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広告 自然野中の花科名ーカ行

限られた地域のオゼヌマアザミ、ヤツタカネアザミ、ジョウシュウオニアザミ、オニアザミ

オゼヌマアザミ

ここには、限られた地域でで見られる、オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)、ヤツタカネアザミ(八高嶺薊)、ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊)を載せていますが、それぞれ個性があるアザミですが、ほかい似た品種もあるので、自生地で見分けると見分けやすくなりそうです。

オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)は、尾瀬の特産で、湿地に稀れに生える高さ50~120cmの多年草ということですが、偶然に花時に行くことが出来てたくさんの花を見ることが出来ましたが、特徴のあるアザミでした。

ヤツタカネアザミ(八高嶺薊)は、八ヶ岳周辺の山地~高山帯の草原に生えるようで、八千穂高原自然園で出会うことが出来ました。

ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊)は、群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地や岩場の草地などに生えるアザミで、「オニアザミ」とよく似ているが、根生葉の切れ込みが深いようです。

オニアザミ(鬼薊)は、本州の日本海側の秋田県~石川県の山地~高山の草地に生える日本固有です。私は夏の八方尾根で出会うことが出来ました。

上のオゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)は、2005年8月11日に尾瀬で写した花です。

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オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)の特徴

オゼヌマアザミ

オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊) 2005年8月11日 撮影 尾瀬

オゼヌマアザミ

オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)葉 2005年8月11日 撮影 尾瀬

         
和名オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)
学名Cirsium homolepis
科名・属名キク科 アザミ属
分布尾瀬、玉原湿原、田代湿原
花期7月上旬~9月上旬
特徴

尾瀬の特産で、湿地に稀れに生える高さ50~120cmの多年草。

茎は高さ50~120cm、上部で1~2回分枝または、分枝しない。

根生葉は花期には枯れています。

茎葉は楕円形~広楕円形で羽状に深裂し、裂片は7~9対、刺は鋭くなく、基部は耳状に茎を抱く。

総苞片は6列で先端は尖ります。

オゼヌマアザミは総苞に特徴があるので、比較的容易に見分けることができます。

オゼヌマアザミはタチアザミの亜種で、総包片がまっすぐ伸びて葉の切れ込みが深いのが特徴ですが、母種となるタチアザミは尾瀬には生育していないようです。

ヤツタカネアザミ(八高嶺薊)の特徴

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ(八高嶺薊) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ(八高嶺薊) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園

         
和名ヤツタカネアザミ(八高嶺薊)
学名Cirsium yatusalpina
科名・属名キク科 アザミ属
分布八ヶ岳周辺(山地~高山帯の草原)
花期8~9月
特徴

高さ70~150cm。亜高山帯~高山帯の開けた草地や林縁に生える多年草。

花時には根生葉はなく、茎葉は長楕円形で長さ10~20㎝、羽状に中裂~深裂し、基部は茎を抱く。

葉の刺は長く、3~8㎜、中には1㎝以上になるものもあります。

頭花は1~数個、長い柄の先につきます。

総苞は多くは紫色を帯び、直径1.2~2cm、総苞片は強くそり返るものから斜め上向きのものまでいろいろあります。

ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊)の特徴

ジョウシュウオニアザミ

ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊) 2005年8月11日 撮影 尾瀬沼山峠

ジョウシュウオニアザミ

ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊)葉 2005年8月11日 撮影 尾瀬沼山峠

         
和名ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊)
学名Cirsium okamotoi
科名・属名キク科 アザミ属
分布群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地にだけ分布している
花期7~8月
特徴

岩場の草地などに生え、高さは1mほどになる。「オニアザミ」とよく似ているが、根生葉の切れ込みが深い。

茎には白い軟毛が密生し、葉には鋭い棘が生えています。

7月~8月ごろ、大きな頭花を項垂れるように咲かせます。

花は紅紫色で、2~4個つく頭花が横を向き、総苞がネバネバします。

オニアザミ(鬼薊)の特徴

オニアザミ

オニアザミ(鬼薊) 2005年8月4日 八方尾根

オニアザミ

オニアザミ(鬼薊) 2005年8月4日 八方尾根

         
和名オニアザミ(鬼薊)
別名オニノアザミ
学名Cirsium borealinipponense
科名・属名キク科 アザミ属
分布本州の日本海側産地(秋田県~石川県)。日本固有
花期6~10月
特徴

高さ50~100cm。山地~高山の草地に生える多年草。

根生葉は長さ35~65㎝。茎葉 は根生葉より小さくて茎を抱きます。

葉は厚くてかたく、長さ3~7㎜の鋭い刺があります。

頭花は3~5㎝、下向きに咲き、総苞はよく粘ります。

葉は茎を抱かない。

オニアザミ

オニアザミ(鬼薊) 2003年8月23日 八方尾根

オニアザミ

オニアザミ(上州鬼薊) 2005年6月18日 裏磐梯近辺

オニアザミ

オニアザミ(上州鬼薊)葉 2005年6月18日 裏磐梯近辺

オニアザミ

オニアザミ(上州鬼薊)葉 2005年6月18日 裏磐梯近辺

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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