ハーデンベルギア(コマチフジ)は、マメ科・マメ属で本州、四国、九州の草地に生えるつる性の1年草で、よく見られる植物です。牧野富太郎によれば、同じハギ属のイヌハギ(犬萩)に対してつけられたもので、全体に黄褐色の毛が多いことによるという。
仲間のハーデンベルギア(コマチフジ)は、ニシキハギの栽培品とする考え方と、ニシキハギをミヤギノハギを同種の品種とする考え方があり、ミヤギノハギの変種としている場合もあります。
上のハーデンベルギア(コマチフジ)は、2004年1月9日にとちぎ花センターで撮影したものです。
スポンサーリンク
ハーデンベルギア(コマチフジ)の特徴と育て方
和名 | ハーデンベルギア(コマチフジ) |
別名 | コマチフジ(小町藤) |
学名 | Hardenbergia violacea |
科名・属名 | マメ科 ハーデンベルギア属 |
分布 | オーストラリア、タスマニア |
花期 | 3~5月 |
特徴と育て方 | オーストラリア、タスマニアに3種類が分布するつる性の低木。 主に鉢植えにして売られています。 小さな花を穂状に咲かせる藤を小型にした感じの植物で、最近出回り始めています。 花色は青、紫、白、桃などで、品種は多彩です。 茎は初めは低木状に伸びるが、やがて蔓状になります。コマチフジという名前で売られていることも多い。 温暖で日当たりの良い、やや乾燥した気候を好みます。庭に植えるときは日当たりと水はけのよい場所を選びます。寒冷地では鉢植えにして、冬期は凍らないように室内で育てます。 耐寒温度は-3℃くらいですが、凍結すると花や蕾が傷むので、冬に開花株を入手した場合は0℃以下にならないように管理します。 夏は強い日差しでが焼けするので、涼しい半日陰で管理します。 多湿にならないように気を付けて、乾いたらたっぷり水をやります。 鉢植えでは、春と秋の成長期に月1回置き肥を施すか、月3~4回液体肥料を施します。 植え替えは2年以1度くらい、ひと回り大きな鉢に植え替えます。用土は草花用用土か、赤玉土、軽石、腐葉土を混ぜた用土を使います。 挿し木で殖やすことが出来ます。 |
フジ(藤)の特徴
フジ(藤) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | フジ(藤) |
別名 | ノダフジ |
学名 | Wisteria floribunda |
科名・属名 | マメ科 フジ属 |
分布 | 本州、四国、九州。 日本固有 |
花期 | 5月 |
特徴 | つる性落葉低木。高木に巻きついて樹幹に達します。 葉は互生。長さ20~30㎝の奇数羽状複葉で、小葉は5~9対、小葉は長さ4~10㎝の長楕円形または狭卵形で全縁。はじめ毛が密生するが次第に無毛になります。 花は枝先に長さ20~100㎝の総状花序が垂れ下がり、長さ1.5~2㎝の紫色の蝶形花を多数つけます。 果実は豆果、長さ10~20㎝、表面にはビロード状の短毛が密生します。 種子は直径約1.2㎝の扁平な円形、褐色で光沢があります。 |