マイヅルソウ(舞鶴草)の育て方
マイヅルソウ(舞鶴草)は、亜高山帯、北国の森林や林縁、湿原などに見られる小さな白い花がとても可憐な植物です。 細い根を四方に広げながら殖えるので群生をつくることが多く、庭でも半日陰の涼しい場所で、マイヅルソウが好むような場所に植えると殖え広がって見事です。 下には少し高い場所に自生していたマイヅルソウの写真を載せています。 上のマイヅルソウ(舞鶴草)は自宅で2004年4月14日に撮影したものです。 マイヅルソウ(舞鶴草)の特徴と育て方 マイヅルソウ(舞鶴草) 2005年10月1日 撮影 栽培品 和名 マイ ...
リナリア・アルピナ(Linaria alpina)の育て方|マツバウンラン属のマツバウンランとツタバウンラン属のツタバウンランの特徴
リナリア・アルピナ(Linaria alpina)は、ヨーロッパ中・南部の標高1500~4000mの山地の岩場や礫原に自生する高山植物で、丈夫な花ということですが、これは寒冷地に当てはまることで、関東地方の住宅地で元気に育つということではないようです。 多肉植物でとっても可憐な植物で種を播いても1年にもならないうちに花が咲くので、どこでも元気に育つのではないかと勘違いしてしまいますが、冷涼な場所でのことでした。 うかつにも勘違いして枯らしてしまいましたが、こんな可憐な花が写真に残っただけでも嬉しいことです ...
ミチノクコザクラ、シロバナミチノクコザクラの育て方|母種のエゾコザクラの特徴
ミチノクコザクラ(陸奥小桜)は、エゾコザクラ(蝦夷小桜)の変種で、岩木山の亜高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地にだけ生える貴重なコザクラです。 なぜかホームセンターで販売していたので、ミチノクコザクラとシロバナミチノクコザクラを購入しました。宮城県から越してきたばかりの頃で、宮城県ではいろいろな高山植物がが育っていたので育つことを疑いもしませんでした。 数年間は、株も殖えてきれいな花を楽しむことが出来ましたが、関東地方の猛暑で弱っていき、枯れてしまいました。 その後母種であるエゾコザクラが、大雪山系黒岳で群 ...
クワガタソウ(鍬形草)の育て方|仲間のエゾヒメクワガタ、ヒメクワガタ、グンバイヅルの特徴
クワガタソウ(鍬形草)は林中に生える多年草で高さ10~20㎝と小型の野草です。キクバクワガタより葉は大きく、山林にふさわしい姿をした野草です。 10年以上育てていますが、小さな苗なので零れ種からも殖えて好きなところに生えて、手入れの要らない野草です。 同じ仲間で、大雪山系黒岳と礼文島で写したエゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形)、月山で写したヒメクワガタ(姫鍬形)、池の平湿原で写したグンバイヅル(軍配蔓)も載せています。 上のクワガタソウ(鍬形草)は自宅で2008年5月3日に撮影したものです。 クワガタソウ(鍬形 ...
クロユリ(黒百合)の育て方
クロユリ(黒百合)はバイモの中間なので、北海道の低地に生えている3倍体のクロユリはバイモの仲間と同じような扱いになり、2倍体の高山性よりは育てやすいようです。 30年前から地植えで育てていますが、低地性のクロユリは比較的丈夫で、排水のよい、朝日が当たる場所で庭植で育てていますが、鱗片がはがれたものからかなり殖えます。 高山性のクロユリは栽培が難しいと聞いていましたが、大雪山系黒岳で初めて見ることが出来ました。 上のクロユリ(黒百合)は、自宅で2003年4月20日に撮影した両性化です。 クロユリ(黒百合)の ...
クリンソウ(九輪草)の育て方|自生のクリンソウ
クリンソウは湿地帯の植物で、ある程度の日当たりを好むので、乾燥の激しい住宅地の庭で育てるのは思うほどやさしくはありません。涼しい夏は何とか苗を持ち越すことが出来るのですが、猛暑日が続く年は数本残るくらいにまで減ってしまいます。 そのようなことから、昨年、大き目な蓮鉢を埋めていたところを、下に砂利を入れて埋め、日当たりを好む湿原植物を植え、そこにクリンソウも植えたところ元気なので、ずっとそこで育ってくれることを願っています。 上のクリンソウ(九輪草)は、自宅で2017年5月1日に撮影したものです。 クリンソ ...
