ここには、高山帯近辺で見られる、ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)、ウゴアザミ(羽後薊)、ダイニチアザミ(大日薊)を載せていますが、いずれも日本固有種です。
ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)は、本州の八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳などの東北地方で見られる多年草ですが、私は月山で写しました。
ウゴアザミ(羽後薊)も、本州の八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳などの東北地方に見られますが、月山の頂上付近に群生をしていました。
ダイニチアザミ(大日薊)は、本州の頸城山地、天狗原山、白馬山系の長野県から新潟県境付近の雪深いところに自生しているようです。
上のナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)は、2006年8月3日に月山で写した花です。
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ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)の特徴
ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊) 2006年8月3日 撮影 月山
ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)葉 2006年8月3日 撮影 月山
和名 | ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊) |
学名 | Cirsium nambuense |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州(栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉)。日本固有 |
花期 | 8月 |
特徴 | 高さ15~50cm。高山帯の開けた草地に生える多年草。 茎葉の基部は完全に茎を抱き、茎葉は長さ8~20cm、羽状に中裂~深裂します。 頭花は上向き、または横向き。総苞の外片の長さは内片の4分の3以上あり、ともにまっすぐ。頭花は1個または2~4個がかたまってつく。総苞片はまっすぐで粘らない。 |
ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊) 2006年8月3日 撮影 月山
ウゴアザミ(羽後薊)の特徴
ウゴアザミ(羽後薊) 2006年8月4日 撮影 月山
ウゴアザミ(羽後薊) 2006年8月4日 撮影 月山
和名 | ウゴアザミ(羽後薊) |
学名 | Cirsium ugoense |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳など、東北地方)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える多年草。高さ30~100cm。 茎葉は茎を抱き基部が茎に流れて翼になります。 頭花は上向き。総苞の外片と内片はほぼ同じ長さでまっすぐ。 |
ダイニチアザミ(大日薊)の特徴
ダイニチアザミ(大日薊) 2004年8月7日 撮影 栂池自然園
和名 | ダイニチアザミ(大日薊) |
学名 | Cirsium babanum |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州(頸城山地、天狗原山、白馬山系)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える多年草。高さ30~100cm。 茎は普通分枝せず、上部に薄くクモ毛があります。 茎葉は茎を抱き基部が茎に流れて翼になります。 頭花は上向き。総苞の外片と内片はほぼ同じ長さでまっすぐ。 |
ブログ内のアザミの仲間
- ノアザミ(野薊):本州、四国、九州
- ノハラアザミ(野原薊):本州(中部地方以北)
- ナンブアザミ(南部薊):本州(中部地方以北)
- タイアザミ(トネアザミ):本州(関東地方、中部地方南部)
- イガアザミ(毬薊):関東地方の海岸近く
- アズマヤマアザミ(東山薊):本州(関東地方、中部地方)
- オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊):尾瀬、玉原湿原、田代湿原
- ヤツタカネアザミ(八高嶺薊):八ヶ岳周辺(山地~高山帯の草原)
- ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊):群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地
- オニアザミ(鬼薊):本州の日本海側産地(秋田県~石川県)
- ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊):本州(栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉)
- ウゴアザミ(羽後薊):本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳など、東北地方)
- ダイニチアザミ(大日薊):本州(頸城山地、天狗原山、白馬山系)
- モリアザミ(森薊):本州、四国、九州
- チシマアザミ(千島薊):北海道