ノゲシ(野罌栗)は、キク科・ノゲシ属の日本全土の道ばたや畑の縁などに生える、高さ0.5~1mの2年草ですが、踏まれたりおられたりするためかそれほど大きくなっているのは見かけませんでしたが、雑草で綿毛が飛んで殖えます。
アキノノゲシ(秋の野芥子)は、キク科・アキノノゲシ属で、仲間ではありませんが、日当たりの良い荒地や草地などに生えることから、大きく育った姿を見かけます。
花は淡い黄色で綺麗な花ですが、繁殖力が強いために庭植には向きません。
葉が披針形で深裂しない、ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟)も見かけますが分類しないようです。
上のノゲシ(野罌栗)は、2002年11月2日に下野国分寺跡で写した花です。
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ノゲシ(野罌栗)の特徴
ノゲシ(野罌栗) 2003年11月23日 撮影 三毳山
和名 | ノゲシ(野罌栗) |
別名 | ハルノノゲシ |
学名 | Sonchus oleraceus |
科名・属名 | キク科 ノゲシ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 4~7月 |
特徴 | 道ばたや畑の縁などに生える、高さ0.5~1mの2年草。 茎は中空で多数の稜があります。 葉は柔らかく、長さ15~25cm、幅5~8cmで羽状に切れ込み、縁には不ぞろいの鋸歯があります。 頭花は黄色で直径約2cm。舌状花は多数ある。花柄と総苞にはしばしば腺毛があり粘ります。 和名は葉がケシの葉に似ていることによります。 |
アキノノゲシ(秋の野芥子)の特徴
アキノノゲシ(秋の野芥子) 2006年10月13日 撮影 三毳山
アキノノゲシ(秋の野芥子) 2003年10月8日 撮影 散歩道
和名 | アキノノゲシ(秋の野芥子) |
学名 | Lactuca indica |
科名・属名 | キク科 アキノノゲシ属 |
分布 | 日本各地、朝鮮、台湾 |
花期 | 9~11月 |
特徴 | 日当たりの良い荒地や草地などに普通に生える高さ0.6~2mの1~2年草。 葉は互生し、茎の下部の葉は長さ10~30cmで逆向きの羽状に裂けます。茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さい。 茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つけ、頭花は普通淡黄色、まれに白色、淡紫色で、昼間開き、夕方にはしぼみます。 そう果は長さ約5㎜で短いくちばしがあります。 殺風景な荒地に高く伸びて、次々に黄色の花を咲かせるのは見事であるが、庭に植えると種子がばらまかれて大切な草花を害する恐れがあります。 ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟)はアキノノゲシの葉が披針形のもので葉が深裂せず、基部も茎を抱かないが、最近ではアキノノゲシに含め、分類しないのが普通ということです。 下の写真がホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟)です。 |
ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟)葉 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
ブタナ(豚菜)の特徴
ブタナ(豚菜) 2006年7月4日 撮影 礼文島
ブタナ(豚菜) 2005年7月13日 撮影 美瑛
和名 | ブタナ(豚菜) |
学名 | Hypochaeris radicata |
科名・属名 | キク科 エゾコウゾリナ属 |
分布 | ヨーロッパ原産 |
花期 | 6~9月 |
特徴 | 1933年に札幌ではじめて気づかれ、その後各地に帰化しているのが分かりました。 葉はすべて根生し分裂しないものから羽状に深裂するものまで変化があり、両面に毛が多い。 花茎は高さ50㎝以上になり、分枝しないかわずかに枝を分かち、頭花は黄色で直径3~4㎝。 そう果には刺状の突起が密生し、先は長い嘴状にのびます。 冠毛は羽毛状。 原産地ではハーブとして食用にもされます。 |