サツキ(皐月)は、関東南部から九州、屋久島に分布し、河川に沿った岩の上、岩壁に生え、自生地は日当たりがよく、増水すると植物体が水没してしまうような川沿いでヤマツツジなどよりも1ヶ月ほど遅く、5月下旬~6月に咲きます。
江戸時代中期にツツジの栽培が大流行し、数多くの品種を分類するために、現在の4月~5月中旬に開花するものを「つつじ」、5月下旬~6月に開花するものを「さつき」と言われるようになったと言うことです。
明治時代には針金を使って盆栽作りもされるようになり、何度もブームを迎えて、様々な品種が現在も作られ続けていて、花色の芸や盆栽としての魅力に多くの人が引き付けられたようです。
私もその一人で、数百鉢のサツキを栽培していた時期もあります。
上のサツキ(皐月)は、自宅で2003年6月3日に撮影した「千代の光」です。
スポンサーリンク
サツキ(皐月)の特徴と育て方
千歳錦 2003年6月3日 撮影 栽培品
日光 2004年5月17日 撮影 栽培品
和名 | サツキ(皐月) |
学名 | Rhododendron indicum |
科名・属名 | ツツジ科 ツツジ属 |
分布 | 日本(園芸品種) |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 花径3~5cm、高さ約1m。 関東南部から九州、屋久島に分布し、河川に沿った岩の上、岩壁に生えます。 自生地は日当たりがよく、増水すると植物体が水没してしまうような川沿いでヤマツツジなどよりも1ヶ月ほど遅く、5月下旬~6月に咲きます。 江戸時代中期にツツジの栽培が大流行し、数多くの品種を分類するために、現在の4月~5月中旬に開花するものを「つつじ」、5月下旬~6月に開花するものを「さつき」と言われるようになったと言います。 明治時代には針金を使って盆栽作りもされるようになり、何度もブームを迎えて、様々な品種が現在も作られ続けています。 私も昭和50年前後のブームに沢山の品種と量の盆栽を育てました。 |
育て方 | 庭に植える場合は、午前中は日が当たる場所で、腐植質に富んだ、水はけのよい土壌(ピートモスなどを混ぜる)で根鉢の3倍ほどの穴を掘り小高く植えます。 株元とその周辺を腐葉土などでマルチングをすると、乾燥や地温の上昇を防ぐことが出来ます。 植える時期は、花後の剪定時か、9月下旬~10月、または3~4月です。 鉢植えは、基本的に鹿沼土のゴロを下に入れ、花後の剪定時期に、根鉢を3分の1ほど整理して植え替えますが、9月下旬~10月、または3~4月でも大丈夫です。 私は、乾燥を防ぐためと水やりの時に用土が流れ出ないように、ハイゴケをのせて置きましたが、栽培する環境により、用土はピートモスを混ぜたり工夫すればよいと思います。 置き場所も春と秋は日あたり、夏は少し日光を遮った方が良いようですが、これも育てる環境により変えて良いのですが、基本は日光に当たるようにします。 肥料は2月~3月に油粕、骨粉を置き肥し、花後と秋に施します。 水は好むので、朝晩たっぷりやりますが、水やりの時間が取れない時は、水持ちの良い用土に植えた方が良いようです。 剪定は、2~4葉を残して摘み取りますが、鉢植えで大きくしたくない時は2葉残して剪定し混み合った枝等、盆栽の形を考えてもとから切り取ります。 殖やすには挿し木が良く、6月頃に、今年伸びた枝を挿しますが、咲き分けは、咲きわけが出た芽を挿すことで親と同じ花が咲きます。 夏に蕾を食べる、ベニモンアオリンガの幼虫が数回発生し、蕾を食べてしまうので、薬剤散布をしないと翌年花が少なくなってしまうので、定期的に薬剤散布をします。 |
松波 2004年5月26日 撮影 栽培品
如峰山 2004年5月17日 撮影 栽培品
光淋 2004年6月12日 撮影 栽培品
白玲 2004年6月12日 撮影 栽培品
幸の華 2004年6月3日 撮影 栽培品
三晃の月 2004年5月25日 撮影 栽培品
雪中の松 2004年5月25日 撮影 栽培品
サツキ(皐月)まとめ
華宝 2004年4月25日 撮影 栽培品
日向で栽培するのが原則ですが、真夏は日光を避けた方が良い地方もあります。
酸性土壌を好み、水を好むので、鹿沼土を主に植えますが、乾きすぎるときは用土を工夫します。
朝晩2回たっぷり水をやります。