タカネマンテマは、本州(南アルプス)。周北極地方の、高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草で、高さ5~25㎝になります。
マンテマの萼筒の特徴が目立った花で、初花だったため萼筒からわずかに出るという小さな花弁を見落としてしまいました。上の写真は開花前のような感じです。
種から育てた苗をいただいたのですが、こんなに小さな花弁とは知らず、奇妙な花だと思って写したのが上の花です。
上のタカネマンテマは、自宅で2017年6月13日に撮影した花です。
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タカネマンテマの特徴と育て方
和名 | タカネマンテマ |
学名 | Silene uralensis |
科名・属名 | ナデシコ科 マンテマ属 |
分布 | 本州(南アルプス)。周北極地方 |
花期 | 自生地:7~8月 |
特徴 | 高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草。 高さ5~25cm、茎葉は2~3対、長さ2~5㎝で両面に毛があります。 花は1個、茎の先に下向きにつき花弁は萼筒からわずかに出ます。 萼筒には暗紫色の10脈があり、脈上に黒紫色の軟毛があります。 花弁は淡紅紫色、弁状部分はごく小さいようで、初花だったために気が付きませんでした。したがって写真には弁状部分は写っていません。 |
育て方 | 硬質鹿沼土を主に富士砂、軽石砂の混合用土で、マグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えこみます。 高山植物は、粗めの砂が表面にあるほうが生育がよいようです。 薄い液肥をたびたび施し周年施せば分株し、花つきがよくなります。 基本的に日当たりの良いところで管理しますが、梅雨以降はポリカーボネートの波板の屋根下で、真夏は半日陰で、涼しく管理します。 水は表面が乾き始めたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやりますが、乾き気味の方が良いので、水のやりすぎには注意します。 早春か秋に株分けを兼ねて植え替えます。 増殖は植え替え時の株分けと6月の挿し芽、種まきによります。 この苗は実生株をいただいての初花ですが、現在は元気に育っているので、丈夫な花のようです。 |
タカネマンテマのまとめ
高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草なので、水はけよく育てます。まだ種からの苗をいただいたばかりですが、高山植物のわりには丈夫そうなので梅雨から真夏以外はなるべく日に当ててしっかりと育てます。
梅雨時は長雨の後に鉢内が蒸れることがあるので、雨を避け、真夏は寒冷紗などで日よけをして涼しく管理します。