ホザキシモツケ(穂咲下野)は、バラ科・シモツケ属で、北海道、本州(日光、霧が峰)の日当たりの良い山地の湿原に生え地下茎を伸ばして殖え、群生することが多い高さ1~2mになる落葉低木です。
日光戦場ヶ原付近はかなり群生していて花時は見事です。シモツケによく似た小さな花ですが、枝先に長さ6~15cmの円錐花序に咲く姿は魅力的です。
仲間のシモツケ(下野)は、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の岩礫地など日当たりのよい所に自生する、高さ1mほどの落葉低木で、枝先に半球形の複散房花序を出し直径3~6㎜の小さな花を多数つけますが、分布域が広いので目にする機会の多い花です。
上のホザキシモツケ(穂咲下野)は、2003年7月27日に戦場ヶ原で撮影したものです。
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ホザキシモツケ(穂咲下野)の特徴
ホザキシモツケ(穂咲下野) 2003年7月27日 撮影 小田代原
和名 | ホザキシモツケ(穂咲下野) |
別名 | アカヌマシモツケ |
学名 | Spiraea salicifolia |
科名・属名 | バラ科 シモツケ属 |
分布 | 北海道、本州(日光、霧が峰)、北半球北部 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 日当たりの良い山地の湿原に生え地下茎を伸ばして殖え、群生することが多い。 高さ1~2mになる落葉低木。 葉は互生し、葉身は長さ5~8cmの楕円状披針形、縁には鋭い単鋸歯または重鋸歯があります。 枝先に長さ6~15cmの円錐花序を出し、直径5~8㎜の淡紅色の花を多数つけ、花弁は長さ2~3㎜の円形または広楕円形で、先端は丸く無毛。雄蘂は多く、花弁の2倍近い長さがあります。 |
シモツケ(下野)の特徴
シモツケ(下野) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
シモツケ(下野) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
和名 | シモツケ(下野) |
別名 | キシモツケ |
学名 | Spiraea japonica |
科名・属名 | バラ科 シモツケ属 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国 |
花期 | 5~8月 |
特徴 | 岩礫地など日当たりのよい所に自生する、高さ1mほどの落葉低木。 葉は互生し、葉身は長さ3~8cm、幅2~4cmの狭卵形~卵形または広卵形。先端は尖り基部は円形~くさび形、ふちには不ぞろいな重鋸歯があります。 枝先に半球形の複散房花序を出し直径3~6㎜の小さな花を多数つける。花弁は広卵形~円形で、淡紅色、紅色、濃紅色、まれに白色と変化が多い。 名前の由来は下野産のものが古くから栽培されていたことによるといいます。 |
シモツケ(下野) 2007年7月25日 撮影 那須沼原
シモツケ(下野) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原