オオレイジンソウ(大伶人草)とアズマレイジンソウ(東伶人草)の比較
オオレイジンソウ(大伶人草)は、キンポウゲ科・キンポウゲ属の植物で、北海道、本州(北部、中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の湿り気のある草地に生える多年草です。 撮影した花はは栂池自然園の冷涼な亜高山帯の湿り気のある草地に生えていました。 アズマレイジンソウ(東伶人草)は同じ仲間ですが、日光植物園で写したので、栽培しているものですが、平野に比べれば涼しい環境です。 オオレイジンソウは淡い黄色で、アズマレイジンソウは紫色の花で、オオレイジンソウの花の方が高山帯の寒冷地に咲く花という感じはしました。 オオレイジ ...
バイカモ(梅花藻)奥日光の光徳沼
バイカモ(梅花藻)は、キンポウゲ科 キンポウゲ属の植物で、水温が年間を通して14℃くらいの浅くてきれいな水中に生えるということで、写真では見たことがありますが、奥日光の光徳沼に群生があることは知りませんでした。 奥日光の光徳沼は、カメラマンに人気のスポットで、早朝のガスがかかる雰囲気や、冬の雪景色を写すために多くのカメラマンが訪れる場所ですが、早朝の一時を過ぎると静まり返ってしまうところです。 それまで、何度も行ったことのある光徳沼にバイカもが咲いているのを見つけて感動して写した写真が下記のものです。 そ ...
キンバイソウ、チシマノキンバイソウ、レブンキンバイソウの比較
キンバイソウ(金梅草)、チシマノキンバイソウ(千島の金梅草)、レブンキンバイソウ(礼文金梅草)を自生地で写したので比較してみようと思いますが、これらは自生地が異なっているために区別できましたが、3種を並べた時に区別するのはかなり難しそうです。 写真からも分かるように、キンバイソウの花弁は雄しべより明らかに長く突出します。また礼文島に自生しているレブンキンバイソウは、葉の欠刻はより深く、鋭い感じがします。 また、チシマノキンバイソウの花弁は橙黄色の線形で、長さ12㎜前後ですが、花柱は長さ2㎜以下で、かぎ状に ...
サラシナショウマ、オオバショウマ、イヌショウマの比較
サラシナショウマ(晒菜升麻)、オオバショウマ(大葉升麻)、イヌショウマ(犬升麻)は、キンポウゲ科 サラシナショウマ属で、かなり似ています。 私が出会うことが多かったのはサラシナショウマで、様々なところで出会いましたが、オオバショウマは日光植物園のみで、イヌショウマの方が見ることが多かったようです。 サラシナショウマは全国に、オオバショウマは、本州、四国、九州で、イヌショウマは、本州(関東地方~近畿地方)に自生しているので、関東地方に住んでいる私はどれも見ることが出来ることになります。 それらを見分けるには ...
テイカカズラ(定家葛)とツルニチニチソウ(蔓日々草)ーキョウチクトウ科
テイカカズラ(定家葛)は、本州、四国、九州、朝鮮半島に自生するキョウチクトウ科・テイカカズラ属のツル性木本で、茎から気根を出し、樹幹や岸壁をよじ登り、枝は淡褐色、褐色の毛が密生します。 ツルニチニチソウ(蔓日々草)は、ヨーロッパ原産のキョウチクトウ科・ニチニチソウ属で茎はつるとなり、多少木質で細長く横にはしり、花のつく茎は短く直立するが花後にのびる多年草です。 属は違いますが、花の形や蔓性という性質がいているキョウチクトウ科の植物です。 上のテイカカズラ(定家葛)は、2004年10月11日に宇都宮総合運動 ...
キブシ(木五倍子)の育て方
キブシ(木五倍子)は、北海道西南部~九州に自生するキブシ科 キブシ属の山地に生える雌雄異株の落葉低木で、高さ2~3mになります。 芽吹き前の山でキブシ(木五倍子)の花に出会うことがありますが、淡い黄色の粒粒の花が下がっているのを見ると嬉しくなります。 山野草会の友達が、キブシを挿し木し、丈低く鉢植えやコケ玉を作っているのを見かけますが、挿し芽から簡単について、花をすぐにつけるのも嬉しい花木です。 上のエランテムム・ウォッティーは、2006年4月19日に尚仁沢遊歩道で撮影した花です。 キブシ(木五倍子)の特 ...
