ミヤマキリシマ(深山霧島)は、ツツジの一種で九州各地の高山に自生します。
1m程度の低木で、花期は5月下旬から6月中旬で、枝先に2~3個ずつ紫紅色の花をつけるが、桃色、薄紅色の花も見られます。
小さな庭でも栽培でき、春の庭を華やかに彩ってくれます。ただ、夏に蕾を食べる、ベニモンアオリンガの幼虫が蕾を食べてしまうので、薬剤散布をしないと翌年花が少なくなってしまいます。
高山植物ですが耐暑性も強く平地でも良く育ち、品種も豊富で、小盆栽、盆栽、和風庭園やロックガーデンにと好んで植えられています。
上のミヤマキリシマツツジ(深山霧島つつじ)霧の宵は、自宅で2019年5月4日に撮影した花です。
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ミヤマキリシマ(深山霧島)「霧の宵」「九重」の特徴と育て方
ミヤマキリシマツツジ(深山霧島つつじ)九重 2019年5月5日 撮影 栽培品
和名 | ミヤマキリシマ(深山霧島) |
学名 | Rhododendron kiusianum |
科名・属名 | ツツジ科 ツツジ属 |
分布 | 九州各地の高山 |
花期 | 5月下旬~6月中旬 |
特徴 | 九州の霧島山・えびの高原のほか、阿蘇山、九重山、雲仙岳、鶴見岳など九州各地の高山に分布しています。火山活動により生態系が撹乱された山肌で育っているようです。 1m程度の低木で、花期は5月下旬から6月中旬で、枝先に2~3個ずつ紫紅色の花をつけるが、桃色、薄紅色の花も見られます。また、気候が似通った秋にも少し咲くことがあります。 また、枝が細かく横に張って密生し、葉は小形で、耐寒性が強く、高山植物ですが耐暑性も強く平地でも良く育つことから小盆栽、盆栽、和風庭園やロックガーデンにと好んで植えられています。 いろいろな品種があり、それぞれの特徴を楽しむために収集している方も多いようです。我が家は「春の宵」という挿し木の小苗をいただいたので大切に育てています。 クルメツツジの交配親になっているようで、どかか似ています。 |
育て方 | 庭植は日当たりの良い場所で、水持ち、水はけのよい場所が適しています。鉢植えも梅雨から夏にかけては涼しく管理しますが、その他の季節は日当たりで育てます。 鉢植えの用土は硬質鹿沼土4、日向土6で、鉢底には中粒を、植え付け用土は小粒を使います。 庭植、鉢植え共に、2月頃の寒肥と花後のお礼肥と、秋に緩効性化成肥料や、固形の油かすを施しますが、苗の大きさによって肥料は加減します。 庭植は根鉢の2倍の深さと幅の植穴を掘り、用土が良くない場所は、腐葉土と軽石を混ぜ入れて根鉢のまわりに十分に水を入れて、棒などで用土を良くなじませます。 剪定は花後なるべく早く、好みの形に剪定します。夏に花芽ができるので、その後の剪定は伸びすぎた枝を切る程度にします。 鉢植えは、2年に1度位、花後の剪定と一緒に行いますが、大きくしたいときは、ひと回り大きな鉢を用い、同じ鉢に植えるときは根をほぐして3分の1程度整理して植えます。 鉢植えは表面が乾いたら水をたっぷりやります。夏は夕方にやる方が良いでしょう。葉水をやり、夜露に当てます。 最大の害を与えるのは、ベニモンアオリンガで、この害虫は、夏に形成されて蕾を食い荒らし、翌年の花が咲かなくなりますので定期的な薬剤散布が必要です。 繁殖は6月中~下旬頃、今年伸びた充実した枝を5~8㎝ほど切り取り、十分に吸水させたあと鹿沼土に挿します。 |
ミヤマキリシマ(深山霧島)「霧の宵」
ミヤマキリシマツツジ(深山霧島つつじ)霧の宵 2017年5月21日 撮影 栽培品
少なくとも午前中くらいは、日が当たるところに植えます。
育てやすく、丈夫なツツジですが、剪定は花後に行い、蕾を食べるベニモンアオリンガが発生するので、薬剤散布は必要です。
品種が多く、小型タイプのツツジなので、ミニ盆栽などで楽しむことが多いようです。