ヤシャゼンマイ(夜叉薇)は、ゼンマイ科・ゼンマイ属で、本州、四国、九州の渓流の増水時に水をかぶるような場所の岩場に生えます。
ゼンマイが渓流の流れにも耐えれるように進化した種で、葉の小羽片が水の抵抗を受けにくいような細い楕円形になっています。
持ち越した株が鑑賞価値に優れることから、山野草愛好家に好んで育てられているようで、私も数本の株を育てています。
水を切らすと葉が傷んでしまいますが、そのほかはとても丈夫で育てやすく、草もの盆栽にすると植え替えをしないで数十年は見ることが出来そうです。
下にゼンマイの特徴を載せています。ゼンマイも草物盆栽として育てたいと思っています。
上のヤシャゼンマイ(夜叉薇)は自宅で2017年5月1日に撮影したものです。
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ヤシャゼンマイ(夜叉薇)の特徴と育て方
ヤシャゼンマイ(夜叉薇) 2015年5月5日 撮影 栽培品
ヤシャゼンマイ(夜叉薇) 2012年5月7日 撮影 栽培品
和名 | ヤシャゼンマイ(夜叉薇) |
学名 | Osmunda Iancea |
科名・属名 | ゼンマイ科 ゼンマイ属 |
分布 | 本州、四国、九州。日本固有。 |
花期 | 春 |
特徴 | 渓流の増水時に水をかぶるような場所の岩場に生えます。 ゼンマイが渓流の流れにも耐えれるように進化した種で、葉の小羽片が水の抵抗を受けにくいような細い楕円形になっています。 根茎は直立~斜上し、葉を叢生します。 葉身は長さ20~45㎝、幅15~30㎝、2回羽状複葉、羽片は中軸に鋭角につきます。 小羽片も羽軸に鋭角につき、長さ3~6㎝、幅7~10㎜の披針形で先が尖り、基部が楔形、全縁。 胞子葉は羽片の幅が2~4㎜と狭く、胞子を出すと枯れます。 10数年育てているが、この胞子がロックガーデンの小さな石に飛んで、毎年芽生えています。 |
育て方 | 最上位の写真にもあるように、草もの盆栽として育てています。 農業用の麻布を敷いた上にケト土にミズゴケ少量、小粒赤玉土少量、などを混ぜて耳たぶくらいに練ったものを1㎝くらいの高さにのばし、その周りに鉢のように形を作って、赤玉土、桐生砂、鹿沼土、軽石等を入れて植えこみます。(草物盆栽の作り方を参考にしてください) 麻ひもや麻布は水をかけていると自然に消えて、苔が張ってくると上記のような形になります。 植え付け時には、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料大粒を底に入れ、真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春は日当たりに置きますが、暑くなったころから半日陰で育て、水切れには注意します。 小苗は、赤玉土、鹿沼土、軽石などの混合用土で植えて水切れに注意して育てます。 浅鉢に用土が落ちないようにケトを載せて小高く植えても見栄えがします。 若い苗は葉が大きく展開しますが、株が大きくなるにしたがって小さくこじんまりとしてきます。 1本の苗から数本の株が立ってくるころには風格が出てきます。 上の写真は鉢植えで、ケトを載せて小高く植えています。 |
ゼンマイ(薇)の特徴
ゼンマイ(薇) 2006年10月30日 撮影 根本山
和名 | ゼンマイ(薇) |
学名 | Osmunda japonica |
科名・属名 | ゼンマイ科 ゼンマイ属 |
分布 | 全国 |
花期 | 春 |
特徴 | 山の湿ったところに生えるシダ類。 春先、若芽は綿状の毛におおわれていて、丸まっています。 葉には栄養葉と胞子葉があり、食べるのは栄養葉のほうです。 ゼンマイは、ワラビとともに山菜の中でも人気のあるものの一つで。 |