アサマフウロ(浅間風露)は、本州(中部地方)の湿った草地に生える高さ50~80cmの多年草です。花は濃紅紫色で直径3~4cm。基部に白色の軟毛が密生します。
仲間のグンナイフウロ(郡内風露)は、北海道、本州(中部地方以北)の山地から亜高山の草地に生える、高さ30~50cmの多年草で、花は紅紫色で濃淡があり直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つくのが特徴です。
イヨフウロ(伊予風露)も仲間ですが、本州(東海地方以西)、四国、九州と自生地が違っており、山地の草地に生える多年草で花は紅紫色で直径約3cm基部に白毛があり、それぞれに特徴があります。
フウロソウの仲間はハクサンフウロ(白山風露)、チシマフウロ、アケボノフウロなどを育てています。
上のアサマフウロ(浅間風露)は2004年7月24日に霧ヶ峰高原八島湿原で撮影した花です。
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アサマフウロ(浅間風露)の特徴
アサマフウロ(浅間風露) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | アサマフウロ(浅間風露) |
学名 | Geranium soboliferum |
科名・属名 | フウロソウ科 フウロソウ属 |
分布 | 本州(中部地方) |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 高さ50~80cm。湿った草地に生える多年草。 茎、葉柄、花柄に下向きの圧毛だけがあります。 葉は幅3~10cm、掌状に深裂し、裂片はさらに細裂します。 花は濃紅紫色で直径3~4cm。基部に白色の軟毛が密生します。 小花柄は花期に直立します。 |
アサマフウロ(浅間風露) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
アサマフウロ(浅間風露) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
グンナイフウロ(郡内風露)の特徴
グンナイフウロ(郡内風露) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原
グンナイフウロ(郡内風露) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原
グンナイフウロ(郡内風露)葉 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原
和名 | グンナイフウロ(郡内風露) |
学名 | Geranium eriostemon var. reinii |
科名・属名 | フウロソウ科 フウロソウ属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 6月~8月 |
特徴 | 山地から亜高山の草地に生える、高さ30~50cmの多年草。 茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛があります。 根生葉は多数あり、茎葉は互生し、最上部では対生します。 葉は幅5~12cm、掌状に5~7深裂し、裂片はさらに浅裂し、鋸歯があります。 花は紅紫色で濃淡があり直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つきます。 郡内は山梨県東部の桂川流域の古名。 |
グンナイフウロ(郡内風露) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
イヨフウロ(伊予風露)の特徴
イヨフウロ(伊予風露) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
イヨフウロ(伊予風露) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | イヨフウロ(伊予風露) |
別名 | シコクフウロ |
学名 | Geranium shikokianum |
科名・属名 | フウロソウ科 フウロソウ属 |
分布 | 本州(東海地方以西)、四国、九州 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 高さ30~70cm。山地の草地に生える多年草。 茎や葉柄に開出するか下向きの粗毛があります。 葉は幅5~10cmで、掌状に5個に中~深裂し、両面とも毛があります。 花は紅紫色で直径約3cm基部に白毛があります。 |