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自然の中の花科名ーサ行

コバイケイソウ、ウラゲコバイケイ、バイケイソウ、ミヤマバイケイソウの比較

コバイケイソウ

コバイケイソウ(小梅蕙草)は、シュロソウ科・シュロソウ属で、北海道、本州(中部地方以北、三重県)の亜高山帯、高山帯の開けた草地に生える多年草で日本固有種です。

高山帯でも大きな花を咲かせていることから良く目立ち夏山では目にする機会が多い花です。ウラゲコバイケイ(裏毛小梅蕙)は一見バイケイソウと区別がつきませんが、葉の裏面脈上に突起状の毛があるものをウラゲコバイケイと呼ばれます。谷川連邦や尾瀬の多雪地帯で多く見られるようです。

バイケイソウ(梅惠草)は、0.6~1.5mと大きく、ウメに似た2㎝くらいの花を多数つけます。ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草) はバイケイソウの高地型で緑白色の花を多数咲かせます。

上のコバイケイソウ(小梅蕙草)は、2007年7月25日に那須沼原で撮影したものです。

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コバイケイソウ(小梅蕙草)の特徴

コバイケイソウ

コバイケイソウ(小梅蕙草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原

コバイケイソウ

コバイケイソウ(小梅蕙草) 2005年5月31日 撮影 日光植物園

         
和名コバイケイソウ(小梅蕙草)
別名コバイケイ(小梅蕙)
学名Veratrum stamineum
科名・属名シュロソウ科 シュロソウ属
分布北海道、本州(中部地方以北、三重県)。日本固有
花期6月~8月
特徴

高山帯の開けた草地に生える多年草。高さ50~100cm。

葉は2~3個の上葉を除き、基部は長い鞘となり、順々に内側の葉鞘を包み込んで偽茎を作ります。葉身の長さは中葉で最大8~20cm、広楕円形、裏面は平滑。

花序は円錐状、褐色の縮れ毛を密生します。花は密につき、花柄は長さ5~12mm、花被片は長卵円形、長さ6~8㎜。花糸は斜上します。葯は黒紫色。花は白色、雄蘂は花被片より長い。

種子は扁平で周囲に広い翼があります。

コバイケイソウ

コバイケイソウ(小梅蕙草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原

コバイケイソウ

コバイケイソウ(小梅蕙草) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平

ウラゲコバイケイ(裏毛小梅蕙)の特徴

ウラゲコバイケイ

ウラゲコバイケイ(裏毛小梅蕙) 2004年5月29日 撮影 日光植物園

         
和名ウラゲコバイケイ(裏毛小梅蕙)
学名Veratrum stamineum var. lasiophyllum
科名・属名シュロソウ科 シュロソウ属
分布北海道(日高、十勝)、本州(東北地方、北陸)に分布する日本固有種
花期6月~8月
特徴

高山や亜高山帯の湿った草原に生える高さ50~100cmの多年草。

葉は2~3個の上葉を除き基部は長い鞘となり順々に内側の葉鞘を包み込んで偽茎をつくります。葉身の長さは中葉で最大、長さ8から20cm。広楕円形。

花序は円錐状、花は密ににつき、花被片は長卵形、長さ6~8㎜。花は白色、雄蕊は花被片より長い。

種子は扁平で周囲に広い翼があります。

葉の裏面脈上に突起状の毛があるものをウラゲコバイケイと呼ばれます。

バイケイソウ(梅惠草)の特徴

バイケイソウ

バイケイソウ(梅惠草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

バイケイソウ

バイケイソウ(梅惠草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

         
和名バイケイソウ(梅惠草)
学名Veratrum album subsp. oxysepalum
科名・属名シュロソウ科 シュロソウ属
分布北海道、本州(中部地方以北)
花期7月~8月
特徴

山地の林内や湿った草原などに生える多年草。茎は高さ0.6~1.5m

葉は互生し、広楕円形で長さ20~30cm、基部は茎を抱く。

茎頂に大型の円錐花序を立て、純白色で直径約2cmの花を多数密につけ、両性花と下部に雄花をつけます。

全て両性花であり、この点がよく似ているコバイケイソウとの区別点の一つである。アルカロイドを含んでおり、有毒。時折、春の山菜取りでの中毒で問題になっています。

和名は花がウメに似て、葉がケイランに似ていることによります。

ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草) の特徴

ミヤマバイケイソウ

ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草)  2008年6月22日 撮影 釧路湿原

         
和名ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草)
学名Veratrum alpestre
科名・属名シュロソウ科 シュロソウ属
分布北海道の中央高地と本州の中部以北の亜高山帯から高山帯下部
花期7月~8月
特徴

山地の林内や湿った草原などに生える多年草。バイケイソウよりも小型で高さは、50~80cm

径1.5~2cmの緑白色の花を多数咲かせます。

バイケイソウと区別しないとする見解もあるようです。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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