マルバトウキ(丸葉当帰)は、セリ科・マルバトウキ属で、北海道、本州北部から樺太、千島、カムチャッカ、アラスカの海岸に生える多年草で、全草無毛です。
ハマボウフウ(浜防風)は、セリ科・ハマボウフウ属で、日本全土の海岸の砂地に生える高さ5~30㎝の多年草で、茎の上部や花序には白い軟毛が密生します。
どちらも海岸に生える多年草ですが、一目見ただけで違いが分かるように、マルバトウキは葉にもつやがあり全草無毛で、ハマボウフウ、は茎の上部や花序には白い軟毛が密生するので、白ぽく見えます。
上のマルバトウキ(丸葉当帰)は、2006年7月4日に礼文島で撮影した花です。
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マルバトウキ(丸葉当帰)の特徴
マルバトウキ(丸葉当帰) 2006年7月4日 撮影 礼文島
マルバトウキ(丸葉当帰) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | マルバトウキ(丸葉当帰) |
学名 | Ligusticum hultenii |
科名・属名 | セリ科 マルバトウキ属 |
分布 | 北海道、本州北部から樺太、千島、カムチャッカ、アラスカ。北アメリカの海岸地方 |
花期 | 7月~9月 |
特徴 | 海岸に生える多年草で、全草無毛。 茎は直立して上部が枝を出し、高さ30~100cm。 葉は2回3出複葉をなし、小葉は9個あり、卵形から円形、長さ4~9cm。鋸歯があり、表面には光沢があります。 複散形花序は密に花をつけ、総苞片も小総苞片もともに細い。 花弁は白色、果実は長楕円形。 |
ハマボウフウ(浜防風)の特徴
ハマボウフウ(浜防風) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園
ハマボウフウ(浜防風) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園
和名 | ハマボウフウ(浜防風) |
学名 | Glehnia littoralis |
科名・属名 | セリ科 ハマボウフウ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 6~7月 |
特徴 | 海岸の砂地に生える高さ5~30㎝の多年草。 根は黄色を帯び、太くて長い。 茎の上部や花序には白い軟毛が密生します。 葉は1~2回3出羽状複葉で厚くて光沢があり、小葉は長さ1.5~6㎝の倒卵状楕円形で不ぞろいの鋸歯があります。 茎の先に複散形花序をだし、白色の小さな花を密につけます。 和名は中国で薬用にする防風と根の効用が似ていて、海岸に生えることによります。 防風は「かぜを防ぐ」という意味で風邪薬として用います。 |