クロバナロウゲ(黒花狼牙)の特徴
クロバナロウゲ(黒花狼牙)は、バラ科・クロバナロウゲ属で、中部地方以北、北海道、サハリン、千島、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、コーカサス、ヨーロッパ、北アメリカの温帯の沼や湿地に生える多年草で、高さ30~100cmになります。 以前はキジムシロ属クロバナロウゲ亜属に分類されていましたが、APG植物分類体系では独立したクロバナロウゲ属に含められました。 上のクロバナロウゲ(黒花狼牙)花後の写真ですが2004年5月25日に日光植物園で撮影したものです。 クロバナロウゲ(黒花狼牙)の特徴 和名 クロバナロウゲ ...
ミツモトソウ(三元草)の特徴
ミツモトソウ(三元草)は、バラ科・キジムシロ属で、北海道、本州、四国、九州の山地の谷沿いなどに生える全体に毛が多い高さ50~80cmの多年草です。 よく似ている、ミツバツチグリ、オヘビイチゴ等春に咲く花が多いのですが、ミツモトソウは山地に自生地夏に見られることでも区別できます。 上のミツモトソウ(三元草)は2004年7月24日に霧ヶ峰高原で撮影したものです。 ミツモトソウ(三元草)の特徴 ミツモトソウ(三元草) 2004年8月22日 撮影 日光植物園 ミツモトソウ(三元草)葉 2004年7月24日 撮影 ...
ミツバツチグリ(三葉土栗)とキジムシロ(雉蓆)の比較
ミツバツチグリ(三葉土栗)は、バラ科・キジムシロ属で、日本全土の山野の日当たりの良いところに生える高さ15~30cmの多年草です。 キジムシロ(雉蓆)は、本州、四国、九州の田の畦など、やや湿ったところに生える多年草ですが、よく似ています。 ミツバツチグリの花は、直径1.5~2cmと、キジムシロの直径約8㎜に比べて大きい。ミツバツチグリの葉は3小葉ですが、キジムシロは、5小葉ですが、茎の上部では3小葉になります。 上のミツバツチグリ(三葉土栗)は2004年5月29日に日光植物園で撮影したものです。 ミツバツ ...
イワシモツケ(岩下野)の特徴
イワシモツケ(岩下野)は、バラ科・シモツケ属で、本州(近畿地方以北)の亜高山帯~亜高山帯 の日当たりの良い岩場、特に石灰岩地や蛇紋岩地に多い落葉低木で日本固有です。 葉は変異が多く、狭長楕円形、倒卵形、倒卵円形、広楕円形または楕円形になり、葉先は円頭または鈍頭、基部は鈍形から円形または切形になります。 葉は先に数個の鋸歯がでるか全縁ということですが、上の写真は数個の鋸歯があります。 上のイワシモツケ(岩下野)は2005年8月4日に八方尾根で撮影したものです。 イワシモツケ(岩下野)の特徴 イワシモツケ(岩 ...
マルバシモツケ(丸葉下野)とエゾマルバシモツケ(蝦夷丸葉下野)の比較
マルバシモツケ(丸葉下野)とエゾマルバシモツケ(蝦夷丸葉下野)は、バラ科・シモツケ属で、亜高山帯~高山帯の岩場や林縁に生える落葉低木ですが、マルバシモツケは北海道、本州(東北地方、日光白根山)、東北アジアに分布し、エゾマルバシモツケは、北海道、。東シベリア~北アメリカとより寒い地方に分布します。 エゾマルバシモツケは、マルバシモツケに比べて、全体が小さく、葉は長さ7~20㎜で、細脈がへこみ、ふちに細毛が見えます。 葉は特に小さく、マルバシモツケの葉が長さ1.5~6cmで鋸歯が目立つのに比べて7~20㎜とか ...
コゴメウツギ(小米空木)の特徴
コゴメウツギ(小米空木)は、バラ科・コゴメウツギ属で、北海道日高地方、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の山地の日当たりの良いところに生える高さ1~1.5cmの落葉低木です。 花は径4~5㎜。若枝の先や葉腋に散房花序をつくります。コゴメは米粒を砕いたもので、小さい白花を小米(こごめ)に見立てて花名が付いたようです。 上のコゴメウツギ(小米空木)は2003年6月6日に那須沼原近辺で撮影したものです。 コゴメウツギ(小米空木)の特徴 コゴメウツギ(小米空木) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道 和名 コゴ ...
