ノハナショウブ(野花菖蒲)は、日本全土で見られ、湿地や草地に群生する多年草で、山地の涼しいところで多くみられます。
キショウブ(黄菖蒲)は、ヨーロッパ原産で、日本全土の湿地に野生化しています。田畑が整備される前までは、用水路の土手などあらゆるところに生えていましたが、現在は私が知る限りでは見られるところが減っているようです。
ノハナショウブは山地の湿原などに多く自生していますが、中央基部に淡黄色の細い斑紋があることから見分けがつきます。
アヤメは、中央から爪部にかけて、黄色の網状の模様があります。カキツバタ(杜若・燕子花)は中央基部に披針形の白色斑紋があり爪部はやや黄色いことで見分けがつきます。
上のノハナショウブ(野花菖蒲)は、2004年7月24日に霧ヶ峰高原で撮影した花です。
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ノハナショウブ(野花菖蒲)の特徴
ノハナショウブ(野花菖蒲) 2007年7月20日 撮影 白駒池付近
ノハナショウブ(野花菖蒲) 2007年7月25日 撮影 那須沼原
和名 | ノハナショウブ(野花菖蒲) |
学名 | Iris ensata var. spontanea |
科名・属名 | アヤメ科 アヤメ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 6月~7月 |
特徴 | 湿地や草地に群生する多年草。 葉は長さ30~60cm、幅0.5~1.2cmで太い中脈が目立つ。 花茎は高さ0.4~1mになり、赤紫色の花をつけます。外花被片は長さ約7cmで、中央部には淡黄色の細い斑紋があります。 中央部の淡黄色の細い斑紋がハナショウブの特徴です。 |
ノハナショウブ(野花菖蒲) 2004年7月2日 撮影 霧ヶ峰高原
ノハナショウブ(野花菖蒲) 2003年7月18日 撮影 赤城山
キショウブ(黄菖蒲)の特徴
キショウブ(黄菖蒲) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
和名 | キショウブ(黄菖蒲) |
学名 | Iris pseudacorus |
科名・属名 | アヤメ科 アヤメ属 |
分布 | ヨーロッパ原産 |
花期 | 5月~6月 |
特徴 | 葉は長さ0.5~1m、幅2~3cmで太い中脈が目立つ。 花茎は0.5~1mになり、上部で分枝し鮮黄色の花をつけます。 ヨーロッパ原産の多年草で、明治時代に渡来し現在は日本全土の湿地に野生化しています。 |