タムラソウ属のタムラソウとヤマボクチ属のオヤマボクチ|ホソバタムラソウ
タムラソウ(田村草)は、アザミによく似た花が咲きますがアザミ特有の刺はなく、やや薄く、卵状長楕円形で羽状に深裂または全裂した葉があります。 秋の山で見かけるために遠目にはアザミと見間違いそうですが、棘がないので優しい感じがします。 オヤマボクチ(雄山火口)は、筒状花は暗紫色なので違いはすぐに分かりますが、どこかアザミと似た花姿をしています。 ホソバタムラソウ(細葉田村草)は流通名で、韓国の済州島原産と言われていますが、詳しいことは分かていないようです。 上のタムラソウ(田村草)は、2005年9月2日に三国 ...
タカサブロウとアメリカタカサブロウの比較
タカサブロウ(高三郎)は、本州、四国、九州、沖縄のやや湿り気のある道端などに生える生える高さ20~70㎝の1年草です。 アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)は、新しく造成された水田や道端に多く見られ、葉の幅が狭く、鋸歯が明瞭になっているようです。 そう果の形で、見分けははっきりできるようですが、私はそう果まで観察できませんでしたが、アメリカタカサブロウと思われるものを数回見た後にタカサブロウらしいものに出会い葉も幅があり、花もひと回り大きく、どこか丸みを帯びていて、造成地ではなく田んぼに生えていて、同じ ...
コセンダングサ、シロノセンダングサ、アメリカセンダングサの違いーセンダングサ属
コセンダングサ(小栴檀草)は、北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代には近畿地方にかなり広がっていたようですが、現在では関東地方以西の荒地や河原に群生しています。 シロノセンダングサ(白の栴檀草)は、コセンダングサ(小栴檀草)の変種で、全体の感じはコセンダングサそっくりだが、頭花には白色の舌状花が4~7個あります。 アメリカセンダングサは、茎は暗紫色で、4稜があって角張り、高さ0.5~1.5の北アメリカ原産の1年草で、緑色で葉のように見える総苞片が頭花よりはるかに大きくて目立ちます。 上のコセンダングサ(小 ...
ペリカリス属のシネラリアとエミリア属カカリア
シネラリアは、冬から春の室内用鉢花として親しまれています。一般的には鉢花を購入して育てることが多いようです。 北アフリカ、カナリア諸島原産で高温多湿には弱いので、本来は多年草ですが、1年草として育てることが多いようです。 カカリアは、東部インド原産のキク科・ベニニガナ属(エミリア属)の可憐な花を咲かせる、1年草です。 日当たりの良い場所を好み、有機質に富んだ水はけの良い土が適し、やや乾燥した環境を好みますが、丈夫な植物です。 上のシネラリアは、2004年1月9日にとちぎ花センターで写した花です。 シネラリ ...
コウリンカ属のコウリンカとサワギク属のサワギク
コウリンカ(紅輪花)も、サワギク(沢菊)もキオン属でしたが、現在はコウリンカはコウリンカ属に、サワギク(沢菊)はサワギク属に分類されるようになっています。 1990年代から植物のミクロのDNA解析が可能となり、分類は新しい体形に変わってきています。 その様なことからかなりの植物の分類が変わってきているようです。 その様な目で見ると、コウリンカとサワギクは同じ仲間とは思われないところがありそうです。 上のコウリンカ(紅輪花)は、2004年7月24日に霧ヶ峰高原で写した花です。 コウリンカ(紅輪花)の特徴 コ ...
カシワバハグマ、コウヤボウキ、カコマハグマの比較ーコウヤボウキ属
コウヤボウキ属のカシワバハグマ(柏葉白熊)、コウヤボウキ(高野箒)、カコマハグマは、花はとても似ているので葉で区別することになります。 カシワバハグマ(柏葉白熊)は、葉はやや大きく、長さ10~20cmになる卵状長楕円形で、カシワの葉に似ています。 コウヤボウキ(高野箒)の葉は2型あリ、1年目の枝には卵形の葉が互生し、2年目の枝にはやや細い葉になりますが、1年目の枝の先に花が咲くので目立つのは卵形の葉です。 カコマハグマは、カシワバハグマとコウヤボウキの種間雑種で、山地の林内に生え、葉はカシワの葉に似ていて ...
