サイハイラン(采配蘭)は、ラン科・サイハイラン属で、山野の木陰に生える多年草です。花茎は高さ30~50㎝、10~20個の花を総状につけ、淡緑褐色で紅紫色を帯び、細長く垂れ下がる花は野生蘭とは思えない華やかさがあります。
スズムシソウ(鈴虫草)ラン科・クモキリソウ属で、北海道、本州、四国、九州、朝鮮の、山地の樹林下に生えるようですが、私は礼文島で初めて出会いました。
花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ているということで名前が付いた花ですが、派手さはないものの野生の欄らしい気品のある花にとても惹かれました。
ラン科植物を育てるのはあまり得手でないことから、出会いがあった花だけを育てているので、一度も育てたことがありません。
上のサイハイラン(采配蘭)は、2006年7月4日に礼文島で撮影したものです。
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サイハイラン(采配蘭)の特徴
サイハイラン(采配蘭) 2006年7月4日 撮影 礼文島
サイハイラン(采配蘭) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | サイハイラン(采配蘭) |
学名 | Cremastra appendiculata, Cremastra appendiculata var. variabilis |
科名・属名 | ラン科 サイハイラン属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 山野の木陰に生える多年草。 偽球茎は卵形で、1~2個の葉を頂生します。 古い偽球形は横に並びます。 葉は長楕円形で長さ15~35㎝、先はとがります。 花茎は高さ30~50㎝、10~20個の花を総状につけます。 花は細長く、淡緑褐色で紅紫色を帯び、垂れ下がります。 和名は花序を采配に見立てました。 |
スズムシソウ(鈴虫草)の特徴
スズムシソウ(鈴虫草) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | スズムシソウ(鈴虫草) |
学名 | Liparis makinoana |
科名・属名 | ラン科 クモキリソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 山地の樹林下に生えます。 セイタカスズムシソウとよく似ているが、2次脈が網状に浮くという点で区別が出来ます。 花茎は高さ10~20㎝で直立し、淡暗紫で径3㎝くらいの花を10個内外まばらにつけます。 苞は卵状3角形、鋭頭、長さ1~2㎜。萼片は広線形、鋭頭、長さ1~1.5㎝。側花弁は糸状で萼片と同長、下垂します。 唇弁は倒卵形、円頭で微凸端。蘂柱は長さ6㎜。 花粉塊は卵形、黄色。 和名は花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ていることから。 |