ハナタデ(花蓼)、イヌタデ(犬蓼)、オオイヌタデ(大犬蓼)はタデ科・タデ属で、日本全土の道ばたや畑、荒地などにごく普通に生える植物です。
イヌタデ(犬蓼)は子供のころにアカマンマと呼びままごとなどに使った花で、より身近にな花ですが、ハナタデは草丈はイヌタデより高いものの花が小さく目立たないために名前のわりには知られていません。
オオイヌタデは、高さ0.8~2mの1年草で、茎はよく分枝して節が膨らみ、大きくなるので目立ちます。
上のハナタデ(花蓼)は、2004年9月10日に上三依水生植物園で撮影した花です。
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ハナタデ(花蓼)の特徴
ハナタデ(花蓼) 2006年10月13日 撮影 三毳山東口登山道
ハナタデ(花蓼) 2006年10月13日 撮影 三毳山東口登山道
和名 | ハナタデ(花蓼) |
別名 | ヤブタデ |
学名 | Persicaria posumbu, Persicaria posumbu var. laxiflora |
科名・属名 | タデ科 タデ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 高さ30~60cmの1年草。茎の下部は地を這います。 葉は互生し、長さ3~9cmの卵形~長卵形で、先は尾状に尖り、中央部には黒っぽい斑紋のあるものが多い。托葉鞘は筒状でふちに長い毛があります。 花序は細長くのび、紅色~淡紅色の小さな花をつけます。 そう果は3稜形で光沢のある黒色。 |
ハナタデ(花蓼) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
ハナタデ(花蓼) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
ハナタデ(花蓼) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
イヌタデ(犬蓼)の特徴
イヌタデ(犬蓼) 2006年10月13日 撮影 三毳山東口登山道
イヌタデ(犬蓼) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
イヌタデ(犬蓼) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
和名 | イヌタデ(犬蓼) |
別名 | アカマンマ |
学名 | Persicaria longiseta |
科名・属名 | タデ科 タデ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 6~10月 |
特徴 | 道ばたや畑、荒地などにごく普通に生える高さ20~50cmの1年草。 茎は普通赤みを帯び、下部は地を這います。葉は互生し、長さ7~8㎜の筒型で、ふちに長い毛があります。 花序は長さ1~5cmで紅色の小さな花を多数つけます。 葉に辛味がなく、役に立たないという意味からつけられたもので、ヤナギタデに対する名。 小さな赤色の花を赤飯に見立ててアカマンマと呼び、子どもがままごとに使いました。 |
オオイヌタデ(大犬蓼)の特徴
オオイヌタデ(大犬蓼) 2007年9月12日 撮影 渡良瀬遊水地
オオイヌタデ(大犬蓼) 2007年9月7日 撮影 板倉調整池
和名 | オオイヌタデ(大犬蓼) |
学名 | Persicaria lapathifolia, Persicaria lapathifolia var. lapathifolia, Polygonum lapathifolium |
科名・属名 | タデ科 タデ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 6~11月 |
特徴 | 道ばたや荒地、河原などに生える高さ0.8~2mの1年草。 茎はよく分枝して節が膨らみます。 葉は長さ15~25㎝披針形で先は長く尖ります。 托葉鞘は筒形で、普通ふちに毛がない。 花序は3~7㎝と長くて先は垂れ下がり、淡紅色または白色の花を多数つけます。 花被は4~5裂します。 |