オタカラコウ(雄宝香)は、キク科・メタカラコウ属の植物で、本州(福島県以西)、四国、九州の深山の湿地に生え、高さ1~2mになり、茎の上部には短縮毛があり、下部には蜘蛛毛があります。
メタカラコウ(雌宝香)は、同じ仲間ですが、高さ0.6~1mとオタカラコウよりも丈が低く、葉もオタカラコウは腎心形で長さ約35cmになるのに比べ、メタカラコウは三角状心形で長さ約24cmと小さめです。
また、オタカラコウの舌状花が5~9個なのに対して、メタカラコウ舌状花は1~4個で、似ている花姿ですが区別ができます。
メタカラコウ属の植物は他にトウゲブキ(峠蕗)とマルバダケブキ(丸葉岳蕗)を載せています。
上のオタカラコウ(雄宝香)は、2006年8月25日に八千穂高原自然園で撮影した花です。
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オタカラコウ(雄宝香)の特徴
オタカラコウ(雄宝香) 2004年8月22日 日光植物園
オタカラコウ(雄宝香) 2006年8月25日 八千穂高原自然園
和名 | オタカラコウ(雄宝香) |
学名 | Ligularia fischerii |
科名・属名 | キク科 メタカラコウ属 |
分布 | 本州(福島県以西)、四国、九州 |
花期 | 7月~9月 |
特徴 | 深山の湿地に生え、高さ1~2mになり、茎の上部には短縮毛があり、下部には蜘蛛毛があります。 葉は腎心形で長さ約35cmになります。茎葉は3個ほどつきます。 頭花は黄色で、直径4cmほど、舌状花は5~9個。筒状花の花冠は5裂します。 |
オタカラコウ(雄宝香) 2004年8月7日 栂池自然園
オタカラコウ(雄宝香) 2005年8月11日 尾瀬
メタカラコウ(雌宝香)の特徴
メタカラコウ(雌宝香) 2004年7月24日 霧ヶ峰高原
和名 | メタカラコウ(雌宝香) |
学名 | Ligularia stenocephala |
科名・属名 | キク科 メタカラコウ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 6~9月 |
特徴 | 深山に生え、高さ0.6~1mになる多年草。 根生葉は良く発達し、ロゼット状で花時にも残ります。葉は三角状心形で長さ約24cm、長い柄があります。 頭花はオタカラコウより小さく黄色の舌状花は1~4個。 宝香とは防虫剤にされる竜脳香のことで、根の香りがそれに似るためという。 雌はやさしい感じをあらわしたもの。 |