アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)、ヤノネグサ(矢の根草)、ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)はタデ科・イヌタデ属の植物です。
アキノウナギツカミは、水辺などに生える高さ0.6~1mの1年草で、葉は互生し長さ5~10㎝の卵状披針形~長披針形で、基部は矢じり形で、茎を抱くようにはりだしているのが特徴で、茎に短い刺があり、「鰻でもつかめる」という意味からつけられました。
ヤノネグサは、水辺や湿地に生える高さ約50cmの多年草で、葉の形が矢じり形をしているところから名がついていて、葉柄がはっきりしているのも特徴になっています。
ママコノシリヌグイは、道ばたや林縁水辺などに生える、高さ1mの1年草で、葉は長さ3~8㎝の三角形で先端は尖り茎や葉にも刺があり、とても痛そうに見えます。
上のアキノウナギツカミ(秋の鰻攫)は、2007年9月1日に光徳沼で撮影したものです。
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アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)の特徴
アキノウナギツカミ(秋の鰻攫) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
アキノウナギツカミ(秋の鰻攫) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | アキノウナギツカミ(秋の鰻攫) |
別名 | アキノウナギヅル |
学名 | Persicaria sieboldii, Polygonum sieboldii |
科名・属名 | タデ科 イヌタデ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 6~9月 |
特徴 | 水辺などに生える高さ0.6~1mの1年草。 茎の下部は地を這い、葉は互生し長さ5~10㎝の卵状披針形~長披針形。基部は矢じり形で、茎を抱くようにはりだします。 花は枝先に10数個集まってつきます。花柄は無毛。 花被は5深裂し、上部は淡紅色、下部は白色。 茎に短い刺があり、「鰻でもつかめる」という意味からつけられました。 |
アキノウナギツカミ(秋の鰻攫) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
アキノウナギツカミ(秋の鰻攫) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
ヤノネグサ(矢の根草)の特徴
ヤノネグサ(矢の根草) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園
ヤノネグサ(矢の根草) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園
和名 | ヤノネグサ(矢の根草) |
学名 | Persicaria sieboldii, Polygonum sieboldii |
科名・属名 | タデ科 イヌタデ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 水辺や湿地に生える高さ約50cmの多年草。 茎には下向きの小さな刺があり、下部は地を這います。 葉は互生し、長さ3~8cmの卵形~広披針形で先は尖り、基部は切形または浅い心形。托葉鞘は長さ1~2cmの筒型でふちには長い毛があります。 花は枝先に10数個集まってつき、花柄には腺毛があります。花被は5深裂し、上部は紅色、下部は白色。 和名は葉のかたちを矢の根(矢じり)に見立てたもの。 |
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)の特徴
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い) |
学名 | Persicaria senticosa, Polygonum senticosum |
科名・属名 | タデ科 イヌタデ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 道ばたや林縁水辺などに生える、高さ1mの1年草。 葉は互生し長さ3~8㎝の三角形で先端は尖ります。 花は枝先に10数個集まってつきます。花被は5裂し、上部は赤く下部は白い。 そう果は花被に包まれます。 和名は茎や葉に刺があり、痛そうなのでつけられました。 |