シラユキゲシ(白雪芥子)は、中国南西部から東部の標高1400~1800mの森林ややぶなどに生える、丈夫な多年草です。
1度植えた場所から消えるということがないのはホタルブクロと同じで、地下茎を伸ばしてどこからでも芽を出します。
わが家はホタルブクロも、土を移動するために庭のあちこちに生え、抜ききれないで困っていますが、シラユキゲシを植えた場所からも抜いても抜いても苗が出てきます。
花はどちらもきれいで、大好きなので現在は鉢で育てていますが、最初から鉢植えにすればよかったと思っています。
ヒマラヤの青いケシはその美しさから1度見たいと思う花になり、あちこちの植物園で出会うことが出来るようになりましたが、育てるのはとても難しい花です。
私も種を播きましたが、たくさん芽生えたことから、花が見られるのではないかと期待しましたが、大きく育つことなくすべて消えてしまったことがあります。
そんな美しいヒマラヤの青いケシを写した写真と特徴を下に載せています。
上のシラユキゲシ(白雪芥子)は自宅で2005年4月25日に撮影した花です。
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シラユキゲシ(白雪芥子)の特徴と育て方
和名 | シラユキゲシ(白雪芥子) |
学名 | Eomecon chionantha |
科名・属名 | ケシ科 エオメコン属 |
分布 | 中国東部 |
花期 | 春 |
特徴 | 中国南西部から東部の標高1400~1800mの森林ややぶなどに生えます。 葉縁が波打った心臓形の葉を叢生し、長さ30cmほどの花茎を出し、一つの花茎に数花を着け、集散花序を形成しています。 萼片は2つだが、他のケシ科の植物と同じように、開花時に取れます。 花弁は4枚で白色、雄ずいは多数あり、子房は卵形で柱頭は二裂します。雄ずい、雌ずいともに色は黄色。 きわめて強健で、細長い地下茎を伸ばして旺盛にふえます。 |
育て方 | 耐寒性がある多年草で、半日陰で湿った場所を好みます。 土は、根腐れしないように水はけが良く、肥沃なものを用い、 マグアンプK 中粒などの緩行性肥料を入れます。 繁殖は、春に実生か株分けをするが根茎で増えるので根茎を切れば簡単に分けることが出来ます。 成長期は置き肥をして、1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 地植えは場所さえよければ、増えすぎるくらいなので、適当に整理しなければならないかもしれません。 地植えでは殖えすぎるので鉢植えにするか、庭植えの場合は囲った中に植えます。コントロールできない野外に植えたり、捨てたりすると野生化の恐れがあります。 |
シラユキゲシ(白雪芥子)まとめ
シラユキゲシ 2014年4月14日 撮影 栽培品
シラユキゲシはとても清楚な花が咲くことから好まれているようです。
私もカタログを見て10数年前に購入し、清楚な花に感激しました。
半日蔭の湿ったところを好み、場所さえ適切でしたらかなり殖えて、手間のいらない花です。
名前のように素敵な花が咲くので、最初は大切に育てていましたが、長い地下茎から増えるので、狭い庭は数年もたつといっぱいになってしまいました。
我が家は、狭い庭に沢山の山野草を植えているので、殖えすぎる花は間引かなければなりませんが、この花もホタルブクロのように長い地下茎で増えるので、鉢や草物盆栽に入れることにしました。
殖えすぎても好きな花はほとんどこのように育てていますが、そのようにして鑑賞すると地植えでは味わえないような風情を味わうことが出来ます。
まだ作ったばかりの草物盆栽から咲いた花ですが、数年もするとたくさん花が咲いて見ごたえが出ると思っています。
私が購入したころはあまり見かけなかったのですが、現在はあちこちで群生しているのを見かけるようになっています。
とても清楚な花なので、手入れが苦手な方が少しの空き地に植えると心が癒されるかもしれません。
ヒマラヤの青いケシの特徴
ヒマラヤの青いケシ 2003年12月8日 撮影 井頭公園(高山植物館)
ヒマラヤの青いケシ 2004年12月17日 撮影 井頭公園(高山植物館)
和名 | ヒマラヤの青いケシ |
学名 | Meconopsis |
科名・属名 | ケシ科 メコノプシス属 |
分布 | ヒマラヤや中国高山帯 |
花期 | 日本では6月が見ごろ |
特徴 | 世界最高峰の山々が連なったヒマラヤ山脈や、それに続く中国 雲南省、四川省、東部チベット、ミヤンマーに分布する多年草で、高さ1.5mに達するものもあるようです。 葉は長楕円形または狭卵形(羽状)で鋸歯があり、長さ18cmになり、中に は葉の裏面にろう質を帯びるものもあります。 花は集散花序につき径5~6cmになり、花は青色。 イギリス・アメリカ・カナダ等の冷涼な地方での栽培は容易であり、宿根草(一部)として庭園植物となっているが、日本で栽培すると播種した翌年の開花とな ってしまい、その後は大半が枯死してしまいます。 また、環境条件の違いからか、生育途中に枯死 してしまうというのがほとんどで、栽培が困難であることから、”幻の青いケシ”と呼ばれています。 私も種を播きましたが、発芽率はとっても良かったのですが、苗のうちにほとんど枯れてしまい、栽培の難しさを感じました。 |