エランテムム・ウォッティーの特徴
エランテムム・ウォッティーは、インド北部が原産のキツネノマゴ科・エラアンテムム属の常緑亜低木で、樹高は1~2m程度になります。 キツネノマゴ科の熱帯地方の植物には、サンゴバナ(珊瑚花)、コエビソウ(小海老草)、パキスタキス・ルテァ、ストロビランテス・アニソフィルスなどがあり、耐寒温度は多少異なりますが、冬に室内の日あたりの良いところに取り込めば栽培できます。 上のエランテムム・ウォッティーは、2004年1月9日にとちぎ花センターで撮影した花です。 エランテムム・ウォッティーの特徴 和名 エランテムム・ウォ ...
ユウガギク(柚香菊)とカントウヨメナ(関東嫁菜)の比較
ユウガギク(柚香菊)とカントウヨメナ(関東嫁菜)は、キク科・ヨメナ属に分類されていましたが、APG分類Ⅲではシオン属に分類されるようになったようです。 ユウガギク(柚香菊)は、山野の草地、道ばたなどに普通に生える高さ0.4~1.5mの多年草で、本州(近畿地方以北)に分布しています。 カントウヨメナ(関東嫁菜)は、田の畦や川べりなどに生える高さ0.5~1mの多年草で、本州(関東地方以北)に生えます。関東地方に住んでいる私のところではどちらも生えていることから、生えている場所でまず見当をつけますが、どちらも草 ...
ガンクビソウ(雁首草)とオオガンクビソウ(大雁首草)
ガンクビソウ(雁首草)は、キク科・ヤブタバコ属の植物で、本州、四国、九州の山地の木陰などに生える、高さ0.3~1.5mの多年草です。 秋の野山でよく見かける花ですが、同じ仲間のオオガンクビソウ(大雁首草)とは野山で出会ったことがありません。 自生地も、北海道、本州(中部地方以北)と北の方に自生しているようです。高さ1mほどになり、頭花はこの仲間ではもっとも大きく直径約2.5~3.5cmになり、基部の苞葉が多くて、よく目立ちます 上のガンクビソウ(雁首草)は、2006年9月29日に仙人ヶ岳で撮影した花です。 ...
メナモミの特徴
メナモミは、キク科・メメナモミ属の植物で、日本全土の山野に生える高さ0.6~1.2mの1年草です。 長く伸びた5個の総苞片に腺毛が密生していて粘り気があり そう果と一緒に動物などにくっ付いて運ばれます。 この形はとても美しくモノクロで写すと雪の結晶を思わせるような形をしています。 上のメナモミは、2003年9月30日に袋田で撮影した花です。 メナモミの特徴 メナモミ 2006年9月27日 撮影 仙人ヶ岳 メナモミの葉 2006年9月27日 撮影 仙人ヶ岳 和名 メナモミ 学名 Sigesbeckia ...
トウゲブキ(峠蕗)とマルバダケブキ(丸葉岳蕗)の比較
トウゲブキ(峠蕗)は、キク科・メタカラコウ属の植物で、北海道、本州(東北地方)の高山の草原または林内に生える多年草で、茎は高さ50~80㎝になります。 マルバダケブキ(丸葉岳蕗)は、同じ仲間ですが、本州、四国に自生し、茎の高さ80~120cmとかなり丈が高くなります。 また、トウゲブキの頭花は直径4~5㎝なのに比べ、マルバダケブキは、直径8cmと大きいのが特徴です。 北に咲く花は小柄で、南に咲く花は大きくなるようです。 メタカラコウ属の植物は他に、オタカラコウ(雄宝香)とメタカラコウ(雌宝香)を載せていま ...