タマブキ(珠蕗)、モミジガサ(紅葉笠)の比較ーコウモリソウ属
タキク科・コウモリソウ属植物は、山地や林内に生えて、花はよく似ていますが、葉の形やその他の細かなところで違いがあります。 タマブキ(珠蕗)は、丸みのある三角形で、基部は心形で表面に荒い毛があり、裏面に密にクモ毛があり、葉腋にムカゴがつきます。 モミジガサ(紅葉笠)は、葉がモミジの形をしていて、傘状になることからモミジガサという名がついています。 コウモリソウ属は、ほかにオオカニコウモリ(大蟹蝙蝠)、カニコウモリ(蟹蝙蝠)を載せています。 上のタマブキ(珠蕗)は、2004年8月22日に日光植物園で写した花で ...
コウモリソウ属のオオカニコウモリ(大蟹蝙蝠)、カニコウモリ(蟹蝙蝠)
オオカニコウモリ(大蟹蝙蝠)は、キク科・コウモリソウ属の本州の主に日本海側に生えるようで、カニコウモリに比べて葉が大きく、三角形に近い形をしています。 カニコウモリ(蟹蝙蝠)は亜高山帯の針葉樹林帯などに群生する多年草で、薄暗い場所に生えているのを何度も見たことがあります。 北の方の山の涼しい場所に群生をなしているを見かけたのは頂上に向かう途中の休憩場所になっていました。なぜか蝙蝠が出そうな場所に生えていたのを思い出します。 コウモリソウ属は他にタマブキ(珠蕗)、モミジガサ(紅葉笠)を載せています。 上のオ ...
ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)とヤナギタンポポ(柳蒲公英)の比較ーミヤマコウゾリナ属
ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)は、キク科・ミヤマコウゾリナ属の中部地方以北の亜高山帯~高山帯の開けた草原や礫地に生える多年草です。 同じような場所に自生るカンチコウゾリナ(寒地髪剃菜)も、よく似ていて戸惑うことになりましたが、葉の形と付き方が違っていました。 山野に自生するコウゾリナも花はとても似ています。 上のミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)は、2004年8月8日に乗鞍畳平で写した花です。 ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)の特徴 ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜) 2006年8月3日 月山 ミヤマコウゾリナ(深 ...
コウゾリナ(髪剃菜)とカンチコウゾリナ(寒地髪剃菜)の比較
コウゾリナ(髪剃菜)は、キク科・コウゾリナ属の日本全土の山野の草地や道ばたなどにごく普通に生える高さ0.3~1mの2年草です。 カンチコウゾリナ(寒地髪剃菜)は、北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の砂礫地や開けた草地に生えますが、よく似たミヤマコウゾリナもあることから、かなり戸惑いました。 コウゾリナも八千穂高原自然園でも見かけたので、図鑑と睨めっこをしなければなりませんでした。 上のコウゾリナ(髪剃菜)は、2004年11月23日に磯山遺跡で写した花です。 コウゾリナ(髪剃菜)の特徴 コウゾリ ...
ハマギク(浜菊)とチョウセンノギク(朝鮮野菊)の特徴
ハマギク(浜菊)は、キク科・キク属の本州(茨城県以北の太平洋側)の海岸の日当たりのよい崖や砂地に生える高さ0.5~1mの亜低木です。 秋に太平洋側の海岸を北上するとハマギクの白い花があちこちに咲いているのを目にします。 低木のために、倒れることがないので、ぽうぽつと咲いているさまは絵になります。 チョウセンノギク(朝鮮野菊)も、キク属ですが、イワギクの変種で、朝鮮半島、中国東北部と北部、モンゴルの低地に分布し、栽培菊の祖先のひとつになっているようです。 上のハマギク(浜菊)は、2004年9月10日に上三依 ...
マーガレット、クリサンセマム・パルドサム(ノースポール)、ユリオプスデージー
マーガレットは、キク科・モクシュンギク属のスペイン領カナリア諸島原産の半耐寒性宿根草(半耐寒性低木)です。 マーガレットは、なじみのある花ですが、暖地以外は切り花として出回っていることの多いようです。 ノースポールは、キク科・フランスギク属の1年草で、種からも、苗を購入しても育てられますが、花の少ない時期に咲く花で、育てやすい花です。 上のマーガレットは、2004年1月9日にとちぎ花センターで写した花です。 マーガレットの特徴 和名 モクシュンギク(木春菊) 学名 Chrysanthemum frut ...