クレマチス・モンタナ(Clematis montana)の育て方|旧枝咲き
クレマチス・モンタナ(Clematis montana) 2020年4月25日 撮影 栽培品 その後、ピンクのクレマチス・モンタナに出会い購入したものが大きく育ちアーチになっています。 クレマチス・モンタナの基本種は、桃色の4弁花で、中輪で花付がとても良い旧枝咲きタイプで、様々な園芸品種が出ているようです。剪定をあまりしないでも庭植で長い歳月を楽しむことが出来ています。 わが家ではピンクのクレマチス・モンタナはかなり育った時に急に枯れてしまったので、白花のクレマチス・モンタナを植えたところ現在は白花が咲き ...
クモイキンポウゲ?の育て方|仲間のミヤマキンポウゲ、ヤエミヤマキンポウゲ、ウマノアシガタ、ハイキンポウゲ、キツネノボタンの特徴
クモイキンポウゲは、ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)を全体に小さくしたような姿で、とても可憐で素敵な花ですが、詳しいことがわかっていません。 山野草を育てている友人からいただいたものですが、図鑑を調べても、ネットで調べても名前が出てきません。しかし花を見ただけでキンポウゲの中間であることは間違いがありません。どなたかお分かりの方お教えいただけると嬉しいと思います。 このページには同じ仲間の礼文島や大雪山で写したミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)、ヤエミヤマキンポウゲ(八重深山金鳳花)の特徴の他、ウマノアシガタ( ...
コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)の育て方
ヨーロッパが原産のコウリンタンポポ(紅輪蒲公英)は明治中期に観賞用として渡来したといわれています。私は北海道に行くまでは見たことがなかったのですが、北海道ではかなり群生しているところがありますし、本州の冷涼な場所にも自生地は殖えているということです。 私は種をいただいて、10年ほど前に播きましたが、庭に蔓延っては困ると思い鉢植えで育てていますが、種が飛んで庭に殖えることはないので、暑いところは苦手のようです。 下に北海道で写したコウリンタンポポの写真を載せておきます。 上のコウリンタンポポ(紅輪蒲公英)2 ...
コケモモ(苔桃)の育て方|仲間のクロマメノキとヒメクロマメノキの特徴
北海道、本州、四国、九州に自生するコケモモ(苔桃)は亜高山帯~高山帯のハイマツ林、林縁、草地、岩場に生える常緑矮性低木で、夏山に登れば必ずというくらい出会うことが出来ます。下に自生地のコケモモを載せています。 私も長いこと育てていて、宮城県から引っ越こした時に持って来たものを作ったばかりのロックガーデンに植えていたところ蔓延るくらい殖えてしまったので、少し残して抜いたところロックガーデンからは消えてしまい、現在は弱々しい株を鉢で育てています。 気にいったところだと殖えますが、栽培するとなるとかなり気難しい ...
キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)の育て方
朝鮮半島、中国原産のキバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)は、ホウチャクソウより大きくなりますが、うなだれて咲く黄色の花がとても風流があり、切り花としても使うことのできます。 わが家は朝日が当たる半日陰に植えていますが、少しずつ殖えて何度か株分けをしました。 庭植にすれば手間のかからず、狭い庭でも殖えすぎるということもないので、手間がかからず、きれいな花を楽しめる植物です。 丈が少しありますが、茎が太いので倒れる心配がないのも嬉しいですし、その株の下に、日陰のの植物を植えることが出来るので、重宝しています。 ...
荒川岳ヒメキバナイカリソウの育て方
南アルプスの限られた一部に稀産すると聞いて購入したキバナヒメイカリソウは、荒川岳ヒメキバナイカリソウではないかと思いました。 極、矮性種であり、小さな葉の間から細い花茎を伸ばして小さな淡いクリーム色で距の長い容の整った花を咲かせます。 とても大切に育てていましたが、花付が悪く、株だけ増えたので、一部をロックガーデンの日当たりの良いところに植えたところたくさんの花を咲かせるようになっています。 上の荒川岳ヒメキバナイカリソウは、自宅で2016年4月23日に撮影したものです。 荒川岳ヒメキバナイカリソウの特徴 ...
