。 果穂は下がるが果実は上を向きます。 和名は花冠に更紗染めの模様があることからつけられました。 |
育て方 | 半日影が最も良く、保湿性のある有機質に富んだ土が適します。 初夏から夏の花芽が作られるころに水切れさせてしまうと翌年の花芽が付かなくなるので、根元に敷き藁や腐葉土などを敷いて乾燥を防ぎます。 鉢植えは鹿沼土に、腐葉土を混ぜた用土に植え、表面が乾いたらたっぷり水をやります。 春と秋は日あたり、夏は半日陰になるような場所で管理します。 地植えは、2~3月で、根鉢の2倍、横幅も2倍に掘り、腐葉土を混ぜて植えつけますが、根元が少し高くなるように植えます。 肥料は2月頃の寒肥と9月に油粕と骨粉を混ぜた肥料を与えますが、9月の肥料は少な目にします。 サラサドウダンは自然形が良く、花後に余分な枝を整理する程度にします。 アブラムシなどの害虫が付くので、定期的に薬剤散布をします。 殖やすには挿し木が良く、6月頃に、今年伸びた枝をはさみを使わずにもぎ取るように挿します。 |
サラサドウダン(更紗灯台)
サラサドウダン(更紗灯台) 2005年6月18日 撮影 裏磐梯五色沼
サラサドウダン(更紗灯台) 2003年6月6日 撮影 沼原湿原
サラサドウダン(更紗灯台)まとめ
日当たりから半控えで管理し、乾燥には注意します。剪定は自然系が良いので、花後に余分な枝を整理する程度にします。
繁殖は挿し木が良く、6月頃に今年伸びた枝をもぎ取るように取って挿します。
ベニサラサドウダン(紅更紗灯台)の特徴
ベニサラサドウダン(紅更紗灯台) 2003年7月5日 撮影 田代山
和名 | ベニサラサドウダン(紅更紗灯台) |
学名 | Enkianthus campanulatus var. palibinii |
科名・属名 | ツツジ科 ドウダンツツジ属 |
分布 | 北海道、本州 |
花期 | 5月~6月 |
特徴 | 関東地方北部と北陸地方の山地に生え、庭木などに栽植される落葉低木。高さ2mくらいになります。 葉は互生し長さ2~4cm、両端の尖った倒卵形で、枝先に集まります。 花はサラサドウダンに比べて花冠がやや小さく細く、花色が濃い。 そのほかはほとんどサラサドウダンと同じで秋の紅葉が美しい。 サラサドウダンの中で花全体が紅色になる変種。 |