タキク科・コウモリソウ属植物は、山地や林内に生えて、花はよく似ていますが、葉の形やその他の細かなところで違いがあります。
タマブキ(珠蕗)は、丸みのある三角形で、基部は心形で表面に荒い毛があり、裏面に密にクモ毛があり、葉腋にムカゴがつきます。
モミジガサ(紅葉笠)は、葉がモミジの形をしていて、傘状になることからモミジガサという名がついています。
コウモリソウ属は、ほかにオオカニコウモリ(大蟹蝙蝠)、カニコウモリ(蟹蝙蝠)を載せています。
上のタマブキ(珠蕗)は、2004年8月22日に日光植物園で写した花です。
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タマブキ(珠蕗)の特徴
タマブキ(珠蕗) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
タマブキ(珠蕗) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | タマブキ(珠蕗) |
学名 | Parasenecio farfarifolius var. bulbifer, Cacalia farfaraefolia var. bulbifera |
科名・属名 | キク科 コウモリソウ属 |
分布 | 北海道、本州(関東地方以北) |
花期 | 6~10月 |
特徴と育て方 | 山地の木陰に生える多年草。 茎は高さ0.5~1.4mになり、若いときにはクモ毛があります。 葉は長柄があり、長さ10~15cmの丸みのある三角形で、基部は心形。表面に荒い毛を散生し、裏面に密にクモ毛があり、葉腋にムカゴがつきます。 頭花は茎の上部に狭い円錐状につき5~6個の筒状花からなります。 そう果は円柱形で冠毛は白色。 和名は葉腋の珠芽をタマに葉の形をフキに見立てたもの。 |
タマブキ(珠蕗) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
タマブキ(珠蕗) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
モミジガサ(紅葉笠)の特徴
モミジガサ(紅葉笠) 2004年10月24日 撮影 花之江の郷
モミジガサ(紅葉笠) 2004年10月24日 撮影 花之江の郷
和名 | モミジガサ(紅葉笠) |
学名 | Parasenecio delphiniifolius, Cacalia delphiniifolia |
科名・属名 | キク科 コウモリソウ属 |
分布 | 北海道(南部)、本州、四国、九州 |
花期 | 8~9月 |
特徴と育て方 | 林内に生える多年草。茎は高さ90cmほどになります。 葉は長い柄があって互生し、葉身は長さ15cmほど、モミジ状に裂けます。 茎の先に細い円錐花序をつくり、白色の頭花をつけます。 若苗は山菜としてよく知られています。 葉がモミジ(カエデ)に似て、傘状をしていることからこの名があります。 |
モミジガサ(紅葉笠) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
モミジガサ(紅葉笠) 2004年8月22日 撮影 日光植物園