キオン(黄苑)とハンゴンソウ(半魂草)の比較ーキオン属
キオン(黄苑)は、キク科・キオン属の山地の草地に生える、高さ0.5~1mの多年草です。 仲間のハンゴンソウ(半魂草)とよく似ていますが、葉の形が異なっていることから見分けがつきます。 キオンの葉は、長さ5~15cmの広披針形で分裂しませんが、ハンゴンソウの葉は写真のように羽状に3~7深裂します。 同じ仲間なので、花はよく似ています。 上のキオン(黄苑)は、2006年8月3日に月山で写した花です。 キオン(黄苑)の特徴 キオン(黄苑) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原 和名 キオン(黄苑) 学名 S ...
フユシラズ(カレンデュラ)とチコリーヨーロッパ原産
フユシラズ(冬知らず)は、キンセンカ(金盞花)と同属で、キンセンカよりも小さな1~2cmくらいの黄色い可愛い花をつけます。 真冬でも花壇で霜にも負けないで次々と花をつけるので真冬にプランターなどに植えてあるのを見かけます。 1年草だが強い花なので、零れ種でも殖えて冬の野外の彩にとても素敵な花です。 キク科の花がとても素敵なチコリを下に載せています。 上のフユシラズ(冬知らず)は、2003年11月23日に三毳ハーブガーデンで写した花です。 フユシラズ(冬知らず)の特徴と育て方 フユシラズ(冬知らず) 200 ...
オニタビラコ属のヤクシソウとオニタビラコ|ヤブタビラコ属のコオニタビラコ
ヤクシソウ(薬師草)は、キク科・オニタビラコ属の山地の日当たりの良いところや道ばたに生える2年草で見かけることの多い野草です。 ヤクシソウ(薬師草)の名の由来は、薬師であり、病気や災難を除く薬師如来の信仰のひとつで、薬師如来の草に由来するといい、腫れ物に効くと言います。 オニタビラコ(鬼田平子)は、キク科・オニタビラコ属で道端や公園、庭の隅などに良く生える高さ0.2~1mの1~2年草で、綿毛のような種から殖えるので、庭に生えたものは種ができる前に抜かないと蔓延ってしまいます。 ヤブタビラコ属のコオニタビラ ...
ベニバナボロギク、オオオナモミ、ハキダメギクー帰化植物
ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)は、アフリカ原産のキク科・ベニバナボロギク属の1年草ですが綿毛の種で殖えていく帰化植物ですが関東以西の低山でよく見かけます。 紅色の数個の頭花を下げて咲いているので、遠くからも見分けることが出来るために見つけやすい野草のようです。 オオオナモミ(大葈耳)は、アフリカ原産の帰化植物で、在来種のメナモミが、ほとんど見られなくなっていることから、メナモミとの比較も難しいということです。 その様なことから、私が出会ったのもオオオナモミではないかと思っています。 またメキシコ原産のキク ...
オグルマ属のオゼミズギク、オグルマとオカオグルマ属のサワオグルマの比較
オゼミズギク(尾瀬水菊)は、ミズギクの変種で、尾瀬、東北地方の湿地に生える高さ25㎝~50㎝の多年草です。 オグルマ(小車)はオゼミズギクと同じオグルマ属ですが、花之江の郷の花菖蒲などが植えられている場所で見かけることが出来ました。 以前に植えたものが、育っているという感じであぜ道に生えていました。 オゼミズギクも、オグルマも育てたことはありませんが、オゼミズギクの方がより冷涼な場所に生えているようでした。 サワオグルマ(沢小車)は、キク科・オカオグルマ属で、日当たりのよい山間の湿地などに多い高さ50~8 ...
帰化植物のアラゲハンゴンソウ、オオハンゴンソウ、ルドベキア・タカオ
アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草)は、北アメリカ原産の1~2年草で、鑑賞用として入ってきましたが、現在は北海道の牧場や東北地方の原野に、次いで関東に及び、現在では近畿地方や四国にも野生化していまが、零れ種から殖えているようで、私が知る限りでは涼しい地方に生えているようです。上の写真のアラゲハンゴウソウは蓼科湖畔でとてもきれいに咲いていました。 オオハンゴンソウは多年草で、繁殖力が旺盛です。下のオオハンゴウソウの写真は、日光の中禅寺湖畔に大群生していた写真です。 ルドベキア・タカオは多年草で夏の花として、育て ...