オタカラコウ(雄宝香)とのメタカラコウ(雌宝香)の比較
オタカラコウ(雄宝香)は、キク科・メタカラコウ属の植物で、本州(福島県以西)、四国、九州の深山の湿地に生え、高さ1~2mになり、茎の上部には短縮毛があり、下部には蜘蛛毛があります。 メタカラコウ(雌宝香)は、同じ仲間ですが、高さ0.6~1mとオタカラコウよりも丈が低く、葉もオタカラコウは腎心形で長さ約35cmになるのに比べ、メタカラコウは三角状心形で長さ約24cmと小さめです。 また、オタカラコウの舌状花が5~9個なのに対して、メタカラコウ舌状花は1~4個で、似ている花姿ですが区別ができます。 メタカラコ ...
ヒマワリ属のキクイモ(菊芋)とヒマワリ(向日葵)
キクイモ(菊芋)は、北アメリカ原産のキク科・ヒマワリ属の植物で、幕末の頃渡来し、戦時中に加工用、飼料用にされたものが、畑のすみや山麓などに野生化して残っているようです。 ヒマワリも同じ仲間で、昔から夏の風物種のように栽培され続けました。現在は休耕している畑などに植えられた見事なヒマワリ畑が夏の観光になっています。 品種改良も盛んにおこなわれて、切り花や鉢花として栽培されているようです。 上のキクイモ(菊芋)は、2003年9月30日に袋田で撮影した花です。 キクイモ(菊芋)の特徴 和名 キクイモ(菊芋) ...
2017年春の山野草の草物盆栽と鉢植えと夏の草物盆栽
ヤシャゼンマイ、ショウジョウバカマ、イワチドリ 2017年5月1日 撮影 例年の春の山野草展示会に向けて、数年前から草物盆栽は作ってありますが、高山植物や野草などの鉢植えを前年から用意してあるのですが、その年によって花の咲く具合が変わるために、落ち着かない日を過ごすことになります。 今年は、寒暖の差が激しく、花の咲くのが遅いものが尾かったのですが、下記のような作品を用意することが出来ました。 夏の作品も少し載せています。 2017年春の山野草の寄せ植え、鉢植えの写真 斑入りリョウブ、ヒメイズイ、外 201 ...
シロバナニガナ(白花苦菜)、ハナニガナ(花苦菜)、ニガナ(苦菜)の比較
シロバナニガナ(白花苦菜)は、ニガナの変種で、日本全土の低山帯~高山帯の道ばたに生える多年草で、全体にニガナより大きいのが特徴です。 シロバナハナニガナ(白花花苦菜)と呼び、ニガナの亜種であるイソニガナ subsp. nipponicum の変種として分類されることもあるようですが Ixeris dentata ssp. nipponica f. amplifolia とされることもあるようですが、シロバナニガナ(白花苦菜)Ixeris dentata var. albiflora とされることもあるよう ...
ジシバリ(地縛り)、オオジシバリ(大地縛り)の比較
ジシバリ(地縛り)は、日本全土の、山野の日当たりの良いところに生える多年草です。また少しでも土があれば岩上にでも生えるので岩苦菜とも呼びます オオジシバリ(大地縛り)は、ジシバリに似ていて、花や葉が大きいことにより名付けられました。 花茎は高さ約20cmになり、直径2.5~3cmの黄色の頭花を2~3個つけます。 ジシバリの葉は卵円形~広卵形なのに対して、オオジシバリは倒披針形~へら状楕円形であることから見分けられます。 仲間にシロバナニガナ(白花苦菜)、ハナニガナ(花苦菜)、ニガナ(苦菜)があります。 上 ...
ミヤマタンポポ(深山蒲公英)
ミヤマタンポポは、八方尾根で写したが、最下位の写真から突起のようなものがあるようにも見え、シロウマタンポポかもしれないと思いましたが、八方尾根で写した写真がミヤマタンポポとしているものもあり、ミヤマタンポポとシロウマタンポポを区別しないという意見もあるということから、ミヤマタンポポとしました。 在来種のタンポポもほとんど見ることが出来なくなっていることから、優しい雰囲気のミヤマタンポポに出会った時は嬉しくなりました。 上のミヤマタンポポ(深山蒲公英)は、2005年8月4日に八方尾根で写した花です。 ミヤマ ...