斑入りキンミズヒキ(金水引)の育て方|ヒメキンミズヒキ(姫金水引)
キンミズヒキ(金水引)は、バラ科・キンミズヒキ属で、全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴です。 細長い黄色の花序をタデ科のミズヒキにたとえたものです。斑入りキンミズヒキを栽培していますが、育てやすく、ほとんど零れ種から生えてくるのを育てている感じです 斑がきれいなので、草物盆栽に寄せて使っていますが、植え替えなしで元気に育ちます。 仲間のヒメキンミズヒキ(姫金水引)は、山地の谷沿いなどに生える高さ40~80cmの多年草で、キンミズヒキより全体に細めで、花も小さくまば ...
コガネイチゴ(黄金苺)
コガネイチゴ(黄金苺)は、バラ科・キイチゴ属で、北海道、本州(中部地方以北)。太平洋の両岸地域の亜高山帯~高山帯の針葉樹林の林内や林縁に生える矮性低木です。 茎から伸びる長い花柄に白色の花を1個上向きにつけ、花弁は白色、単生し、花弁は4個か5個。花は直径1.5~2cm、花弁の大きさは不ぞろいです。 果実は集合果で、赤く熟します。大雪山系黒岳と栂池自然園で、出会いましたが、針葉樹林の林縁で出会った純白の花は神々しい感じがしました。 上のコガネイチゴ(黄金苺)は2005年7月14日に大雪山系黒岳で撮影したもの ...
ハスノハイチゴ(蓮の葉苺)
ハスノハイチゴ(蓮の葉苺)は、バラ科・キイチゴ属で、本州(中部地方以西)、四国、九州のやや日当たりのよい山地に生える落葉小低木です。 葉は長さ10~20cmと大きく、楯状に葉柄がつきます。 長さ3~4cmの核果は集まって円筒形に付くようですが、写真でしか見たことがありません。 上のハスノハイチゴ(蓮の葉苺)は2004年5月29日に日光植物園で撮影したものです。 ハスノハイチゴ(蓮の葉苺)の特徴 ハスノハイチゴ(蓮の葉苺) 2005年5月31日 撮影 日光植物園 ハスノハイチゴ(蓮の葉苺) 2005年5月3 ...
ベニバナイチゴ(紅花苺)
ベニバナイチゴ(紅花苺)は、バラ科・キイチゴ属で、北海道(南西部)、本州(中部地方以北の日本海側)の亜高山~高山の林縁や渓流沿いに生える落葉低木です。 全体に刺がなく、高さ1~1.5mで、軟毛がまばらに生えます。 直径2~3cmの濃紅色の花が登山道の林縁に咲いていて、疲れた気持ちを明るくさせてくれました。 上のベニバナイチゴ(紅花苺)は2003年6月21日に蔵王芝草平で撮影したものです。 ベニバナイチゴ(紅花苺)の特徴 ベニバナイチゴ(紅花苺) 2006年8月4日 撮影 月山 ベニバナイチゴ(紅花苺) 2 ...
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)は、バラ科・キイチゴ属で、本州の中部地方以北のニガイチゴより標高の高い所、林縁など、日当たりの良い所に生えます。 花は前年枝の葉腋から長さ7~10cmの枝をのばし、直径2~2.5cmの白い花を1~3個つけ、果実は直径1~1.5cmの球形で集合果。甘くて美味しいということが、食べたことはありません。 上のミヤマニガイチゴ(深山苦苺)は2005年9月2日に三国山で撮影したものです。 ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)の特徴 ミヤマニガイチゴ(深山苦苺) 2005年9月2日 撮影 三国山 ...
モミジイチゴ(紅葉苺)とクサイチゴ(草苺)の特徴
モミジイチゴ(紅葉苺)は、バラ科・キイチゴ属で、本州の中部地方以北の山野に普通に生える落葉小低木です。前年の枝の葉腋に花枝を出し、若葉と同時に径2~3cmの花が下向きに1個咲き果実は初夏に熟し食べられます。 同じ仲間のクサイチゴ(草苺)は、本州、四国、九州。中国、朝鮮半島の山野に普通に見られる落葉小低木で、高さ20~60cmになります。 直径約4cmの白い花が咲き、果実は集合果。直径約1cmの球形で5~6月に赤く熟します。クサイチゴは背丈が20~60cmと低く、草本のように見えるため、このように呼ばれるが ...
