ミズバショウ(水芭蕉)とザゼンソウ(座禅草)の特徴
ミズバショウ(水芭蕉)は、知らない人がいないくらい有名な花で、北海道、本州(兵庫県、中部地方以北)に沢山ある自生地は花の季節には沢山の人が訪れます。 尾瀬の水芭蕉は有名ですが、誰でも行くわけにはいきませんが、車ですぐ近くまで行けるところにも自生地が沢山ありますし、道路沿いにも自生地があるくらいなので、見たい方は誰でも見られます。 それに比べて、ザゼンソウ(座禅草)花が地味なためかあまり知らない方もいるようですが、高い山でない水芭蕉の自生地に交じって生えていることもあります。 上のミズバショウ(水芭蕉)は、 ...
アンスリウムとスパシフィルムの比較
アンスリウムは、熱帯アメリカ原産の着生植物なので水はけのよい用土を用い、春から秋の成長期は鉢土が乾いてから水をあげます。 スパシフィルムは、中南米(コロンビア)原産で生育旺盛で根が張るので、赤玉土に腐葉土を3割ほど混ぜて土の表面が乾き始めたらたっぷり水をやります。 置き場所は明るいカーテン越しで育て、夏は葉やけを防ぐために明るい場所に移動させるのは同じですが、水やりは、アンスリウムは鉢の表面の土が乾いてから、スパシフィルムは鉢の表面の土が乾き始めてからやるというように水やりは気を付ける必要がありそうです。 ...
ツマトリソウ(端取草)とコツマトリソウ(小端取草)の比較
ツマトリソウ(端取草)は、北海道、本州(中部地方以北)、四国の亜高山帯~高山帯の林床に生える高さ5~25cmの多年草です。 コツマトリソウ(小端取草)は、北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯の湿原に生える、高さ5~20cm、葉が倒卵形で先が丸くツマトリソウより小型です。 自生地が、ツマトリソウは林床であること、コツマトリソウは湿原に生えて小形であり、葉の先が丸いことなどから区別します。 偶然かもしれませんが、コツマトリソウは葉が赤くつまどっていました。 ツマトリソウは、サクラソウ科の植物でしたが、APG ...
プリムラ・マラコイデスとプリムラ・オブコニカを長く咲かせる
プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)は、中国の雲南省・四川省が原産地のプリムラで、20世紀前半にイギリスを中心に品種改良が行われ様々な品種がありますが、高温多湿に弱いために1年草として扱われることが多いようです。 プリムラ・オブコニカ(Primula obconica)は、中国湖北省原産で、品種改良されたプリムラで華やかな花色があり魅力的なプリムラですが、プリミンという化合物が含まれているために肌が弱い人はかぶれるようです。現在はプリミンを含まない品種も出ているようです。 プリム ...
チシマアザミ(千島薊)の特徴
チシマアザミ(千島薊)は、礼文島に行った折に写したものです。 高さ1~2mになる大型の多年草ということですが、まだ蕾だったために、普通に立ってこのくらいの目線になりますので、咲いた時はかなり大きくなりそうです。 アザミの仲間は10数種類写しましたが、北海道に自生するアザミを写したのは、チシマアザミ(千島薊)だけです。 アザミについてあまり詳しく調べていないので、ほかに北海道に自生するアザミがあるかどうかわかりませんが、本州で見るアザミよりは背丈が高くなりそうです。 花の咲いた状態を写せなかったことが残念で ...
トレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)
トレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)は、アゼナ科・トレニア属でインドシナ原産の、変種や園芸品種が広く栽培されています。 春にタネをまいて夏から秋に花を楽しみその後枯れる春まき一年草として扱われます。 草丈20cm~30cmでよく枝分かれしてこんもりと茂り、花付きも非常に良く初夏~秋にかけてスミレに似たユニークなかたちの花を次々と咲かせ、華やかなことが人気になっているようです。 上のトレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)は、2004年10月11日に宇都宮総合運動公園 ...
