コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)は、北海道、本州の中部地方以北の亜高山帯の針葉樹林内に生え、高さ10~15㎝になります。
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)は、北海道、本州の中部地方以北の亜高山帯の林内に生える常緑の多年草ですが、ベニバナイチヤクソウはかなりの群生を作るようです。
カラフトイチヤクソウ(樺太一薬草)は、北海道、本州の東北地方、南千島、サハリンなどの亜高山帯~高山帯の草地や砂礫地に生える常緑多年草ですから北地に自生するようです。礼文島で出会いましたが、まだ蕾の状態でした。
これらはいずれも栽培ができないと言われていたようですが、実は、葉緑体も持っており、光合成もおこなうのですが菌根菌を介して他の植物に半寄生しているようです。
陸上植物の8割以上が菌根菌と共生しているといわれているようで、栽培の仕方によっては栽培が可能のようです。
私はかなり前にイチヤクソウを育てたことがありますが、庭木の下で数年間元気に育っていました。
また、ベニバナイチヤクソウも普通の植物を育てるような説明で、販売されているのを見ると育てることは可能なのだろうと思います。
ツツジ科・ギンリョウソウ属のギンリョウソウ属のギンリョウソウ(銀竜草)の特徴を載せています。
上のコバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)は、2005年8月11日に尾瀬で撮影した花です。
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コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)の特徴
コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
和名 | コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草) |
学名 | Pyrola alpina |
科名・属名 | ツツジ科 イチヤクソウ属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 亜高山帯の針葉樹林内に生え、高さ10~15㎝になります。 葉は柄があり、楕円形または円形、長さ1.5~3㎝、幅1.3~2.5㎝で長さが幅より長い。 花茎の先に直径1~1.3㎝の白色の花を3~7個つける。萼片は3角形で先が尖り、長さ幅とも約1㎜。 |
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)の特徴
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2004年6月19日 撮影 草津 弓池湿原
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2005年6月18日 撮影 裏磐梯五色沼
和名 | ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) |
学名 | Pyrola asarifolia ssp. incarnata |
科名・属名 | ツツジ科 イチヤクソウ属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 6月~7月 |
特徴 | 亜高山帯の林内に生える常緑の多年草。 葉は根ぎわに2~5個つき長い柄を持ち、広楕円形で長さ3~4.5cm。幅2~3.5cm、目立たない鋸歯があります。 高さ20cmほどの花茎の先に総状花序をつくり、多数の桃色の花をつけます。花冠は直径1.3cmほど。 |
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2005年6月18日 撮影 裏磐梯五色沼
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
カラフトイチヤクソウ(樺太一薬草)の特徴
カラフトイチヤクソウ(樺太一薬草) 2006年7月3日 撮影 礼文島
和名 | カラフトイチヤクソウ(樺太一薬草) |
学名 | Pyrola faurieana |
科名・属名 | ツツジ科 イチヤクソウ属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方)。南千島、サハリン |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の草地や砂礫地に生える常緑多年草。 高さ10~20㎝。葉身は厚く、長さ2.5~4㎝。萼片はほぼ3角形、先は尖ります。 花は10~20個つき、花冠は淡紅紫色。 |
ギンリョウソウ(銀竜草)の特徴
ギンリョウソウ(銀竜草) 2003年7月5日 撮影 田代山
和名 | ギンリョウソウ(銀竜草) |
別名 | ユウレイタケ |
学名 | Monotropastrum humile |
科名・属名 | ツツジ科 ギンリョウソウ属 |
分布 | 日本各地、朝鮮、樺太 |
花期 | 5~8月 |
特徴 | 銀白色の全草を白い竜に見立ててこの名が付いた。 山地のほの暗い林下に生える腐生植物で、葉緑素がなく根のほかはすべて銀白色です。 根は細く分枝して褐色の塊になります。 高さ20cm位。葉の退化した鱗片葉が多数互生します。 花冠の裂片は筒状で3~5個。 |