タリクトルム・アクイレギフォリウム(Thalictrum aquilegifolium) の育て方
ヨーロッパの中・東部、アジアが自生地のタリクトルム・アクイレギフォリウム(Thalictrum aquilegifolium)は、日本に自生するカラマツソウ(唐松草)の基本種のようです。 花色は白からピンクということですが、我が家で育てたタリクトルム・アクイレギフォリウム(Thalictrum aquilegifolium)は、ピンクのとてもきれいな花でした。 日本に自生しているものの仲間には、カラマツソウ、シキンカラマツ、ミヤマカラマツ、コカラマツなどがあります。 上のタリクトルム・アクイレギフォリウム ...
ツクシカラマツ(筑紫唐松)の育て方
自生地は不明ですが、ムラサキカラマツとヤクシカカラマツの栽培交雑種というのが有力なようです。 草丈5㎝ととても小さいので、山野草愛好家の間でも人気があり、山野草展などで見ることが多い山野草です。 自生しているものの仲間には、カラマツソウ、シキンカラマツ、ミヤマカラマツ、コカラマツ、日本のカラマツソウの基本種である、タリクトルム・アクイレギフォリウムなどがあります。 上のツクシカラマツ(筑紫唐松)は、自宅で2010年6月15日に撮影したものです。 ツクシカラマツ(筑紫唐松)の特徴と育て方 ツクシカラマツ(筑 ...
シキンカラマツ(紫錦唐松)の育て方|ミヤマカラマツとコカラマツの特徴
本州(中部地方)に自生するシキンカラマツ(紫錦唐松)は、円錐状に紅紫色の花をつけ、紅紫いろの花弁状の萼弁が残って黄色の葯とともにとてもきれいでほかのカラマツに比べて華やかな感じがあります。 下の写真の上三依水生植物園で花が終わりかけたものを始めて見て写真に写し、感動しましたが、思いがけず八ヶ岳の方から、苗と種をいただくことが出来てとても嬉しく、大切に育てているものです。 仲間には、カラマツソウ、下段掲載のミヤマカラマツとコカラマツ、ツクシカラマツ、日本のカラマツソウの基本種である、タリクトルム・アクイレギ ...
カラマツソウ(唐松草)の育て方|アキカラマツ(秋唐松)の特徴
北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山の草地に生えるカラマツソウ(唐松草)は、高さ0.7~1.2mになる多年草です。 カラマツソウの仲間はかなり多いようですが、大雪山系黒岳、池の平湿原、霧が峰高原、戦場ヶ原で、カラマツソウを写していますので、出会う機会の多い花だと思います。 仲間には、ミヤマカラマツ、シキンカラマツ、コカラマツ、ツクシカラマツ、日本のカラマツソウの基本種である、タリクトルム・アクイレギフォリウムなどがあります。 よく見かけるモミジカラマツは、モミジカラマツ属になります。 そのようになじみの ...
カラフトビランジの育て方
カラフトからシベリアの高山に生える多年草で、現在の自生地の写真はネットでも見ることが出来ない、とても美しく丈夫な植物です。 昭和の初期に山野草ブームがあり、その時代に樺太の専門業者が内地に出荷したものが受け継がれているといいます。 私はその時代から大切に育てていた方の種を入手することが出来て、10年以上も花を見ることが出来ていることの幸せを噛みしめています。 上のカラフトビランジは、自宅で2018年4月6日に撮影した2004年12月に播種した苗からの花です。 カラフトビランジの特徴と育て方 カラフトビラン ...
カムイビランジの育て方
北海道(戸蔦別岳、カムイエクウチカウシ山)の高山帯の岩場に生える多年草です。マンテマ属の高山植物は、カラフトマンテマ、タカネビランジなど数種類育てていますが、高層湿原に生えるものより岩場に生えるものの方が育てやすいと思います。 カムイビランジも10年以上育てていますが、毎年株分けができるくらいには育っている、お気に入りの花です。 上のカムイビランジは、自宅で2017年5月16日に撮影したものです。 カムイビランジの特徴と育て方 カムイビランジ 2005年5月1日 撮影 栽培品 和名 カムイビランジ 学 ...