フジバカマ 2013年10月4日 撮影
秋の七草の「ハギ・キキョウ・クズ・ナデシコ・オバナ(ススキ)・オミナエシ・フジバカマ」なかの一つですが、わが家のキキョウ、ナデシコ、オミナエシの花は終わってしまい、現在咲いているのはフジバカマだけです。
オバナ(ススキ)に次いで地味な花ですが、秋の七草に似合うように、秋に咲いてくれてとても素敵な名前を持った花です。
源氏物語にも出てくる藤袴ですので昔からなじみの深い野草だったのでしょう。
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フジバカマの野生種は見られない
フジバカマ(藤袴) 2003年9月24日 撮影 栽培品
川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、繁殖力が旺盛で大株になるのですが、現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっているようです。
わが家では庭のあちこちに種から芽生えて咲いていますが、大株になるとほかの物が枯れてしまうので、鉢に上げてしまいます。
それでも毎年芽生えるのですから、種は零れているようです。そのくらい繁殖力のある野草さえ絶滅危惧種になっているのですから、現在の日本の自然は崩壊しているようです。
良く似た花のヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリなどは山に行けばかなりみられる花ですが、なぜフジバカマ見られなくなってしまったのだろうかと思ってしまいます。
決してフジバカマが弱い花でないのに見られなくなってしまったのは、山に咲く花でなく野の花だった故に開発に巻きこまれたことが大きいのではないかと思っています。
わが家は種が飛ばされて芽生え、庭のあちこちに秋を告げるようにひっそりと咲いています。