ホロムイイチゴ(幌向苺)、ナワシロイチゴ(苗代苺)の特徴
ホロムイイチゴ(幌向苺)は、バラ科・キイチゴ属で、北海道、本州(東北地方)、千島、樺太、朝鮮北部~北半球の北地の湿原に生える多年草です。 ホロムイイチゴは木苺と違い草本です。茎に刺は出ないのも低木になるキイチゴと違うところで、雌雄異株です。果実はコハク色をしており、食用になり、日本ではクラウドベリーの英語名でも知られています。 キイチゴ属のナワシロイチゴ(苗代苺)は全国やアジアなどの広いところに分布しており、日当たりの良い原野の川原や道端に生える匍匐性の落葉小低木で、食べることのできる木苺して広く知られて ...
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)とノウゴウイチゴ(能郷苺)の比較
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)は、バラ科・オランダイチゴ属で、本州(東北地方南部~中部地方)、九州(屋久島)。千島、サハリン、朝鮮(済州島)の低山帯~高山帯の乾いた草地や林縁に生える多年草です。 ノウゴウイチゴ(能郷苺)は同じ仲間ですが、ノウゴウイチゴ(能郷苺)は、北海道、本州(東北地方、関東地方~中部地方の日本海側、大山)。サハリンの低山帯~亜高山帯の湿った草地や草地や林縁に生える多年草で、シロバナノヘビイチゴが乾いたところに生えるのに比べて湿ったところを好むようです。 よく似ていますが、シロバナノ ...
ミヤマママコナ(深山飯子菜)とママコナ(飯子菜)の比較
ミヤマママコナ(深山飯子菜)、ママコナ(飯子菜)は、ハマウツボ科・ママコナ属で、北海道、本州、四国、九州の深山の林縁や草地に生える高さ20~50cm半寄生植物の1年草です。 とても似ていますが、ミヤマママコナ花冠は紅紫色で花喉の両側に黄色の斑があり、ママコナは花冠の下唇には2条の白色の斑紋があることと(写真は花が終わりに近く写っていません)、葉状の苞に長く尖った鋸歯があることで区別できます。 ミヤマママコナの苞は棘がなく全円です。 上のミヤマママコナ(深山飯子菜)は2005年8月4日に八方尾根で撮影したも ...
ハンカイシオガマ(樊噌塩竃)の特徴
ハンカイシオガマ(樊噌塩竃)は、ハマウツボ科・シオガマギク属で、本州(関東地方~東海地方)の深山の林縁に生える、高さ30~90cmの多年草です。 葉は大形で下部に集り、葉身は羽状に全裂します。シオガマの仲間の中では、花が美しく、大きいので武将の「樊噌」の名前に因んで「樊噌塩竃」の名がついています。 上のハンカイシオガマ(樊噌塩竃)は2003年9月27日に古峰原で撮影したものです。 ハンカイシオガマ(樊噌塩竃)の特徴 ハンカイシオガマ(樊噌塩竃) 2003年9月14日 撮影 日光植物園 和名 ハンカイシオガ ...
エゾシオガマ(蝦夷塩竈)
エゾシオガマ(蝦夷塩竈)は、ハマウツボ科・シオガマギク属で、北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える多年草です。 黄白色の唇形の横向きにねじれた花が、葉腋の下段から上段に咲いていき、葉の先端は尖り、基部は切形、縁は重鋸歯です。ピンク色が多い、シオガマギクの中で、黄色の花は良く目立ちます。 中部地方以北の亜高山帯~高山帯ではよく見ることのできる花です。 上のエゾシオガマ(蝦夷塩竈)は2006年8月4日に月山で撮影したものです。 エゾシオガマ(蝦夷塩竈)の特徴 エゾシオガマ(蝦夷塩竈 ...
トモエシオガマ(巴塩竈)、シオガマギク(塩釜菊)の比較
トモエシオガマ(巴塩竈)は、ハマウツボ科・シオガマギク属で、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える高さ20~50cmの多年草日本固有種です。 トモエシオガマは、シオガマギク(塩釜菊)の変種になるのでシオガマギクとはよく似ています。シオガマギク北海道、本州、四国、九州の山地の草地に生える多年草で、トモエシオガマの花は茎の上の方にだけ付き、シオガマギクは茎の途中からも花を出すことから区別ができます。 上のオトモエシオガマ(巴塩竈)は2003年9月6日に池の平湿原で撮影したものです。 トモエ ...