コマクサ(駒草)
コマクサ(駒草)は、ケマンソウ科・コマクサ属で、中部地方以北の日本と東北アジアの高山帯の高山の礫地に自生します。 始めて見たのは白馬の礫地に咲いている花で、他の花が育たないようなところの花を見て感動しました。 現在は高山帯のコマクサの咲くような場所は保護されているようなところも多いために割と出会うことのできる花になっています。 増殖苗や、選別種、交配種なども出回っているので、高山植物としては環境さえ合えば育てることが可能な花です。 上のコマクサ(駒草)は、2005年7月14日に大雪山系黒岳で撮影したもので ...
グンネラ・マニカタ(Gunnera manicata)の特徴
グンネラ・マニカタ(Gunnera manicata)は、グンネラ科・グンネラ属の植物、人が隠れるくらい大きな葉が茂っていて、日光植物園で始めて見た時には驚きました。 日光植物園では、1990年の大阪「花と緑の博覧会」で「巨大植物グンネラ」として出品紹介されたものを寄贈されたということですが、現在は育てている方もいるようで苗が出回っており、鉢植えでも育つということを知り驚きました。 場所があり、興味のある方は育てて見ても面白いのではないかと思います。 上のグンネラ・マニカタ(Gunnera manicat ...
クワクサ(桑草)の特徴
クワクサ(桑草)は、クワ科・クワクサ属の道ばたや畑、荒地などに多い高さ30~60cmの1年草ですが、抜き忘れた草がいつの間にか大きくなって種を飛ばすために、我が家の庭に自生しています。 草取りはしているのですが、見えないところに残ったものから殖えるので、毎年抜くことになります。 最初は他で写真を写してきましたが、自宅で育った雑草を写すことになりました。 上のクワクサ(桑草)は、2006年9月23日に自宅に生えた草を撮影したものです。 クワクサ(桑草)の特徴 クワクサ(桑草) 2006年9月23日 撮影 自 ...
カナムグラ(鉄葎)の特徴
カナムグラ(鉄葎)は、アサ科・カラハナソウ属の道ばたの荒れ地などに生えるつる性の1年草です。鉄葎の名前が示すように、繁茂するとなかなか取れない状態を鉄に例えたようです。 繁茂力のある草で、山間の道端などでよく見かけます。また、カナムグラの花粉は花粉症の原因にもなるようです。 以前は、クワ科に分類されていましたが、現在はアサ科になっています。 上のカナムグラ(鉄葎)雌花序は、2005年10月12日に入沢林道で撮影したものです。 カナムグラ(鉄葎)の特徴 カナムグラ(鉄葎)雄花 2005年9月13日 撮影 仙 ...
アキグミ(秋茱萸)の特徴
アキグミ(秋茱萸)は、グミ科グミ属の落葉低木で、食用となり、果実酒などに用いられます。昔は野山で採取して子供たちが良く食べていたようです。 果実酒は、健康酒、強壮などに1日、盃1~2杯飲用すると良いようです。 上のアキグミ(秋茱萸)は、2004年9月10日に上三依水生植物園で撮影した花です。 アキグミ(秋茱萸)の特徴 アキグミ(秋茱萸) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道 アキグミ(秋茱萸)葉 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道 アキグミ(秋茱萸)葉の裏 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩 ...
コムラサキシキブ、ムラサキシキブ、シロシキブの比較
コムラサキシキブ(小紫式部)、ムラサキシキブ(紫式部)、シロシキブ(白式部)は、クマツヅラ科・ムラサキシキブ属の低木で、家庭では、コムラサキシキブが、丈が低いことからよく植えられています。 コムラサキシキブ(小紫式部)、ムラサキシキブ(紫式部)も実はあまり違いませんが、コムラサキシキブは優しい感じで木がしなります。 ムラサキシキブが葉腋に実が付くのに対して、コムラサキシキブは、葉腋のやや上から集散花序を出し、実をつけることで区別が出来ます。 上のコムラサキシキブ(小紫式部)は、2004年9月18日に花之江 ...
ヤナギハナガサ(柳花笠)とバーベナークマツヅラ属
ヤナギハナガサ(柳花笠)は、クマツヅラ科・クマツヅラ属で、南アメリカ原産で観賞用として持ち込まれたのが広がり、1部が野生化しまして帰化植物となっています。 同じ仲間のバーベナは、花が少ない真夏の炎天下でも咲き続けるくらい丈夫で、春から晩秋まで咲き続けることから夏の花壇には嬉しい花です。 本来多年草ですが、耐寒性がやや弱いことから、日本では園芸的に1年草として扱われる品種と、比較的耐寒性があって多年草となる品種があるようです。 上のヤナギハナガサ(柳花笠)は、2004年9月18日に花之江の郷で撮影した花です ...
