ミヤマシシウド(深山猪独活)とシシウド(猪独活)は、セリ科・シシウド属ですが、ミヤマシシウドは亜高山帯 ~高山帯下部の開けた草地に生え、茎に毛がないことや、小葉は細く、先は長く尖ることなどで区別できます。
しかし、ミヤマシシウドもシシウドも大型であることから、遠くから目立ちますが、近くに行かないと区別するのは難しそうです。
ミヤマシシウドは本州の東北地方南部~中部地方分布し、シシウドは本州、四国、九州と分布域が広いようですが、どちらも自生している場所が広いようですが、私はシシウドに多く出会っています。
よく見かけるシシウド、ミヤマシシウド、オオカサモチ、オオハナウド、エゾノシシウドは、セリ科の中では大型で、遠くからも目立つ花です。
上のミヤマシシウド(深山猪独活)は、2007年8月5日に裏磐梯で撮影した花です。
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ミヤマシシウド(深山猪独活)の特徴
和名 | ミヤマシシウド(深山猪独活) |
学名 | Angelica pubescens var.matsumurae |
科名・属名 | セリ科 シシウド属 |
分布 | 本州(東北地方南部~中部地方)。日本固有 |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 亜高山帯 ~高山帯下部の開けた草地や道ばたに生える1稔性の多年草。 高さ50~150cm。 葉は3回羽状複葉。小葉は長さ6~15㎝、裏面脈状に毛があります。 同定のポイントは大型の多年草で茎に毛がないこと、小葉は細く、先は長く尖ることです。 |
シシウド(猪独活)の特徴
シシウド(猪独活) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
シシウド(猪独活) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
シシウド(猪独活)葉 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
和名 | シシウド(猪独活) |
学名 | Angelica pubescens |
科名・属名 | セリ科 シシウド属 |
分布 | 本州、四国、九州。日本特産種。 |
花期 | 8月~11月 |
特徴 | 山野の日あたりの良い草地などに生える多年草。 茎は太く有毛で、高さ1~2m、上部で分枝します。 葉は大型2~3回羽状複葉。小葉は長楕円形で長さ6~10㎝、鋸歯があります。 頂小葉の基部は翼状に流れます。葉柄の基部は鞘上でふくらみます。 枝先の大型の複散形花序に白色の小さな花を密につけます。小総片はない。 果実は広楕円形で長さ6~10㎜、両側は広く薄い翼となります。 和名はウドに似て、剛壮なことによります。 |
シシウド(猪独活) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原
シシウド(猪独活)果実 2003年9月6日 撮影 池の平湿原
シシウド(猪独活) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原
シシウド(猪独活) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原
シシウド(猪独活) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
シシウド(猪独活)葉 2004年8月22日 撮影 日光植物園