子供のころからなじんでいたアザミはノハラアザミとノアザミでした。どちらも山野に普通に生える高さ0.5~1mの多年草です。
他のアザミのような一目でわかるような特徴は、子供の時は感じることが出来ませんでしたが、ノアザミは花の総苞が、僅かに凹凸はありますがほぼ平滑で、粘液を出して粘着することと春に咲くことで区別ができます。
ノハラアザミは初夏から秋まで咲いていることから出会うことが多く、ノハラアザミの花の総苞は粘らず、総苞片は棘のように尖って斜上します。
アザミというとノアザミかノハラアザミを思いますが、ノアザミは本州、四国、九州に自生し、ノハラアザミは本州(中部地方以北)に自生することから、どちらの花も身近にみられるのは限られた地域の人のようです。
上のノハラアザミ(野原薊)は、2008年8月11日に奥日光 光徳沼で写した花です。
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ノハラアザミ(野原薊)の特徴
ノハラアザミ(野原薊) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原
ノハラアザミ(野原薊)葉 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | ノハラアザミ(野原薊) |
学名 | Cirsium oligophyllum |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州(中部地方以北) |
花期 | 8月~10月 |
特徴 | 乾いた草地に生える高さ0.4~1mの多年草。 根生葉は花期にも残り、長さ30cmで羽状に深裂し、ふちには鋭い刺がある。茎葉は上部のものほど小さく、基部は茎を抱きます。 葉や刺の多少は固体による変化が多いように見受けられます。 頭花は紅紫色で、枝先にしばしば2~3個集って上向きにつきます。総苞は幅1.5~2cmの鐘形で粘らない。総苞片は斜上します。 関東近辺で、夏から秋にかけで最もよく見ることのできるのがノハラアザミです。 |
ノハラアザミ(野原薊)葉 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
ノハラアザミ(野原薊) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
ノハラアザミ(野原薊)葉 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
ノハラアザミ(野原薊) 2003年9月27日 撮影 鹿沼の山間
ノハラアザミ(野原薊)葉 2007年7月25日 撮影 那須沼原
ノアザミ(野薊)の特徴
ノアザミ(野薊) 2008年7月20日 撮影 戦場ヶ原
和名 | ノアザミ(野薊) |
学名 | Cirsium japonicum |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 5月~8月 |
特徴 | 山野に普通に生える高さ0.5~1mの多年草。 根生葉は花時にも残り、羽状に中裂します。茎の中部の葉は基部で茎を抱き、刺針が鋭く、同じく羽状に中裂します。 頭花は直径4~5cm、枝先に上向きにつきます。総苞は幅2~4cmの球形。総苞片は直立し、粘液を出して粘着します。 アザミの仲間では春から初夏に花をつけのは、ノアザミくらいなので、見分けることが出来ますが、夏にはほとんどのアザミが咲いています。 花の総苞が、僅かに凹凸はありますがほぼ平滑なのが特徴のひとつで、粘液を出して粘着することも特徴のひとつです。 |
ノアザミ(野薊) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原
ノアザミ(野薊) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原
ブログ内のアザミの仲間
- ノアザミ(野薊):本州、四国、九州
- ノハラアザミ(野原薊):本州(中部地方以北)
- ナンブアザミ(南部薊):本州(中部地方以北)
- タイアザミ(トネアザミ):本州(関東地方、中部地方南部)
- イガアザミ(毬薊):関東地方の海岸近く
- アズマヤマアザミ(東山薊):本州(関東地方、中部地方)
- オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊):尾瀬、玉原湿原、田代湿原
- ヤツタカネアザミ(八高嶺薊):八ヶ岳周辺(山地~高山帯の草原)
- ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊):群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地
- オニアザミ(鬼薊):本州の日本海側産地(秋田県~石川県)
- ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊):本州(栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉)
- ウゴアザミ(羽後薊):本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳など、東北地方)
- ダイニチアザミ(大日薊):本州(頸城山地、天狗原山、白馬山系)
- モリアザミ(森薊):本州、四国、九州
- チシマアザミ(千島薊):北海道