クサギ、クレロデンドルム・ウガンデンセ、ベニゲンペイカズラの特徴ークサギ属
クサギ(臭木)は、クマツヅラ科・クサギ属で、北海道から琉球半島、台湾、中国の温帯から亜熱帯の山野に生える高さ2~3mの落葉低木ないし小高木です。 私は果実の写真しか写していませんが、花も実も魅力的です。 熱帯アフリカ原産のクレロデンドルム・ウガンデンセと園芸品種のベニゲンペイカズラは鉢植えとして出回っており、耐寒温度が低いので、冬は室内で管理する必要があるようですが、比較的育てやすい魅力的な植物です。 上のクサギ(臭木)は、2005年10月12日に名草巨石群近辺で撮影した花です。 クサギ(臭木)の特徴 ク ...
モミジカラマツ(紅葉唐松)の特徴
モミジカラマツ(紅葉唐松)は、キンポウゲ科・モミジカラマツ属の全国の亜高山帯~高山帯の湿った草地に生える多年草です。 葉がモミジの葉に似たカラマツソウで、花はカラマツソウに似ています。花だけを見るとカラマツソウと間違いそうですが、モミジのような葉を持っていることから区別ができます。 カラマツソウと同じような亜高山帯~高山帯でよく見ることのできる花です。 上のモミジカラマツ(紅葉唐松)は、2004年8月7日に栂池自然園で撮影した花です。 モミジカラマツ(紅葉唐松)の特徴 モミジカラマツ(紅葉唐松) 2006 ...
エンコウソウ(猿喉草)の育て方|仲間のリュウキンカ(立金花)の特徴
エンコウソウ(猿喉草)は、キンポウゲ科・リュウキンカ属の北海道、本州の山沿いや渓流の水気のある湿地帯に生える多年草で、リュウキンカ(立金花)と同じ仲間になります。 リュウキンカ(立金花)は育てたことがないので、どの程度育てやすいかはわかりませんが、雪解けの湿原に生えている状態は何度も見て写真に写しました。下に写真と特徴が書いてあります。 また、ヨーロッパからロシアの湿地に自生するヒメリュウキンカは、キンポウゲ科・キンポウゲ属の植物で、リュウキンカとよく似た花を咲かせますが、この花は、とても育てやすい花です ...
ホソバトリカブト、ミヤマトリカブト、ハクバブシの比較ー高山帯に自生
ホソバトリカブト(細葉鳥兜)は、谷川山系、利根川源流部、野反、日光白根山、北アルプス北部、八ガ岳、南アルプスの亜高山帯~高山帯の草地に生え、高さ40~100㎝。葉身は長さ、幅とも5~13㎝で小さく、ほとんど基部まで3裂し裂片はさらに2~3裂し、終裂片葉は幅2.5㎜先は尖ります。 ミヤマトリカブト(深山鳥兜)は、山形県月山から石川県白山までの日本海側の亜高山帯~高山帯の草地に生え、高さ50~100cmで、葉は3深裂~中裂するということですが、写したものは中裂しているようです。 ハクバブシ(白馬附子)は、白馬 ...
ツクバトリカブト、ヤマトリカブト、オクトリカブトの比較
ツクバトリカブト(筑波鳥兜)、ヤマトリカブト(山鳥兜)、オクトリカブト(奥鳥兜)と比較的似ているトリカブトを載せていますが、自生地、葉の形から分類しましたがトリカブトの区別するのはかなり難しいと思いました。 ヤマトリカブトは、日光植物園で、名札のついているものを写したので、間違いないだろうと思いますが、オクトリカブトは自生地が北ではない点で迷いましたが、かなり丈が長く絡むほどだったこと、葉が互生し、掌状に3~5中裂と切れ込みが浅かったことなどからオクトリカブトとしました。 ツクバトリカブトは、中部地方の高 ...